今回のコニャックは信濃屋より本数限定販売のコニャック「ジャン リュック パスケ コンフリュアンス トレ ヴィエイユ F・C L.54」です。

2026年4月の信濃屋&Bar Dorasテイスティングイベント「コニャック巡礼の旅 Vol.01」に参加し「おいしい!」となって即購入を決めたボトル。テイスティングイベント終わって気づいたのですが、実はこのコニャック、2025年9月にパスケに訪問した際に「これから初めて商品化するんだ」という段階で飲ませて頂いたものでした。
その時ににも「おいしい!」となったので、当然今回も「おいしい!」となるわけです笑
参考記事
→コニャック滞在記2025秋④ジャン・リュック・パスケの新らしい熟成庫と設備、オーガニックコニャックを作る肥料たち

↑リリース前のボトル
コンフュリアンスシリーズとは?
パスケがリリースするコニャックには主に3種類あります。
- ・オーガニックシリーズ
- ・トレゾール・ド・ファミーユ シリーズ
- ・コンフュリアンス シリーズ
オーガニックシリーズはパスケが自社畑で収穫したオーガニックのブドウを使って、オーガニック製法で作られた自社コニャックシリーズです。
トレゾール・ド・ファミーユとコンフュリアンスはいわゆるパスケがリリースしているボトラーズコニャック的なシリーズ。当主であるジャンさんの素晴らしい官能評価により、様々な生産者から選定した良質な原酒をボトリングしています。
トレゾール・ド・ファミーユ シリーズはシングルカスク。コンフュリアンスはブレンド。というスタイルに分かれています。
今回のコンフリュアンス トレ ヴィエイユ F・C L.54はグランドシャンパーニュとプティットシャンパーニュの原酒をいくつかブレンドしたもの。その原酒選定とブレンド技術が光る1本です。
パスケ コンフリュアンス トレ ヴィエイユ F・C L.54基本情報
Pasquet Confluences L.54Y Très Vieille Fine Champagne

アルコール度数:46.6%
生産域:フィーヌシャンパーニュ(グランドシャンパーニュ+プティットシャンパーニュ)
ブドウ品種:ユニブラン100%
熟成年数:約54年
ボトリング:2025年9月26日
容量:500ml
瓶詰本数:568本(日本入荷60本)
輸入元:株式会社 信濃屋トレーディング
購入時期:2026年5月
購入価格:35,750円(税込)
ブレンドの内容は下記の通り。(カッコ内はブレンド比率)
- 1970年プティットシャンパーニュ(19%)
- 1970年グランドシャンパーニュ(33%)
- 1971年グランドシャンパーニュ(48%)
この3つのヴィンテージのブレンドとなっています。
香り立ち

立ち上がりは明確で、オレンジピールや砂糖漬けのオレンジに代表される凝縮感のある柑橘香が主導となっています。
これに熟度の高い黄桃のリッチな果実香が重なりあうような印象。
時間経過による変化が素晴らしい。しばらくグラスを置いていると、一転してレザーやタバコといった熟成由来のニュアンスが穏やかに顕在化します。
後半にはコショウやクローヴのスパイスが繊細に立ち上がり、全体の輪郭を引き締めます。
味わい

序盤から中盤にかけて非常に多層的で、構造的な広がりを持つコニャック。
香り立ちで感じた黄桃やパッションフルーツに通じる南国系果実のランシオ的要素が核となり、レーズンの凝縮した甘味が厚みを付与します。
中盤にかけて、徐々に乾燥柑橘皮由来のビターさ、ダークチョコレートのカカオ的コクが折り重なってきます。
終盤にかけてはトーストしたオークに起因するウッディな苦味が骨格を形成し、全体を収斂させます。
余韻
フィニッシュは長く持続し、最初の鼻抜けはめちゃめちゃライチとパッションフルーツ。
その後、ダークチョコレートを伴うドライフルーツの余韻が優勢。
柑橘皮のビターさとタバコ様の土壌的ニュアンスが緩やかに広がり、後半には軽微なスモーキーさが静かに残響します。ドライで節度ある収束が印象的。
コンフリュアンス トレ ヴィエイユ F・C L.54まとめ

結論として、めちゃめちゃ完成度の高いコニャック。おいしい。
香り立ちから余韻まで、複雑で香味の変化が大変面白いです。フローラルな印象は薄いですが、南国系フルーツから始まり、後半はウッディさ、スパイシーさと変化します。
アルコール度数も46.6%と、私的にはちょうど良い度数。
グランドシャンパーニュとプティットシャンパーニュのブレンドですが、オレンジを主体としたグランドシャンパーニュの力強さは十二分に感じる事ができます。
2025年9月にパスケを訪問した際にこのコニャックを味わった時の感動が蘇りました。日本に輸入してくれてありがとうございます。