コニャックブランド特集

HINE(ハイン)の特徴とラインナップ

2017年4月20日

グランドシャンパーニュ地方の中心に位置し、250年の歴史を持つことで有名なコニャック「HINE(ハイン)」。コニャック好きにとっては有名なメーカーですが、意外と日本に流通しているHINE(ハイン)って少ないですよね。。。一昔前まではハインの凱旋門や牡鹿などのリモージュボトルも有名でしたが、それだけじゃないですよ。

今回はそんなHINE(ハイン)の特徴とラインナップに迫ります。

250年の歴史

グランドシャンパーニュの中心、コニャック黄金の三角地帯の一つである「ジャルナック」にHINE(ハイン)はあります。ちなみに英語の正式社名は「Thomas Hine & Co.」。創設者であるトーマス・ハインの名前そのものです。

ハインの大元となるコニャックハウスは1763年に設立されています。(この時はまだハインという名前ではありません)

その後、1791年、イギリス人のトーマス・ハインという当時16歳の青年が、父親が好きだったコニャックを学ぶためにフランス革命のさなかコニャック地方へと移り住みました。そのフランス革命中だったこともあり、外国人だったトーマス・ハイン青年は様々な容疑をかけられ、ジャルナック城に数ヵ月間投獄されてしまいます。

その後、トーマス・ハインの雇い主の娘フランソワ・エリザベスと結婚。

そして1817年、フランソワ・エリザベスの父が1763年に設立したコニャックハウスに自分の名前「Thomas HINE」と名付けました。これが現在のHINE(ハイン)の始まりです。

HINE(ハイン)大元のコニャックハウスの設立は1763年。「HINE」と名前が付いたのは1817年の事です。

https://www.instagram.com/p/BRnmgeEjusR/?utm_source=ig_web_copy_link

アーリーランデッドコニャック

HIEN(ハイン)のコニャックは「アーリーランデッドコニャック」としても有名です。

アーリーランデッドコニャックとはフランスのコニャック地方で収穫、蒸留、樽詰めまで行い、その後樽のままイギリスに運びこまれ、ロンドンのテムズ川沿いの倉庫で熟成、瓶詰めを行ったコニャックの事を指します。

ロンドンのテムズ川沿いは、熟成に最適な湿度、温度などの条件が揃った理想的な場所ともいわれています。

HINE(ハイン)のコニャックにはこのアーリーランデッドのヴィンテージコニャックのラインナップがいくつか存在します。(後述)

2つのクリュを持つHINE(ハイン)

HINE(ハイン)が持つブドウ畑はグランドシャンパーニュとプティットシャンパーニュの2つです。特に有名なのが、グランドシャンパーニュのボヌーイ村にある自社ブドウ畑です。こちらの畑ではユニブラン種のブドウを栽培しています。

2014年には日本でもこのボヌーイ産のブドウ(平均樹齢25年のユニ・ブラン種)のみを使用した「ハイン ドメーヌ ボヌーイ 2005年」というヴィンテージコニャックも発売されました。2005年収穫、2014年ボトリングです。熟成年数としては若いコニャックですが、HINEファンからはかなりの反響があったようです。

ちなみに海外ではボヌーイ2006年もあります。日本ではあまり見かけないですね。

イギリス王室御用達?

HIEN(ハイン)は1962年以来イギリス王室のコニャック公式サプライヤーとして任命されています。エリザベス女王御用達のコニャックとして長く栄誉を守り続けているコニャックでもあります。

HINE(ハイン)のラインナップ

海外ではかなり評価が高めなHINE(ハイン)ですが、日本に流通しているボトルは意外と少ないです。一番大きなHINE(ハイン)の日本の正規輸入代理店はウイスクイーかジェロボーム株式会社だと思いますが・・・もっと輸入してくれ~(笑)

下線のコニャックはAmazonなどの国内通販でも入手可能です。

通常ラインナップ

ヴィンテージ(ジャルナック地方で熟成)

  • ハイン 1957年
  • ハイン 1975年
  • ハイン 1976年
  • ハイン 1982年
  • ハイン 1983年
  • ハイン 1985年
  • ハイン 1986年
  • ハイン 1987年
  • ハイン 1988年
  • ハイン 1989年
  • ハイン 1990年
  • ハイン 1991年
  • ハイン 1992年
  • ハイン ドメーヌ ボヌーイ 2005年
  • ハイン ドメーヌ ボヌーイ 2006年

ヴィンテージ(アーリーランデッド)

  • ハイン 1975年
  • ハイン 1981年
  • ハイン 1983年
  • ハイン 1984年
  • ハイン 1985年
  • ハイン 1986年
  • ハイン 1987年

リモージュボトル

凱旋門の形をしたものや、ハインの牡鹿をかたどった陶器ボトルもあります。こちらは現在生産していないので、基本的に中古しかないかと。

HINE(ハイン)おすすめの一品は?

出典:http://www.hinecognac.com/the-vintage-collection/

せっかくなので、アーリーランデッドコニャックを楽しみたいですね。

しかし、いかんせん流通量が限られているので、年々数は少なくなっています。2017年時点でよく出回っているのはハイン 1981年あたりでしょうか。

ただ、やや価格も高いので、手が出ないよ!という方はハイン ドメーヌ ボヌーイ 2005年も興味深い味わいです。

グランド・シャンパーニュ地区にあるハイン社の自社畑の「ボヌーイ」の区画から2005年に収穫したブドウ(平均樹齢25年のユニ・ブラン種)のみを使用したシングルエステートのヴィンテージコニャックです。

このハイン ドメーヌボヌーイ2005年は全18の樽から作られ、450本の限定生産となります。XOクラスとしては若い分類ですが、フレッシュな香りが楽しめます。一つの地区から作られたシングルエステートコニャックを楽しむきっかけとしてみてはいかがでしょうか。

ハイン アンティーク XO 40度 700ml [正規品]

ハイン アンティーク XO 40度 700ml [正規品]

23,320円(04/18 01:33時点)
Amazonの情報を掲載しています

-コニャックブランド特集
-, ,

Copyright© Brandy Daddy -ブランデーダディ- , 2024 All Rights Reserved.