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コニャックLa Récession No.2 35-40 Years Borderiesのレビュー・感想

2025年5月23日

今回のレビューはCognac Expertオリジナルボトル「La Recession No.2 35-40 Years Borderies」です。

こちらのボトルは5/10に開催したブランデー持ち寄り会にて、ご本人はご都合により欠席でしたがボトルだけでも参加させたい!とのご意向で @銀髪さん よりボトルを送って頂きました。

送って頂いたボトルを持ち寄り会に先行してテイスティングさせて頂きました。ありがとうございます!

La Récession No.2 35-40 Years Borderiesの基本情報

こちらのLa Récessionシリーズはコニャック海外通販サイトであるCognac Expertにて2024年頃に販売されたオリジナルボトル。外装やラベルデザイン、広告費などのコストを一切カットし、極力手に取りやすい価格にし、あくまでも「中身」で勝負したシリーズになります。

ボルドリの35年~40年熟成ということですから、熟成期間としてはかなり長い部類に入ります。

当時の販売価格が103ユーロ、日本円にして約1.6万円程だったので、その企業努力が伺えますね。

La Récession No.2 35-40 Years Borderies

アルコール度数:43%
生産域:ボルドリ
ブドウ品種:ユニブラン
熟成年数:35年~40年
容量:700ml
販売価格:103ユーロ

La Récession No.2 35-40 Years Borderiesの香り立ち

まず最初にしっとりとした粘土のようなニュアンスが立ち上がり、それに続くのは熟したプラムや紫蘇のような和の香り。中盤からは白桃の瑞々しさとスミレの柔らかなフローラルが重なり、奥行きのある香りに。

奥底にはクローヴのようなスパイスも感じられ、全体の印象を引き締めています。

アルコールの刺激は控えめで、滑らかで穏やか。ほんのりミントの清涼感もあり、香りのバランスが非常に良い一本です。

La Récession No.2 35-40 Years Borderiesの味わい

口に含むと、白桃のジューシーな甘み。そこにメープルシロップのようなコクのある甘さが加わり、味わいに厚みをもたらします。

後半には焦がしたトーストのような香ばしさ、ウッディさが現れ、全体を落ち着かせるアクセントに。程よい渋みはあるが、樽感は控えめで軽やか。

甘さと香ばしさのバランスが取れており、飲みごたえも十分です。

La Récession No.2 35-40 Years Borderiesの余韻

鼻抜けにはややケミカル感・・・というよりも肥料のような土っぽさは感じるものの、舌の上に残る余韻には再び白桃の甘みがふわりと戻り、ハチミツのような柔らかな甘さとともに心地よく広がります。

最後には枯れ葉のような、落ち着いたランシオ香がじんわりと広がり、ボルドリならではのフローラルさと熟成感が静かに残ります。

La Récession No.2 35-40 Years Borderiesまとめ

ボルドリらしいフローラルさと、後半にはまだまだ今後の成長がありそうな枯れ感系ランシオは十分に感じさせてくれる1杯。我がままを言うとあと10年寝かした姿も見て、このランシオがどのように変化するのかみたかった欲もあります。ここがピークなのか、それともこの先があるのか。

他のボルドリコニャックと比較すると、ややタンニンを感じやすいどっしり系のコニャックでもあると思います。言い方を変えると、それだけ力強さのあるコニャックでもあります。

オーバー35年のボルドリコニャックがこの価格帯で入手できる機会はそうそうないため、長期熟成ボルドリを味わうにはもってこいの1本です。もう完全売り切れなので入手できないのが難ですが。

このような機会を頂きありがとうございました!

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