カルヴァドスレビュー

最もトニックウォーターと合うブランデー:ポワールウィリアムス(洋ナシ入り)

トニックウォーター割りで最も合うブランデーは?と聞かれたら「ポワールウィリアムス!」と即答するでしょう。

ということで今回のレビューは、洋ナシが丸ごとボトルに入ったマスネ社のブランデー「ポワールウィリアムス」!

このポワールウィリアムスのシンプルかつ最高の飲み方がトニックウォーター割りのシンプルカクテルなのです。

どうやって洋ナシをボトルに入れる?

このインパクトも大きいポワールウィリアムスは、洋ナシがまだ小さい時に実ごとビンを被せた状態で育てます。

そして洋ナシの実が大きくなった時に切り落として、その中に洋ナシで作った蒸留酒を注ぐことで洋ナシを閉じ込めたポワールウィリアムスができるのです。

↓は違うブランドの商品ですが、作り方は大体同じなのでご参考に↓

ちなみに実が入っていないバージョンはこちら

こちらの方が少し安いですが、果実味はやはり実が入っている方が高いように感じます。

最高の飲み方

このポワールウィリアムス、ストレートで飲んでももちろん良いですが、真価を発揮するのは「トニックウォーター割り」です。

個人的には、気軽に手に入るブランデーの中で最もトニックウォーター割りに合うブランデーはこのポワールウィリアムスと考えています。

簡単に言うとジントニックのポワールウィリアムス版なのですが、ちょっと詳しく見てみましょう。

洋ナシの無熟成ブランデーであること

渋みの少なく爽快さのある洋ナシ由来のブランデーであることと、熟成由来の渋みがトニックウォーターと喧嘩しないことが最も重要なポイントです。

ブドウが原料のコニャックやアルマニャックですと、どうしてもブドウ由来のタンニンがトニックウォーターの苦みと喧嘩することが多く、私としてはなかなか難しい組み合わせなのかなと感じています。現地ではコニャックをシュウェップスで割ったりする飲み方もありますが、私的にはコニャックの場合トニックウォーターではなくジンジャーエールの方が一押しです。

リンゴ比率の多いカルヴァドスの場合も同様にどうしてもリンゴの渋みとトニックウォーターが喧嘩してしまうことが多々あります。

また同じ洋ナシ由来のブランデーを使っても樽での熟成を経ている場合は同様にトニックウォーターとの相性が難しいと感じます。

どちらかというと「無熟成であること」の方がトニックウォーター割りを美味しく飲むための要素としては大きいのかもしれませんね。

もちろん、熟成を経たコニャックやカルヴァドス、その他のブランデーでもトニックウォーターと合わせて美味しかったり、割り方の技術によって美味しくすることもできるかもしれませんが、私の中ではここ数年間ポワールウィリアムスが最もトニックウォーターと合うブランデーだと確信しています。

始めてポワールウィリアムスのトニックウォーター割りをBrandy Daddyでもお馴染みのdoux barで頂いた時、あまりの美味しさに衝撃を受けてしまったことは今でも鮮明に記憶に残っています。↓doux barのポワールウィリアムストニックウォーター↓

doux barで頂いたトニックウォーター割りには遠く及びませんが、我が家でもたまにポワールウィリアムスのトニックウォーター割りを作るので、そのレシピと様子を紹介します。

トニックウォーターとライム

用意するものは次の3つ。

  1. ポワールウィリアムス(45ml)
  2. トニックウォーター(120mlくらい)
  3. ライムピール

自宅で簡単に作る場合、ライムピールは若干ハードルが上がるので無くてもそれなりにできますが、ライムピールを加えると一気に風味が豊かになりますので超おすすめです。

色々なトニックウォーター

使用するトニックウォーターの指定は特に無いのですが、できるだけ苦み成分控えめなものが合うと思います。

切れの良さというよりもポワールウィリアムスのフルーティーさを活かしたいので。

今回用意したトニックウォーターは一応3種類。

写真左から

  • シュウェップス トニックウォーター
  • ウィルキンソン トニックウォーター
  • カナダドライ トニックウォーター

この中で最も酸味が少なく甘みが強いのはシュウェップスですね。その次にウィルキンソン。一番酸味(グレープフルーツっぽさ)が強いのはカナダドライです。

どれを選ぶかは好みによりますが、私の場合はシュウェップスのトニックウォーターが一番お気に入りです。ただ容量200mlで他の2つと同じくらいの値段なので、コスパを考えるとウィルキンソンのトニックウォーターも選択肢に入ります。

ちなみにフィーバーツリープレミアムなどのガチの「キナの木」を使用したトニックウォーターは苦味が強すぎるので、このポワールウィリアムスとはあまり合わない印象です。(あと高いし、スーパーとかには売ってないし・・・)

まぁこの辺は好みで色々なトニックウォーターを試してみてください。

ポワールウィリアムスを入れてトニックウォーターとライムピールを

ぶっちゃけポワールウィリアムスとトニックウォーターの分量は好みだったりその時の気分だったりで変えたりしているので、一概に言えませんが(笑)

ステップ1:ポワールウィリアムス

まずはロックアイスを入れたタンブラーにポワールウィリアムス45mlを入れて軽く混ぜます。バースプーンが無い場合はお箸とかでもいいですよ。

ちなみに、ジントニックの場合、ジンを冷凍庫で冷やしてキレを良くしたりしますが、ポワールウィリアムスの場合は冷凍庫で冷やさず常温のものを使用した方が香り立ちは良いかと思います。

ステップ2:トニックウォーター

その後トニックウォーターをゆっくり注ぎます。トニックウォーターは「適量」と表記されることも多いですが、私は120mlくらいです。

そして軽く2回ほど底から氷を浮かせる感じでポワールウィリアムスとトニックウォーターを混ぜます。混ぜすぎ注意。

ステップ3:ライムピール

スーパーに売っているライムの皮を切り出して、軽く皮をひねって表面のオイルを飛ばして香り付けしてあげます。

このひと手間がポワールウィリアムスを別格にするステップですね。

ピールしたやつはそのまま入れてもいいですし、入れなくてもいいです。私は入れる派です。

ライムピールは「ぶっちゃけ毎回家でやるのは面倒」という方もいると思います。もちろん無くても成り立ちますが、だいぶクオリティは異なるので是非一度はお試しあれ。

夏・秋の最初の1杯

トニックウォーターと最もあうブランデー「ポワールウィリアムス」。

このスッキリかつフルーティーな味わいとノド越しは夏~秋にかけて・・・いやもちろんそれ以外の季節でも最初の1杯に頂きたいヤツ。

特に夏はビールよりもこれですな。

いつもはジントニック!という方も是非一度ポワールウィリアムスのトニックウォーター割りをお試しあれ。


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