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AIRCPHOLIC気化酒・東京体験パーティー@しごとバーに行ってきたよ

2018年4月1日

2018年3月29日、台湾で話題沸騰(?)の新感覚の酒体験「AIRCPHOLIC(エアクフォリック)」の体験会「気体でほろ酔いナイト.Aircpholic気化酒体験パーティー」に参加して参りましたので、そのレポートです。

AIRCPHOLIC(エアクフォリック)とは?

このAIRCPHOLIC(エアクフォリック)とは、蒸留酒を熱で気化させたものをストローで「飲む」という、台湾発の商品です。

アルコール35度以上の蒸留酒であればAIRCPHOLIC(エアクフォリック)を使うことができます。

仕組みとしては単純で、専用の耐熱グラスに蝋燭を入れ、その上に専用に設計されたボールに蒸留酒を入れます。蝋燭に火をつけると、その熱により蒸留酒が気化し、ボール内に閉じ込められます。その気化した酒(気化酒)をストローで吸う、という楽しみ方です。

現在、日本ではクラウドファンディングによって資金が集められ、クラウドファンディング経由で同商品を購入することができます。

→商品詳細はコチラ

たまたfacebookでこのイベント告知を見て、ブランデー好きとしては是非行ってみよう!ということで興味本位で参加しました。

開催場所は、都内の清澄白川にある「リトルトーキョー」2Fのイベントスペースです。

体験パーティーの様子

どんなイベントかと不安もありましたが、いざ行ってみると結構人が多く、ビックリ。会場は賑わっていました。

まず最初にこのプロジェクトの発起人である方からのご挨拶。そして、商品の説明があります。

その後は早速体験会。

今回体験できる蒸留酒は8種類。(ジン・ウォッカ・バーボン・スコッチ・ラムなど)

どれも気軽に手に入るボトルラインナップです。残念ながら今回はコニャック含むブランデーはありませんでした。

実際に使ってみた感想

私も早速全8種類をお試し。

ス・・・

スススッーゥ・・・・

これは!!!

予想外にイケる。

当初の予想だと、熟成の浅い蒸留酒を直接嗅いだ時のようなアルコールのキツさに支配されてしまうのではないか?と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。

熱によって気化したアルコールなのですが、これは、鼻道→咽頭の順に通るのか、咽頭→鼻道の順に通るのかで大きな違いがあります。

コニャックや蒸留酒を「普通」に飲む際、口から入った蒸留酒は、その後鼻から息を吐くことでその香気成分を堪能することができます。いわゆる「鼻抜け」というやつです。

それと同じ現象が気化された状態でも起こります。

つまり、「気体を飲む」のです。

鼻を通さず気体を飲む事により、キツく感じるはずの気化されたアルコール成分が段違いに柔らかくなります。

これが意外とクセになります。

ここでは、美味しいかどうか、その蒸留酒本来の香気成分を感じることができるかといった難しい話は一旦忘れて下さい(笑

アルコールは水よりも沸点が低いため、最初の方は純粋にアルコール分が気化されてボールの中に漂いますが、しばらくすると、水分も蒸発してきます。

それにより、気化したアルコールと水蒸気となった水分がボール上部、またはストロー内で再び冷やされて混ざり合います。

実際は、そのような一度蒸発した水分も一緒に口の中に運ばれてくるため、シガーのような完全な気体の状態ではなく、口の中にはやや水分感は残ります。

芳醇な香気成分はどこに?

恐らくこれを体験した熟練バーテンダーの方々はこう言うでしょう。

「これじゃ本来の香気成分が台無しじゃないか?」

まぁ、確かに、熱を加えてアルコールを気化させ分離させることで、本来の配合は一旦破壊されてしまうので、そう言われればそうかもしれません。

ただ、この商品はそもそも「一瞬で心地よさを得る」「気化酒という新体験」という根本的な目的が違うのです。

「お酒を楽しむ」という目的のためには様々な手段があってよいと思いますし、これで蒸留酒ファンが増えるのであればなお嬉しいですね。お店での話題作りにももってこいです。

ただ、オーセンティックなバーや飲食店ほど上記のような意見は多くなると思うし、保守的な所も多いと思います。今後のマーケティングに注目です。

ちなみにこのAIRCPHOLIC(エアクフォリック)を使った気化酒の場合、一般的な飲酒時の代謝と異なり、最後の1口から30分後にはアルコール測定値は0に戻り、車の運転も可能だそうです。マジか!

危険性はあるのか?

実はこのAIRCPHOLIC(エアクフォリック)と似たような商品は2014年頃にアメリカでも登場していました。「Vaportini」という商品です。仕組みはほとんど同じ。

この時は「アルコールの蒸気は体の生体防御機能を上回り作用するかもしれない」「アルコールが肝臓で十分に分解されないため、飲用による摂取よりも脳に与えるダメージが大きくなる」「通常は嘔吐によってアルコールの過剰摂取を制限する役割を持つ胃の機能も働かない恐れがある」といった専門家からの注意喚起がありました。

実際Vaportiniに似た装置がアメリカ22州で販売停止を食らった過去もあるようで・・・。

もしAIRCPHOLIC(エアクフォリック)も大々的に販売を開始し、流行り出すと日本でもそのような意見が出ることは十分予想できます。

その辺、利用者に安心を与える対応は遅かれ早かれ必要となってくるでしょう。

どの蒸留酒がおすすめか?

ブランデーサイトとしてはブランデーを押したかったのですが、ブランデーでの体験ができなかったので何とも言えません(笑

今回体験できた中で、個人的にはジンなどの柑橘系の香りが強い蒸留酒が最も気化酒の特性を活かすことができるのではないかと感じました。ちなみに今回置いてあったジンはボンベイサファイアでした。

液体が直接舌に触れることがなく、アルコールの刺激も和らぐので、蒸留酒が苦手な方でも比較的スムーズに楽しむことができます。

各蒸留酒の大きなカテゴリ別(ジン・ウイスキー・ラムなど)では確かに味と香りの違いは感じられ、その蒸留酒の香気・風味を楽しむことができます。

ただ、これが各銘柄別や熟成年数別、原料の品種別などでどこまで違いが出るかはまだ不明です。今回はそこまでの飲み比べ(香り比べ?)はできませんでした。

3万円超のコニャックで試すのも勇気がいりますが、今後、商品を入手し次第トライしてみたいと思います。たぶん熟成年数別よりも、銘柄別か産地別で試した方が違いが顕著でしょう。手始めにグランドシャンパーニュ産とボルドリ産とファンボア産のコニャックで比べてみようと思います。

ただ、一般的にベストな楽しみ方としては、1本2000円程で気軽に手に入るボトルを使って楽しむ方向性が強くなりそうですね。

一本買っとく

2018年3月末現在、AIRCPHOLIC(エアクフォリック)はこちらのクラウドファンディング経由で購入可能です。私も記念に1本買いました。7月に到着予定です。

何はともあれ、素敵な体験でした。

体験パーティーでは皆さん色々な出会いがあったり、友達同士で打ち解けたり、楽しそうでした!

私は一人でひたすら写真を撮りながら吸っていたので、まぁ、かなり浮いていたことでしょう(笑)

会場となった清澄白川にあるリトルトーキョー「しごとバー」って結構な頻度で色んなイベントやってるんですね。また楽しそうなイベントあったらチェックしていこうと思います。

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