久々にBarでゆっくりできる機会があったので、その時飲んだブランデーの感想・レビューです。
今回は2本のコニャックを飲み比べ。こちらのページでも特集している「バロン オタール」のVSOPとナポレオンです。
オタールといえば、オタールの熟成所であるオタール城が有名ですね!オタールのコニャックはこのオタール城で常に温度15℃、湿度90%という状態で管理・熟成されています。
オタールVSOP
↑写真左のボトルがVSOPです。オタールの中でもかなり若い熟成年数。平均熟成年数は8年程です。一般流通価格も2400円程度なので、コニャックとしてはかなり安い分類です。コニャック地方のブドウ土壌による生産ランクとしてはフィーヌシャンパーニュということになっています。
※土壌によるコニャックのランクの違いについてはコチラ
オタールVSOPの感想
うーん、やはり若い。
フィーヌシャンパーニュらしさはあまり感じられません。どちらかというとアルコールの刺激臭と無機質な香りが強い印象。正直、あまり美味しいとは言えません。値段相応。
ボトルデザインは注ぎ口に近づくにつれて鶴の首のように細くなっており、スマートなボトルです。ただ、今回Barで飲んだこのボトルデザインは旧ボトルなので、現在はあまり流通していません。現行デザインはもう少し全体的に太いデザインです。
今回の細い方がよかったなぁ。
オタール ナポレオン
平均熟成年数は15年程。オタールコニャックの中核を担うコニャックです。
こちらもオールドボトルデザイン。現在のオタールはナポレオンの生産は行っておらず、公式HPにもラインナップは存在しません。現在流通しているものが全てとなります。まぁ貴重といえば貴重。(まだAmazonで6000円程で手に入りますが)
フロスティボトルが日本人好みの「ナポレオン感」を漂わせます。
オタール ナポレオンの感想
VSOPよりも熟成感はあります。ブレンドされているブドウの産地はGrande Champagne, Petite Champagne, Borderies, Fins Bois の4つがブレンドされています(それぞれの比率は不明)。けれどあまり香り立ちは良くなく、鼻から抜ける香りもどこかアルコールの刺激が強すぎる印象。グラスからの香り立ちもあまりよろしくない。
唯一口に含んだ瞬間はスミレのような香り立ちが一瞬広がります。
色々ブレンドしすぎじゃない?(笑)
マズくはないが、美味しくはない。やはり値段相応。
総評:XOを飲んだ方がよい・・・
オタールVSOP、ナポレオン共に「うまい!おすすめだ!」となる結果には至りませんでした。残念。
まぁリピートはないかなぁという感じです。
オタールは市販されている流通価格も、他のブランデーの同じ熟成年数のものと比べてかなり価格帯が安いので、お試しにはよいかもしれません。
オタール VSOPが2500円くらいでオタール ナポレオン(旧ボトル)が6000円くらいですが、オタール XOも7,000円くらいあれば手が届きます。
XOで 7,000円はかなり安いほうなので、正直ナポレオンを6000円で買うのであればオタールXOを1万円で買うことをおすすめします。
そんな感覚です。
→オタールXOのレビュー記事はコチラから
→オタール XOの現在価格はコチラをチェック