「キャロル」の作り方by Bar Sherlock:吉本さん

Base Brandy

▼メイキング動画▼

作り手:吉本 武史さん

銀座6丁目「Bar Sherlock(バー シャーロック)」オーナーバーテンダー。

数多くのカクテルコンペで優秀な成績を収め、日本一にも輝いている知る人ぞ知る実力者。カクテルはもちろんのこと、接客や人柄、スタッフの方々との連携においてもまさに超一流のワザに誰しも虜になってしまう。私Brandy Daddyも他では味わえない「贅沢感」を求めて、銀座に来ると気付けばシャーロックの扉を開けている。

Bar Sherlock サイドカーレシピ

グラスタイプ

カクテルグラス

材料

アンティカフォーミュラ18ml
クルボアジェ VSOP42ml
マラスキーノ・チェリー1個

技法

ステア

Gallery

2つの液体が完璧に混ざり合うキャロル

Brandy Daddy

「凄く濃厚で余韻も素晴らしいキャロルですね。メイキングを見てやはり一番印象的なのはその小さなミキシンググラスでステアする所でした!(氷と材料を混ぜる所)。通常のミキシンググラスよりかなり小さめのものを使われていますよね?」

吉本さん

「そうですね、そこがポイントだと思います。最小限の氷を1つだけ使って、液体に触れる面積を極力少なくしています。」

Brandy Daddy

「それによってどんな違いが出るのでしょう?」

吉本さん

「通常のミキシンググラスを使って氷の数が多くなると、カクテルが一気に冷えてしまい、水っぽくなるのも早くなります。そうすると完全に混ざりきる前にステアを止めてしまわないといけません。」

Brandy Daddy

「ほうほう。」

吉本さん

「この小さなミキシンググラスと氷1つだけで混ぜることにより、あれだけしっかりと混ぜてもゆっくり冷えて、ゆっくり氷も解けるので、水っぽくならずに完全に混ざりあうまでステアすることができます。ブランデーの甘みをちゃんと残しつつ、ベルモットのエグみがでるのも防ぐことができます。またステアの止め処も分かりやすいです。」

Brandy Daddy

「なるほど!ちゃんと骨格があるカクテルになりますし、飲みごたえのある粘性と重厚感もありますね。」

吉本さん

「もちろん大きなミキシンググラスが向いているカクテルもありますが、キャロルなど常温から作るステアカクテルでは小さなミキシンググラスが向いていると感じますね。大きなミキシンググラスを使って美味しいカクテルを作るのが目的ではなく、美味しいカクテルを作る事が目的ですので、そのために使う道具を選ばないといけないですね。」

Brandy Daddy

「確かに、よく考えると誰も大きなミキシンググラスを使わないといけないなんて決まりはないですもんね。」

吉本さん

「ただ単にアルコールが高いことによるボリューム感ではなく、しっかりとした味わいと贅沢感を感じて頂けるのがシャーロックのモットーです。水っぽくすれば誰でも飲みやすいカクテルになるかもしれませんが、しっかりとアルコールと元の素材の良さを残したまま飲みやすくするのが技術ですね。」

Brandy Daddy

「さすがの経験値です・・・。ちなみにベースにクルボアジェVSOPを使っているのには何か理由がありますか?確かサイドカーの時はレミーマルタン 1738を使われていましたよね。」

吉本さん

「クルボアジェVSOPはとても滑らかで柔らかいコニャックだと感じます。シェイクだと少し柔らかすぎる感もありますが、ブランデーベースのステアで作るカクテルには非常に向いていると思います。」

Brandy Daddy

「クルボアジェの性質もちゃんと活かして、完璧に調和したキャロルですね!ありがとうございました!」

店舗情報:Bar Sherlock

Bar Sherlock(バー シャーロック)
東京都中央区銀座6-9-13 第一ポールスタービル5F
Google Map
TEL:03-6280-6283

最新の営業時間情報はHPをご確認下さい
HP:https://www.bar-sherlock.jp/

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