ブランデーを使ったカクテルの代表格「サイドカー」!
ブランデーの豊潤なフルーツの香りと、レモンの酸味とが見事にマッチしたショートカクテルです。
サイドカーはブランデーを使ったカクテルの中でも定番中の定番なので、このカクテルを出せないバーはまず無いといってもいいでしょう。なのでバーに行って「ブランデーベースのカクテル面白そうだけど何頼んでいいか分からない・・・」なんて時はとりあえずこのサイドカーを注文するのもおすすめです。
サイドカーのアルコール度数
ショートカクテルなので、やや強めです。
使用する材料やレシピにもよりますが、アルコール度数20度~30度くらいです。
サイドカーのレシピ
スタンダードなサイドカーのレシピと道具はこちらです。
用意する材料(1杯分)
用意する道具
- シェイカー
(ご自宅の場合、蓋付きカップや小型水筒で代用可) - カクテル用ショートグラス
(ご自宅の場合、小さ目のワイングラスでも代用可)
サイドカーの作り方
1. シェイカーに氷を3分の2程入れる
2. 材料のブランデー、ホワイトキュラソー、レモンジュースをシェイカーに入れる
3. 十分にシェイクし、カクテルグラス(容量75〜90ml程度)に注ぐ
サイドカー作り方動画
一番スタンダードで分かりやすそうなサイドカー作り方動画
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バーテンダーが家でサイドカー作る動画
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こちらはグラスに氷を入れて飲むスタイルですね。
使用するブランデーについて
サイドカーのベースとして使用するブランデーはシェイクして他の材料と混ぜてしまいますので、XOやナポレオンクラス等の高級ブランデー、高級コニャックを使用する必要はありません。
※コニャックの等級詳細はコチラを参照
経験上、それなりにオーセンティックバーでサイドカーを注文する場合でもVSまたはVSOPクラスを使用することが多いです。原価も比較的安く、手に入りやすいコニャック「レミーマルタン VSOP 」あたりが丁度よいでしょう。
値段的なお手頃さと入手しやすさで言うと、国産ブランデー「サントリーVO 」も候補に挙がりますが、やや風味が落ちるので、個人的にはあまりおすすめできません。
また、必ずしもコニャックを使用する必要はありませんので、他のフルーツブランデーなどでバリエーションを楽しむのも良いでしょう。
ホワイトキュラソーについて
ホワイト・キュラソーは、オレンジ系のリキュールであるコアントローやトリプル・セック等でも代用可能です。個人的にはコアントローを使用しているバーが多い印象です。
ちなみにホワイトキュラソーをグラン・マルニエで作るとグラン・マルニエ・サイドカーと呼ぶらしいです。(そのまんまやないかい)
シェイカーとグラス
シェイカーも一般的なカクテルシェイカー(小)でよいです。
シェイカーのセットは色々ありますが、サイドカーを作るだけであればシェイカーとメジャーカップがあればとりあえず十分
自宅で作る場合は高級品である必要はないでしょう。ご自宅でのスターターとしておすすめはコチラのシェイカー。
こんな事言ったバーテンダーの方には怒られそうですが、シェイカーを持っていない場合は、蓋付きカップや小型水筒を使っても代用は可能です。
氷の量や空気に触れる割合等、細かいことを考えると、シェイカーを使用した方がよいのですが、「自宅でお手軽に」という目的を考えた場合は代用品で気楽に作れることを優先してもよいと思います。
グラスについても理想はカクテル用のショートグラスです。ショートグラスは冷たいうちに比較的短時間で飲むことを目的に使用されます。サイドカーにも使えるお手軽おすすめのお手軽なショートグラスはコチラ です。しかも食洗器対応!!!
もう少し良いグラスを使いたい方はコチラもおすすめ。流線形スタイルが美しいショートカクテルグラスです。こちらも食洗器対応。
カクテルショートグラスを持ってない、またとりあえず作ってみたい方はご自宅の小さ目のワイングラスでも代用できます。
カクテル サイドカーの由来
カクテル「サイドカー」という名前の由来には諸説あります。
以下引用
第一次世界大戦中に生まれ、サイドカーという名は、側車付き2輪車(サイドカー)が事故に遭うと、運転者よりも側車側に乗っている同乗者(女性が多い)の方が重い被害を受けやすいとされることに由来するという説。サイドカーの衝突事故などの際には運転者に自己防衛の本能が働いてしまうため、側車側を障害物にぶつけて運転者自身を保護する結果になりやすく、側車に乗っている同乗者(女性)が亡くなる例が多かったらしい。この「サイドカー=女殺し」という図式と、本カクテルの飲み心地の良さ(酒に弱い女性でも飲みやすく、結果として酔いつぶれてしまいやすい)ことをかけあわせた、一種のシャレだと言われている。
wikipedia
第一次世界大戦の最中、サイドカーに乗って退却するフランス軍将校が、レモンをかじりながらキュラソー・ブランデーを飲み続け、追手からの恐怖を紛らわせた故事により生まれた。
wikipedia
パリのハリーズ・マッケルホーンによって1933年に作られたという説。「サイドカー」という名前は、常連客の将校がいつもサイドカーに乗って来店したことに由来する。
wikipedia
ベースを変えれば別カクテル?
サイドカーのベースはブランデーですが、ブランデーを別のベースに変えることでカクテルも変わります。
- ジンベース→ホワイト・レディ
- ウォッカベース→バラライカ
- ラムベース→、X-Y-Z
有名どころのカクテルとしては上記のバリエーションですね。
シンプル故に複雑
サイドカーのレシピや作り方はとてもシンプルです。
シンプルであるが故に作り手のコダワリや個性を垣間見れるカクテルでもあります。
オーセンティックバーに行ってサイドカーを注文する際は是非バーテンダーさんがどのような材料を使っているのか注目してみて下さい。
「何のブランデーを使っているのかな?」
「レモンジュースは自分で絞ったやつかな?それとも既製品かな?」
「何か隠し味を入れたりしてるのかな?」
この辺に注目してみたり、バーテンダーさんに質問してみると大変面白いかもしれません。
ブランデーカクテルといえばサイドカー!是非一度はご賞味下さい。