2019年2月某日、ブランデーとしては外せない大手コニャックXOクラス飲み比べ検証会を行いました!
前回のVSOP比較検証企画から約5ヵ月、ずっとやりたかった念願のXOクラスです。
ご協力頂いたのはお馴染みのバー「doux bar」の横井オーナーです。
doux bar
コニャック・カルヴァドス・アグリコールラムなどのフレンチ系スピリッツを中心に取り扱っている銀座のオーセンティックバーです。オーナーの横井貴久氏が長年情熱をもってコレクションされているボトルが沢山あります。コニャック好きなら是非一度^^
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前回の大手メーカーVSOPクラスの比較検証は、何とも言えない結果となりましたが、果たして今回のXOクラスはいかに!?
各メーカーとも最もプッシュしたいクラスであることから期待値は高めです。検証内容やコメントが長くなるので、記事は前編と後編の2回に分けてお送りします。今回は前編。
【参考記事】
VSOP編を読んでない方はコチラから
→大手コニャックVSOP飲み比べ検証【前編】:ボトル~色味
→大手コニャックVSOP飲み比べ検証【後編】:香り~味わい
【その他参考】
→【入門編】ブランデーのVSOPやXOの種類の違いって何?
今回のXOコニャックラインナップ
前回と同様にヘネシー(Hennessy)、レミーマルタン(Remy Martin)、マーテル(Martell)、クルボアジェ(Courvoisier)、カミュ(Camus)のいわゆる5大コニャックと呼ばれる大手コニャックメーカーのXOクラスを用意しました。
写真左から
ヘネシーXO
レミーマルタンXO
マーテルXO
クルボアジェXO
カミュ XOエレガンス
(今回はカミュ ボルドリーXOはお預け)
特にヘネシーXOやレミーマルタンXOあたりはどのサイトを見ても「おすすめブランデー」として出てくるコニャックですが、果たしてその実態とは・・・
各メーカーの規模は?
ちなみに、コニャック市場シェアとしては、シェアが大きい順に
①ヘネシー→②マーテル→③レミーマルタン→④クルボアジェ→⑤カミュ
となります。この中でもヘネシーはコニャック市場全体の6~7割のシェアを誇るなど、大手の中でも他を寄せ付けない圧倒的な規模です。マーテルとレミーマルタンは拮抗しています。ひとつ下がってクルボアジェです。5大コニャックとか勝手に言っていますが、この中でもカミュだけ会社の規模としてはダントツに小さいので、海外ではカミュは「大手」として数えられてない場合があります。
各ボトルデザインを見てみる
各メーカーのボトルデザインからして、VSOPボトルにはないコダワリを感じる事ができます。VSOPクラスでは各メーカーともノーマルなスリムボトルでしたが、やはりXOになると各ボトルの形状や装飾も派手なものに・・・・。それぞれのボトルデザインをご覧下さい。
↓ヘネシーXO↓
↓マーテルXO↓
↓クルボアジェXO↓
なお、クルボアジェXOだけ並行輸入品で、ひと世代前のラベルデザインです。現行(2019年時点)のラベルとは異なります。他のボトルは正規品の現行デザインです。
共通してるのは横長で平たいデザイン。豪華ではありますが、横に並べるとめっちゃ幅とります(笑)
この5本の中では唯一カミュXOエレガンスだけがスクリューキャップでした。ドリューズXOなどもそうですが、この手の薄いスクリューキャップは鉛のように重いです。
ボトルデザインだけでいうと個人的な好みはレミーマルタンXOかなぁ。どっしりとした安定感と細かい曲線美。
お酒好きな人は「ボトルデザインはどうでもいい派」と「ボトルデザインも楽しみたい派」に分かれるのですが、私としては「ボトルデザインも楽しみたい派」です。装飾にお金かけずにその分安くしてくれという意見もありますが、個性的なボトルを眺めながら飲むというのも、ブランデーはじめお酒の楽しみ要素の一つだと思うので。
それぞれのグラスを見てみる
さて、では早速グラスに注いで頂きます。
今回使用しているグラスはリーデルのソムリエシリーズ「 コニャックXO」です。まさにこの日のために生まれてきたグラスじゃないですか!(え
注いだグラスを並べるとこんな感じ。
前回は白い背景を忘れて、おしぼりをバックに色味の比較をしてしまったので、その反省を活かし、白い画用紙を用意。照明が暖色なので、若干照明の色も反映されてしまっていますが、色の濃淡の度合いで見て頂ければと思いますm(__)m
前回のVSOPでは濃い順から
ヘネシー→マーテル→カミュ→クルボアジェ→レミーマルタンという順番でしたが、今回のXOは・・・
色の濃さでいうと、濃い順から
①ヘネシーXO
②マーテルXO
③クルボアジェXO
④レミーマルタンXO
⑤カミュ XOエレガンス
という感じでした!
上位2つは変わらず。VSOPでは3番目くらに濃かったカミュXOが最も薄い色合いとなっています。
前回のVSOP編では、明らかにヘネシーだけめちゃめちゃ濃かったのですが、今回も濃さで言うとその傾向は変わらず。
まぁ、恐らく?コニャックの規定ギリギリのレベルまでカラメル添加、オークチップが加えられているように見受けられますが、この「濃い色のコニャック=より熟してそうなコニャック=高級そうなコニャック=売れるコニャック」というヘネシーのポリシーはここに来てもブレることはありませんでした。
この特色と実際の香り、味わいとの関連性はいかに・・・。
【後半】に続く・・・
ということで、「大手コニャックXOクラス飲み比べ検証【前編】」はここまで。次回【後編】は、各XOコニャックの香り、味わい、そして総評へ。
果たしてXOコニャックではVSOP編では見られなかった特性を見出すことができるのでしょうか。そしておすすめの大手XOコニャックとしのシチュエーションは・・・。
乞うご期待。
後半記事追加しました
XOコニャック検証、後半の香り、味わい編を追加しました。
→大手コニャックXOクラス飲み比べ検証【後編】
協力:doux bar
doux bar
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