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神戸ブランデー15年Supreme Kobeの感想と国産ブランデーの壁:その2

パッケージ&ボトルデザイン

神戸ブランデー 神戸ブランデー 神戸ブランデー 神戸ブランデー

御覧の通り、非常に重厚感があり高級感を醸し出しているパッケージ&ボトルです。

コニャック、ブランデー・・・というよりもウイスキーの響とジャックダニエルを足して2で割ったようなボトルデザインです。ご察しの通り大変重みのあるコルクキャップです。

神戸ブランデー

神戸ブランデー15年Supreme Kobeの香り立ち

神戸ブランデー

グラスに鼻を突っ込む形で香りをかぐと、ややアルコールそのものの香りやインク感があるものの、後半は紅茶の茶葉のような香りが漂ってきます。

テイスティンググラスから3cmくらい離した状態がベスト。

どこか紫蘇っぽさも感じますが、香りの印象としてはやや薄め。フローラル、フルーティーといった表現はあまり見つかりませんでした。

何と比較して薄めと感じるかというと、同等の熟成年数のコニャックおよび、同じく15年熟成程の原酒を使用している国産ブランデー「安心院ブランデーHimiko」です。特に同じ国産ブランデーであるHimikoのインパクトが色んな意味で強烈だったのでそう感じでしまうのかもしれません。

ただ10分くらいグラスを置いてみると意外と香りが花開いてきます。開き方の方向としては、最初に感じた紅茶、アールグレイのような香気成分がより強く感じるようになり、カミュボルドリーVSOPに近づいていくような感じです。

神戸ブランデー15年Supreme Kobeの味わい

「とても面白く興味深い味わいだ」という表現は当たり障りなくそのブランデーの評価を読み手にゆだねることができる非常に曖昧で便利な表現です。

しかし具体的に私の個人的な感覚を言うと「これまで味わった国産ブランデーの中でかなりコニャックに歩み寄ったブランデーであり完成度は高い。が、同等程度の熟成年数・価格帯のコニャックと比較してしまうと、どうしてもうーん・・・とならざるを得ない。」

ブランデー

恐らく私がこれまでに飲んだ国産ブランデーの中では比較的「飲みやすい」位置にあるブランデーとなります。この「飲みやすい」というのも非常に悩ましい表現で、スムースかつ受け入れやすい、という意味と、特徴が乏しくこれといってコクがない、という2つの意味が込められているからです。

まずスムースかつ受け入れやすいというのは、他の国産ブランデーと比較した際の私の個人的な印象です。色々なワイナリーが出しているブランデーはどれも個性豊かでインパクトの強いものが多かったのですが、それと比較すると比較的万人受けする味わい。非常にうまく作られていると思います。

ただ、コニャックと比較した場合、製法が同じであっても、原料となる葡萄は違います。コニャックはユニブランなどに代表される酸度の高い葡萄が使用されますが、この神戸ブランデー15年Supreme Kobeの原料はシャルドネ。どうしてもブランデーとして製品化した場合独特の干し柿のような渋みが残ります。鼻抜けや余韻においても今一つ花開くものがありませんでした。

この渋みは神戸ブランデーの個性としてよい意味で残すべきなのだと思います。が、どうしても「コニャックと同じ製法」という触れ込みがあった場合、(私の場合は) 同等の熟成年数、価格帯のコニャックと比較してしまうため、どうしても味わいの複雑さや余韻といった面でコニャックには届かない・・・といった感想を抱いてしまいます。

何せ神戸ブランデー15年Supreme Kobeと同じく小売価格13,000円台ほどであればこのレベルのコニャックが手に入ってしまう。

いや、もちろん、価格や比較じゃくて神戸ブランデーを楽しめよ!というツッコミがあるのも重々承知の上ですが・・・。

なお、原料という観点で考えると、これまで飲んだデラウェアやマスカットベリーA由来のブランデーと比べ、シャルドネはよりスムースなブランデー作りに向いているのかな?という印象を受けました。個性をとるか飲みやすさを取るか・・・。

ブランデー

こんな事をいうのも大変おこがましいことかもしれませんが、神戸ブランデーはまだまだ発展途上にあり、神戸ブランデーというブランドを確立するために試行錯誤している段階だと思います。無理にコニャックと同じ方向性を目指すのではなく、国産の葡萄とこの独特の渋みを最大限に活かしつつ、余韻と鼻抜けをどのように開花させるかが最大のポイントだと感じています。ジャパニーズブランデーのスタンダードを築いていけるポテンシャルを秘めているので、今後の展開に注目して参ります。

次の作品にも期待

神戸ブランデー

実はこの神戸ブランデーは既に次回作が予定されているそうです。

産経新聞のこの記事によると、神戸ブランデーは今年2019年3月にまた新たに蒸留され、3年後の商品化が予定されているそう。ということは熟成年数は3~4年ほどの若いブランデーがリリースされることになるのでしょうか。または現存の原酒とブレンドされたものがリリースされるのかのどちらかだと思います。新製品の詳細はまだまだ不明ですが、今年新たに蒸留されたものということで、これまでの神戸ブランデーとは大きく異なってくる可能性があります。今後の熟成度合いを考えると、この原酒が真価を発揮するのは後10年後、15年後といったことにもなるかもしれませんが、いずれにせよ国産ブランデーの新たなる挑戦ということで私は応援したい気持ちでいっぱいです。

売上だけに目がいって短絡的なブランデーになってほしくないと思う一方で、やはり売り上げが立つことによって次のブランデーへの投資へとつながり、より良いものにして頂きたい思いがあります。そういった意味には海外での人気が非常に高いことは追い風になります。

この機をぜひ最大限に活かしてファイトー!ジャパニーズブランデー!!

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