情報としては2020年10月に発表されていたものですが、11月に入りリリースが開始されましたこのシリーズ。
コニャック ポールジローの正規代理店であるジャパンインポートシステムが手掛けるポールジロー トラディションの限定シングルカスクシリーズ!
・・・一体どういったシリーズなのか、これまでと何が違うのか改めて確認してみましょう。
ポールジロー トラディションとは?
もとよりポールジロー トラディションはコニャック ポールジローの通常ラインナップとして販売されており、熟成年数は比較的若いポールジローの定番品です。
価格帯としても6000円~7000円台でポールジローの中では最も安いボトルの一つとなり、カクテルのベースとしても多く用いられています。
いつか飲んだポールジロートラディションのジンジャーエール割りは安定の美味しさでした。
今回のシングルカスクシリーズとは?
2020年10月にジャパンインポートシステムから発表されたこのシリーズは、ポールジローの日本市場限定で新たな試みとして詰められたもの。
ポールジローを多く販売している異なる6つの酒販店専用に、それぞれ6つの異なる一樽から詰められた6種類のシングルカスクコニャックです。
以下ジャパンインポートシステムのHPより引用
ポールジローの新たなる挑戦「シングルカスク」のベースとなるのは、日本で最も愛され続けている定番商品「ポールジロー・トラディション」。
https://www.jisys.co.jp/event/20201015_31.html
長年このトラディションに身を捧げてきたジロー氏は、テロワール、収穫時期、セラーなどの、ことなる条件によって生まれた「キュベ同士の微細な違い」に注目。そして、直感的にそれらの個性に見合った「歴史」「情熱」「創造」・・・といったテーマを閃いたのです。それぞれの個性を持った樽は、それぞれの酒販店様で11月上旬から発売されます。
それぞれ6つの樽にテーマが振り分けられており、各樽を異なる酒販店が取り扱います。
6つの樽が振り分けられた販売店はコニャックの取り扱いも多い以下の6つ。「」内はその樽のコンセプトです。
- 榎商店「創造」
- 信濃屋「職人技」
- 酒のやまいち「正当」
- リカーマウンテン「風土」
- 武蔵屋「経験」
- お酒のちゃがたパーク「歴史」
価格帯はいづれも7000円台と、通常のポールジロー トラディションと大きな差はありません。
そのうちのいくつかを詳しく見てみましょう。
榎商店「創造」:ポールジロー トラディション ラ・クリエイション
『天地創造』で神が海を作ったのは、三日目のこと。
(株)ジャパンインポートシステム
かつて一面の海だったこの地は、今も“Creator”の血を沸き立たせるようです。
「毎年、天候は違います。良いコニャックを生み出すための最良の環境は、自然と溶け合いながら、この私が創り上げるほかないのです」と語るポールジロー氏。
自然に逆らうことなく、あるがままのその姿をいかに美しく表現させられるか ―― 奢らぬその姿勢こそ、真なる「創造者」の証なのかもしれません。
大地を作り上げた「創造」の主に感謝し、選ばれたカスクがこの「ラ・クリエイション」。
というか、榎商店の商品紹介ランディングページが他を寄せ付けないくらいぶっ飛んでて面白い。
独特な紹介ページは↓
https://www.rakuten.ne.jp/gold/enokisyouten/tokusyu/poallacre/
ただポールジローの場所紹介に書かれている「シャンパーニュ地方グランドシャンパーニュ地区」はちょっと違うのではないでしょうか・・・・?
シャンパーニュ地方はコニャックと全然違う場所なので・・・
分かりやすく書くのであれば「コニャック地方 グランドシャンパーニュ地区」でしょうか。
まぁとりあえず面白いのでOK。
これ買おうとしたけど、11/3時点で既に全部売り切れ・・・。マジ?
