コニャックレビュー

ブランデー飲み比べ(コニャック編) レイモンラニョー エクストラヴィユー & レイモンラニョーオルダージュ

2016年1月17日

ブランデー飲み比べ。今回はコニャック飲み比べです。飲み比べるのは・・・・
コニャック愛好家にも高い評価を得ているおすすめコニャック「レイモンラニョー」より、レイモン・ラニョー エクストラヴィユー(25年)とレイモン・ラニョー オルダージュ(35年)です。

エクストラヴィユーの価格は約8,000円。オルダージュの価格は約18,000円。その差約1万円。平均熟成年数の差は約10年。果たして1万円の価格差はどのような形で現れるのでしょうか!?

レイモンラニョーの特徴

レイモンラニョーはコニャックでも最高の土壌であるグランドシャンパーニュ地方産のブドウ100%を使用した高品位なブランデーです。また、ブドウの栽培~瓶詰めまで自家で行う「プロプリエテール」としても有名ですね。レイモンラニョーはコニャックで認められている添加物であるカラメルも無添加のため、樽熟成そのものの色味を楽しむことができます。

レイモンラニョーの比較(外装)

レイモンラニョー エクストラヴィユーとオルダージュの外装はほとんど同じです。箱は高級感のある紙箱。紙箱の外装は完全に同じです。箱には「EXTRA VIEUX」「HORS D'AGE」といった表記はありません。

瓶のラベルはそれぞれで微妙に違います。「EXTRA VIEUX」「HORS D'AGE」の表記とアルコール度数が異なります。(エクストラヴィユーはアルコール42度、オルダージュは43度)。グレードによってそれぞれ度数がことなるのもレイモンラニョーの面白いところですね。
ラベルの下の方には小さな文字でグランドシャンパーニュ産であることを示す「GRANDE CHAMPAGNE 1er CRU DE COGNAC」の文字と、自家生産(プロプリエテール)を示す「MIS EN BOUTEILLE PROPRIETE」の表記があります。微妙な文字の大きさで主張しています。(笑)

レイモンラニョーの比較(色味)

レイモンラニョーエクストラヴィユーは平均熟成約25年。オルダージュは平均熟成約35年です。
それぞれで約10年の熟成年数差があるのですが、それぞれの色味はほとんど同じようにも見えます。若干オルダージュの方が濃い色合いかもしれません。レイモンラニョーの場合カラメルは無添加なので、熟成時そのままの色味のはずです。10年違えば結構色味は変わるかな?と思っていたので、これは意外でした。

レイモンラニョーの比較(香り)

香りからは明らかな違いがありました。

どちらも香り豊かではあるのですが、比較するとしたらエクストラヴィユーの方がやはり若く、草っぽい香りを強く感じます。オルダージュのほうが優しく、ツンとする香りがありません。ここはやはり10年の差といったところでしょうか。

エクストラヴィユーの若い香りが悪いという意味ではないのですが、やはり一般的な「香りの良さ」という意味ではオルダージュに軍配があがります。

レイモンラニョーの比較(味わい)

味わいにおいてもやはり差が出ます。
こちらもエクストラヴィユーのほうが少し酸味があります。口の中に残る酸味もエクストラヴィユーのほうが残ります。それに対しオルダージュは比較するとやはり「まろやか」という言葉がふさわしいかと。

原料が100%グランドシャンパーニュということで、他の原産地の原酒がブレンドしておらず、良くも悪くも1原産地の特徴が表面化します。グランドシャンパーニュ産原酒に少量のボルドリ産原酒をブレンドすると、早期の熟成でグラン・シャンパーニュの特性が、100%ではないにしろ花開くということがあるようですが、レイモンラニョーはそれも無し。
純粋に熟成年数が高い程まろやかであるという特性が顕著であるような気がします。味わいに関してもやはり純粋にオルダージュの方が1ランク上となる結果となりました。

レイモンラニョーの比較(コスパ)

ここまで熟成年数が高いオルダージュに軍配があがりましたが、気になるのはやはり値段です。入手経路でも異なりますが、Amazonや楽天等の通販を使った場合、レイモンラニョーエクストラヴィユーは約8,000円、オルダージュは約18,000円です。その差額約1万円。
当然のとこながらエクストラヴィユーもかなりの品質であるため、正直この品質が8,000円台で手に入る事を考コストパフォーマンス的にはエクストラヴィユーに軍配が上がるやもしれません。

正直、ヘネシーXOに13,000円出すのであればレイモンラニョーエクストラヴィユー8,000円の方が圧倒的におすすめです。

【結論】結局どっちのレイモンラニョーがおすすめ?

結論としては「予算を気にしないのであれば間違いなくオルダージュ」でしょう。

エクストラヴィユーの若さが好きと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、コニャックとしてのまろやかさ、味わいの深さを楽しむのであれば純粋に熟成年数が高いオルダージュがおすすめレイモンラニョーとして軍配があがります。
予算が1万円以下、と限られているのであばエクストラヴィユーでも全く問題ないでしょう。その辺の大手メーカーの1万円を超えるXOランクのブランデーよりもかなりの満足感を得られること間違いなしです。また、ブランデー初心者で、プロプリエテールのコニャックを試してみたい!という方にとっては入門編としてエクストラヴィユーがおすすめできます。価格的にも。

なお、今回は比較したレイモンラニョーエクストラヴィユーとオルダージュ以外のレイモンラニョーの種類についてはコチラの記事を参考にして下さい。

通販でレイモンラニョーを安く手に入れるためには?

レイモンラニョー自体、あまり流通量が多くないのですが、基本的にはAmazon楽天で手に入ります。2016年1月現在、Amazonでほとんどのラインナップを網羅できるようですが、在庫数でいうと楽天の方が多いような印象です。

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