コニャックレビュー

A.E.Dor No.7(アウドールNo.7)のレビュー

今回レビューを行うのは、1月のコニャック渡航でも訪れたA.E.Dor(アウドール)より「A.E.Dor No.7」です。

現在私の手もとにはNo.7とNo.8の2本がありますが、比較レビューはまた改めてやりたいですね!

A.E.Dor No.7に関してはこれまでBarなどで結構飲んでいたのですが、あまりこのブログでは触れていませんでした。なので改めて・・・という形です。

A.E.Dor No.7の基本スペック

A.E.Dorのブランド背景や訪問記に関しては下記記事を是非ご覧ください。
参考記事
コニャック滞在記2023冬⑧1805年蒸留のコニャックと対面:歴史を飲むA.E.ドールコニャック達

商品的な基本スペックはこちら

A.E.Dor No.7(アウドール No.7)

容量:700ml
アルコール度数:42%
生産域:グランドシャンパーニュ100%
熟成年数:最低40年熟成
湿度の高い熟成庫で熟成
ノンカラメル・ノンシュガー・ノンチルフィルタード
加水あり
輸入業者:有限会社ウィック
購入価格:税込23,800円(2023年2月購入)

A.E.DorはNo6、No7は加水あり、No8以降は加水なしとなっています。

このボトルは2023/4/16(日)にBAR HONESTYさんにて行ったコニャック比較会にも使用したボトルであり、今回記事を書いているテイスティング時は開栓後約4ヶ月となります。(2023年2月に開栓)

参考記事
コニャック飲み比べ会ありがとうございました

並行品?正規品?

今回私が手にしているのは(有)ウィックによる並行輸入品です。

あまり知られていないですが、現在フレンチレストランや料亭などを展開しているひらまつ氏の「株式会社ひらまつ」により正規入されており、実はレアなNo.9、No.10、No.11も国内で入手可能です(→オンラインショップ)。

正規品となると並行品と価格帯が大きく変わります。

例えば今回のA.E.Dor No.7の場合、並行品では恐らく最安値の武川蒸留酒販売では販売価格20,950円、お酒のちゃがたパークでは22,800円に対し、正規品は40,000円と倍近い価格帯です。

これは何も正規品が多く利益を取ろうとしていいるわけではありません。A.E.Dorはここ数年でかなり大幅な値上げを行っています。これは単純に原材料費の高騰だけでなく、A.E.Dorのブランド価値の向上を狙ったものでもあります。なのでそもそも昨今のA.E.Dorからの卸値がめちゃめちゃ高いのです。

海外流通価格を見ても例えば今回のA.E.Dor No.7の場合日本円で約4万~4万5千円前後と並行品の約2倍以上の価格がスタンダードな価格帯となっています。


Cognac ExpertのA.E.Dor No.7(309ユーロ)
CognathèqueのA.E.Dor No.7(268ユーロ)

単純に日本での並行品価格が昔のままでバグっているだけなのです。。。(なので並行品のボトル自体はやや古い可能性が大)

No.9、No.10、No11に関しては現在正規品しか存在しないので、この価格帯しかないのですが、No.6、No.7、No.8に関しては価格面で2万円代前半というこれまでの並行品価格が強すぎて、恐らくBarや飲食店含めほとんどの方は並行品を選択されている可能性が高いと思います。

この並行品価格も並行品が無くなると当然正規品と変わらない値段になるわけで、そうなるとなかなか手に取りにくい価格帯となってきます。できることなら今のうちに購入しておいた方が・・・・(おっと誰か来たようだ)。

A.E.Dor No.7の香り立ち

それでは早速改めてテイスティング。開栓後4ヶ月ほど経っているので、開けたての固さもなくちょうどよい状態だと思います。

まず注ぎたてで感じるのはリコリス、アプリコット、ほんのり焦げたキャラメルといったどちらかというとねっとりした甘さを彷彿とさせる香り立ち。

その後ヴァニラ、シナモン、奥からシガーボックスといったスパイシー要素が顔を出します。

グラスに注いで15分程経つとこれまた変化があり、奥から砂糖漬けドライオレンジのような甘い柑橘感、その後レザー(革)の香りがやや支配的になります。

全体的にフルーティというよりも、ウッディ・スパイシー要素が強い香り立ちだと感じます。

A.E.Dor No.7の味わい

香り立ちで感じたシナモン、革の要素が同じく鼻から抜けていきます。

舌に少しだけプルーンのような葡萄感と、最後の鼻抜けにオレンジ感も残りますが、印象としては果実味要素は少ないです。

余韻自体は中程度ですが、40年熟成を超えたあたりからグランドシャンパーニュコニャックに現れる腐葉土や落葉を彷彿とさせる枯れ感系ランシオを感じることができます。

割とタンニンも強めで、ボディもどっしりとしているので飲みごたえはあると思います。

A.E.Dor No.7まとめ

総じて「古き良き枯れ系コニャック」を楽しむことができる1本。

反対にラニョーサボラン フォンヴィエイユやフランソワヴォワイエといった南国フルーツ系ランシオを期待している方には方向性が全く対となる40年熟成グランドシャンパーニュコニャックと言っても良いかもしれません。トロピカル感は無いので、それを期待すると期待値と大きくかけ離れることになるでしょう。

逆に「最近華やかなコニャックを求めすぎだなぁ」という方には一度方向転換にこういうグランドシャンパーニュコニャックもあるのだという意味で味わってほしい1本でもあります。

明日に向かって頑張る元気を貰うぞ!という時よりも、明日はゆっくりと休んで1日の終わりにスローなジャズかオペラを聞きながら1杯40分程かけてゆっくりと身体に染み込ませたい。そんなコニャックですA.E.Dor No.7。

あ、そういえばA.E.Dor No.9とかNo.11は全くNo.7系統とは別で、ウッディさの奥に結構なトロピカル系ランシオが存在します。そういう意味ではA.E.Dorの本領発揮はNo.9からなのかもしれません。今度はそちらのレビューも行いたいです。(ウチにあるのは今のところNo.10だけだけど)

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