メーカー・ブランデー別おすすめブランデー特集。 今回はコニャック地方最高ランクの土壌であるグランド・シャンパーニュのブドウのみで作られるコニャック「フラパン(Frapin)」の特徴と種類、ラインナップ、おすすめの一品を見ていきましょう。
フラパンの歴史と特徴
フラパンは日本ではあまり有名なブランデーメーカーではありませんが、コニャック好きにはとても人気のあるフランスの有名処です。フラパンはメーカーの歴史がとても面白く、レミーマルタンとの因縁を感じさせる生立ちです。
フラパンは元々家族経営のブランデーメーカーですが、その歴史はとても古く、西暦1270年に遡ります。フラパン家は、1270年以来フランスのコニャック地方に住み、それ以来コニャックで最高の土壌を誇るグランドシャンパーニュ地区の中心にあるフォンピノ城でぶどうの栽培と、コニャックづくりを行ってきた名門一家です。現在、フラパン公式サイトによると、このグランド・シャンパーニュ地区に300ヘクタールという最大規模のブドウ畑を有しています。
実は20世紀初頭頃フラパンの名はフランス中によく知られていました。しかし、フラパン家の娘がレミーマルタン社の社長夫人となり、フラパンの酒は、レミーマルタンの原酒として樽売りされ、フラパンの名は徐々に消えていくことになります。
そしてしばらくたった1970年代にその樽売りをやめ、コニャック・フラパンのブランドが徐々に復活していくことになります。
フラパンのコニャックは現在も100%グランドシャンパーニュの自社畑産のぶどうしか使わず、しかも全て手摘みによって房を選別しています。
↓フラパンのブドウ畑
↓フラパンの蒸留所
↓フラパンの熟成所
ちなみにフラパンは香水も多く作っています。香水好きの方にとっては有名かもしれません。またチョコレートやコーヒーも作ってたりします。コニャックブランデー以外にも結構色々と事業を拡げています。
フラパンの種類・ラインナップ
フラパンにも様々な種類があります。日本に流通しているのは3分の1くらいの種類です。フラパンVSOP~XOまでしか流通していないのが現状です。日本の正規代理店はサッポロビールとなっています。が、取扱い商品が少ないです。他通販サイトでの並行輸入であれば比較的多くの種類が手に入ります。
※下に行くほどランクと熟成年数が高くなります
通常ラインナップ
日本で流通していて手に入りやすいもの
その他のラインナップ
日本ではあまり流通していない、または手に入りにくいラインナップです。特に最高級品のフラパン Cuvée(キュヴェ) 1888をはじめ、この辺りのラインナップは海外通販を利用して個人輸入しなければ入手困難でしょう。
- フラパン Signature Grande Champagne
- フラパン シガーブレンド
- フラパン Millesime 1991 Tresor Du Chateau
- フラパン Vintage Multimillésime Serie No2
- フラパン Multimillesime Series N°4
- フラパン Multimillésime No 5
- フラパン Multimillésime No 6
- フラパン Extra Grande Champagne
- フラパン Cuvée 1888
- 香り :★★★★☆
- 味わい:★★★★☆
- ボトル:★★★☆☆
- コスパ:★★★☆☆
- 原産地:フランス コニャック グランドシャンパーニュ
- ネット通販価格:12,000円~14,000円くらい
日本で入手できるフラパンの種類は数少ないことから、おすすめできる一品は限られてしまいます。味、香り、入手のしやすさ、コストパフォーマンスを考えると、このフラパンVIP XOがベストかと思われます。グランドシャンパーニュ地区のブドウ100%のコニャックです。
このフラパンVIP XOは1997年ロンドンで開催されたインターナショナル・スピリッツコンペのXO部門で優勝を飾っています。また、2004年にアメリカでのワインスターアワードにて最優秀賞を獲得しました。