ブランデーを注いで楽しむべきことそれは香りです。
味わうことと同様、もしくはそれ以上に香りを楽しむことで今手にしているブランデーの魅力を10倍引き出すことができるはずです。
ブランデーはワインを蒸留させ、熟成させたお酒です。
ブドウのフルーティーな香りと、しっかりと熟成された樽の香りに酔いしれることができます。この香りはもちろん原料や熟成度合によって様々ですし、前のトピックで紹介した通り、グラスによっても大きく変わります。
似ているようで全て異なるブランデーの香りを是非堪能して下さい。
ブランデーの香りを楽しむ3ステップ
香りの楽しみ方は人それぞれかもしれませんが、「飲む前」と「飲んでいる最中」と「飲んだ後」の3ステップに分けて楽しむとよいかと思います。
ステップ1:飲む前の香りを楽しむ
最も重要なステップかもしれません。
グラスに注がれたら、グラスに口をつける前に鼻を近づけてみましょう。
そしてグラスのふちに鼻をかけるようにして(グラスにはくっつけませんが・・・)グラスの中に漂う香りを鼻から吸い込みます。チューリップ型のグラスであれば、グラスの膨らみ部分に滞留している濃厚な香りを十分に楽しむことができます。
目をつぶってもいいかもしれません。
吸った瞬間に濃厚な香りで包まれることでしょう。ここから別世界です。
ステップ2:飲む最中の香りを楽しむ
ブランデーを口に含んで味わった後にもより濃厚な香りを楽しむことができます。
ブランデーを1口喉を通した後、口を閉じて鼻から息をはいてみて下さい。口じゃないですよ、鼻からです。
するといかがでしょう。飲む前よりもさらに濃厚な香りが鼻を通して全身を包み込んでくれると思います。
ブランデーの一番の至福は、この鼻から香りが通り抜けるタイミングなのです。
舌で味わうのではなく、鼻で味わうのです。
鼻をつまんで物を食べると何も味がしないのと逆で、口を詰むんで鼻から息を通すと今まで香ったことのないブランデーの香りを味わうことができます。
味覚は舌でなく嗅覚に左右されるのです。
ステップ3:飲んだ後に香りを楽しむ
グラスに入っているブランデーを飲み干したら、その空グラスにもう一度鼻を近づけてみましょう。
飲む前とはまた違った香りを楽しむことができます。
液体が入っていないので、香り自体は弱くなりますが、自分が飲んでいたブランデーの余韻に浸ることができます。
これが重要なのです。
「あぁ、このブランデーをまた飲みたい・・・」自分に合ったブランデーであれば必ずそう思うはずです。
最後に自分が飲んだブランデーの余韻を味わう贅沢なブランデーダディのための時間なのです。
まとめ
これら3ステップがブランデーダディの推奨する香りの楽しみ方です。
- 飲む前に香りを楽しむ
- 飲む最中に香りを鼻から通す
- 飲んだ後のグラスで香りを楽しむ
ぜひこの3ステップを試してみて下さい。