コニャックレビュー

ポールジロー トレラール35年の魅力と評価

2016年4月15日

回りまわって改めてポールジローの魅力にハマる。そんなこともあります。

最近ポールジローをいくつか飲み比べる機会がありました。ポールジローヘリテージ(50年)、ポールジロー トレラール(35年)、ポールジロー ヴィエイユ・レゼルヴ(15年)をそれぞれ比較することができました。

ポールジローは35年が一番?

ポールジローに関する様々な方からの評価を見てみると熟成年数35年のポールジロートレラールが最も評価が高いように伺うことができます。特に信憑性が高いのは日本唯一のコニャックエデュケイターである鯉沼康泰氏とコニャックBarドンナセルヴァーティカの店長さんからの共通した言葉「ポールジローは35年が最も香りが花咲く」です。

ポールジローに限らず、グランドシャンパーニュ産のコニャックにおいては「35年」という熟成年数に大きな区切りがあるでようです。

一般的なコニャックにおけるXOクラスと言えば熟成年数20~25年がブレンドされたものが多く存在します。ヘネシーXOやレミーマルタンXO等はいい例ですね。しかしながら最もうまいとされるコニャックは熟成年数35年。

この違いは大手メーカーかプロプリエテールかの違いと、ブドウ生産地域の違いにも起因しているかもしれません。様々な畑のブドウの原酒をブレンドして作られる大手メーカーのコニャックと、同じ畑、特にグランドシャンパーニュ産のブドウを使用した自家生産(プロプリエテール)とでは熟成年数によって大きく味に差が出ます。

これは多くのコニャック専門家が口をそろえて言う事です。「グランドシャンパーニュは35年が最も香り高い傾向にある」と。

ちなみにこの35年というのはグランドシャンパーニュ産のブドウを使用してる場合に限ります。例えばファンボア産のブドウを使用したコニャックだと35年ではなく15年程の熟成年数が最も香りが花開く場合が多いようです。やはり細かく生産地域による違いを知ることは面白いのです。

(コニャック6つの生産地域の違いはコチラから)

ポールジローの格付けとは・・・

上記の事からすると私が今回比較したポールジローの一般的な格付けは次のようになるはずです。

1. ポールジロートレラール(35年)
2. ポールジローヘリテージ(50年)
3. ポールジロー ヴィエイユ・レゼルヴ(15年)

しかしながら、当サイトでの私個人的な格付けは次の通りです。

1. ポールジロー ヘリテージ(50年)
2.
ポールジロー トレラール(35年)
3.
ポールジロー ヴィエイユ・レゼルヴ(15年)

確かにポールジロートレラール(35年)は素晴らしい。フルーティーで軽やかです。

ヴィエイユ・レゼルヴ(15年)はやはりまだ少し酸味がつよく、フルーティーさではトレラールとヘリテージには敵わない。

では最も熟成年数が高いポールジローヘリテージ(50年)はどうでしょう。トレラールと比べると、重みが増します。渋さと少しドライな風味が加わります。これは好みが分かれるところでしょう。私は結構ドライなコニャックが好みなタイプです。50年熟成の重厚さが私の舌と鼻に満足感を与えてくれます。

ポールジローヘリテージを当サイトおすすめ第一位にしている理由はそこにあります。

少しドライなコニャックが好きな故、他のコニャックでも同じく、例えば、どうしてもラニョーサボランよりレイモンラニョーといった評価となってしまいます。

迷ったら35年からスタートもあり

当サイトおすすめ第1位はポールジローヘリテージ(50年)ですが、プロプリエテール独特のフルーティーさを十分に味わいたいかたはポールジロートレラールから初めてみるのもありだと思います。何度も言いますが、ヘリーテージ(50年)は私の好みであって、一般的なトレラール(35年)の評価はかなり高いです。納得の香り高さです。

どちらにしろポールジローはやっぱうまい。初心者にもおすすめできるブランデーであることは間違いないです。
少々高価なので後はお財布と相談しましょう。

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