コニャックレビュー

レイモン ラニョー トレ ヴィエイユ レゼルヴのレビュー

今回はグランドシャンパーニュ地区のコニャック生産者レイモン ラニョー(Raymond Ragnaud)より「レイモン ラニョー トレ ヴィエイユ レゼルヴ」です。

レイモンラニョーといえばグランドシャンパーニュを代表する、ブドウの栽培から蒸留、熟成、瓶詰まで自社で行う自家生産者の一つですね。レイモン ラニョーのボトルを買うのは私自身かなり久しぶりです。特にここ数年でラベルデザインや商品ラインナップがリニューアルされたこともあり、新しいラインナップのボトルは手に取っていませんでした。今ではレイモン ラニョー エクストラヴィユーレイモン ラニョー オルダージュなどは市場から姿を消してしまいましたが、果たしてどのような変化を遂げたのか楽しみなとところです。

レイモンラニョーの参考記事はコチラ
レイモン ラニョー(Raymond Ragnaud)の特徴とラインナップとおすすめ
グランドシャンパーニュ コニャック6大ブランドを一気に飲み比べ!!

レイモン ラニョー トレ ヴィエイユ レゼルヴの基本情報

レイモン ラニョー トレ ヴィエイユ レゼルヴ
Raymond Ragnaud Très Vieille Réserve

アルコール度数:40%
生産域:グランドシャンパーニュ
熟成年数:約15年
輸入元:有限会社ウィック
購入価格:税込6,600円(2024年2月購入)

ラベルデザインは昔とうって変わってスタイリッシュですね。

ラベルデザインに関しては基本的に新しいものを受け入れるタイプであまり懐古的になるつもりはありませんが、こればかりは以前の重厚感あるデザインの方が好きだったかなぁ。

こちらは以前のエクストラヴィユー(右)とオルダージュ(左)

レイモン ラニョー トレ ヴィエイユ レゼルヴの香り立ち

ボトルからグラスに注ぐ瞬間にはちゃんとコニャックらしい葡萄感がブワッと広がり心地よい。

グラスから立ち込める第一手はややアルコール感は否めないものの、15年という若さを鑑みると許容範囲。このグラスの場合、グラスと鼻は5cmくらいの距離が一番アルコールを感じずに香り立ちを拾うことができると思います。

レイモンラニョーに特有のフローラルさ、そしてハーブ感は十分にあります。紅茶・・といってもコニャックによくあるアールグレイ系の紅茶感ではなく、ちょっとジャスミンに近い感じ。
あとこれは毎回フローラルに分けるのか迷うところですが、干し草・藁を強く感じます。この辺りはある意味レイモンラニョーのキャラクターというべき香り立ちなので、それを感じることができて安心感があります。

その奥にはローズマリーを中心としたハーブ感とリコリス系のスパイス。そしてほんのり蜂蜜のような甘い香りが顔を覗かせます。

グランドシャンパーニュの主張に代表的なオレンジ感やフルーティー系の香り立ちはあまり強く感じることはできません。

レイモン ラニョー トレ ヴィエイユ レゼルヴの味わい

アルコール感は否めない。やや渋めのリンゴ、焦したキャラメル。

ほんのりクローブのようなスパイス感。

香り立ちで感じたフローラルさとは打って変わって、スパイシー要素を強く拾ってしまいます。

樽感は程よい。

余韻は短め。

レイモン ラニョー トレ ヴィエイユ レゼルヴまとめ

香り立ちは非常に面白く、他の15年熟成前後のグランドシャンパーニュコニャックにはなかなかないフローラルさ、ハーブ感を持っており高評価。香り立ちの方向性はとても良い。

味わいの部分ではどうしてもアルコール感の強さと余韻が弱いのが気になってしまいます。

グランドシャンパーニュとしてまだ全然開花してはいないので、この15年くらいのグランドシャンパーニュコニャックって難しいですね。ストレートで飲むにはやや物足りず、かといってカクテルやジンジャーエール割りにするにはやや高い価格帯でもあるし、もう少し若くパンチのあるVSOPやVSの方が向いている気がする・・・。

以前25年前後の熟成年数だったレイモン ラニョー エクストラヴィユーが私のなかでは高評価だったのもあり、少し残念感は否めません。

2024年現在のレイモン ラニョーのラインナップとして、次の段階はレイモン ラニョーXOレイモン ラニョーXXOとなります。今回のトレヴィエイユレゼルヴも香り立ちに関しては非常に良いものがありましたので、この良き点を伸ばしつつ、味わいでどのような進化を遂げるのか楽しみながら次はXOとXXOをトライしてみようと思います。

-コニャックレビュー

Copyright© Brandy Daddy -ブランデーダディ- , 2024 All Rights Reserved.