事前予約しておけばよかった・・・・。
信濃屋「職人技」: ポールジロー トラディション L’ARTISANAT
古い農機具が静かに語る、先人たちの奮闘と試行錯誤。
(株)ジャパンインポートシステム
飽くことのない熱い探求心は、子孫の代にも受け継がれています。
「古い道具を並べた展示部屋を歩くと、馬の力を最大限に借りながら、基本的には自分たちの手だけで畑を作り上げてきた遠い先達のことを強く思います」と感慨深そうに語るポールジロー氏。
無骨な手が、簡素な道具と共に編み出した熟練の技術は、21世紀の今も決して廃れることはありません。
酒のやまいち「正当」:ポールジロー トラディション L'AUTHENTICITÉ
親から子へ、子から孫へ ――
(株)ジャパンインポートシステム
弛むことなく受け継がれた伝統は、純正の味わいを誇る美酒となって私たちの前に現れます。
「ポールジローのコニャックは、先達が積み上げてきた伝統と、グランシャンパーニュのテロワールへの敬意にあふれています。蒸留を始めて最初に流れる一滴に、その魂が込められています」と明言するポールジロー氏。
蒸留を始めて立ち上る最初のアロマには、すでに造り手の仕事ぶりが示されていると語ります。
こちらは11/3時点で在庫が多数ありました。
これは買ってみようかな。
リカーマウンテン「風土」:ポールジロー トラディション ル テロワール Y'sカスク
「その土地で働く人々も含めて、“テロワール” だと思っている」天・地・人、全ての条件が揃った約束の地が、ここブートビルなのです。
(株)ジャパンインポートシステム
「コニャック通たちが愛してやまない質の高さ ― それもブートビルの素晴らしいテロワール無くしては、私たちの作品に備わらなかったでしょう」と語るポールジロー氏。
ブドウ農家の面々とジロー親子が並ぶ写真からは、この土地の豊かさや懐の深さ、そして人々の温かさと力強さが伝わってくるようです。
こちらも11/3時点で在庫が多数ありました。
これは買ってみようかな。
武蔵屋「経験」:ポールジロー トラディション エクスペリエンス
収穫までの数ヶ月、蒸留の数日間、そしてブレンドの瞬間にいたるまで、先代から続く膨大な知見の積み重ねが「今」を作りあげているのです。
(株)ジャパンインポートシステム
「蒸留している間、蒸留所はとても静かです。そこで美しいオードビーを作り出せるものはただ一つ、経験しかありません。猫だけが、自問する私を見ています」と語るポールジロー氏。
蒸留中のキュヴェから片時も目を離さず、樽に詰めるタイミングを計るジロー氏の傍らでは、愛猫が所内のパトロールを始めます。その姿は、所長さながらの風格。蒸留所では、皆が「今、なすべきこと」を熟知しているのです。
こちらも11/3時点で在庫あり。
ポールジローの「経験」を味わうことはできるのでしょうか。
お酒のちゃがたパーク「歴史」:ポールジロー トラディションリストワール
グランシャンパーニュの地に根ざすこと、400年。
(株)ジャパンインポートシステム
ゆるぎない伝統は、純粋な農民の血筋に支えられています。
「歴史」の名に恥じない重厚な味わいは、極めて高湿度な「 Chai de la Source(シェ・ド・ラ・スルス)」というスペシャルセラーの樽で熟成させたことで成し得たもの。43.3%という高めの度数からも、他に類を見ない力強さ、しっかりしたストラクチャーが窺えます。まさに「ジロー家の大河小説」を思わせる作品。
果たして「ジロー家の大河小説」の味やいかに・・・
飲み比べには面白いかもしれないので少し買う
実はポールジロー トラディションでシングルカスクの販売は今回が初めてのようです。
ポールジローのトラディションといえば、やや若いコニャックであることからあまりストレートで飲まれる印象はないので、バーなどではどのように扱われるのか気になるところです。
樽違いの飲み比べとなるとややマニアックな路線となってしまいますが、ブランデー好きとしてはやってみたくなるのが性です。
まんまと今回の企画に乗ってしまった感はあるのですが(笑)
売り切れのボトルもあり、6本全部買うのは厳しいですが、3本くらい買って飲み比べてみようと思います。
私的にはそうですね・・・
「正当」と「風土」と「歴史」かな。
またボトルが届いてテイスティングしたら記事に上げたいと思います!