今宵は久々にラニョーサブランフロリレージュ45年(RAGNAUD-SABOURIN FLORILEGE)をじっくりと味わい直してみようと思い、箱の中から引っ張りだしてきました。
ラニョーサブラン フロリレージュは個人的に結構お気に入りのコニャックなので、光と温度差・湿度にやられないよう棚の奥のほうに置いているので取り出すのがやや大変でした。
このフロリレージュは2年前の2017年4月に買ったものです。抜栓して約2年。容量的には半分くらい残っています
今くらいがちょうどよいのかも
2年前の記憶を頼りに当時の味わいを思い起こしてみると、やはり抜栓直後よりも角が取れた感はあります。
香りは相変わらず華やか。最初はオレンジやピーチ感といった果実の香り。しばらく10分程グラスを置くと、ハチミツのような香りを感じられるように変化。複雑に混ざり合います。大胆にして繊細。
角が取れたといってもパンチの効いた飲み心地はまだ健在でした。アルコール度数46%とグランドシャンパーニュ特有の力強さ。
余韻は鼻から抜けるオレンジピール。そして少しばかりのほろ苦さ。
ラニョーサブラン フロリレージュは意外と熟成感を感じる派と感じない派に二極化するコニャックでもあります。その所以はこの以外な力強さ。改めて飲むと意外とクセが強い。「熟成感」という定義は非常に曖昧なものですが、「パンチが強い=熟成感が少ない」と捉えてしまう場合は「足りない派」の結論に至ってしまう状況も理解できます。
どちらが良い悪いという訳ではありませんが、このジャンフィユーレゼルヴファミリアが好みな人はフロリレージュはイマイチという飲み手が割合的に多いように感じます。これは完全に私の経験則ですが・・・。
今くらい経過したタイミングがちょうどよいのかも。
これ以上ボトルの量が減っていくと、だんだんピークを過ぎてしまいそう。でもその変化もまた一興。あと1年くらいは置いてみることにしましょう。
デュカイ トレヴィエイ ユボルドリをお供に
今宵はフロリレージュだけ楽しむつもりでしたが、やはり飲んでいると飲み比べたくなります。
今回フロリレージュのお供にお迎えしたのは「ランシオの教科書」と名高いデュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリ。
こちらは抜栓して1年半くらいのボトル。実は熟成年数、価格ともにこちらの方が上。ボルドリ100%ということもあり(?)、フロリレージュより柔らかめ。そして甘い系コニャック。
「舌に乗る」重厚感という観点ではデュカイ。鼻抜けの華やかさと余韻の長さはフロリレージュにそれぞれ軍配が上がる気がします。
個人的な好みは実はデュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリの方である。
「あれ?フロリレージュを堪能する日じゃなかったっけ?」
と自分でツッコミを入れながら飲んでいるのですが、
どちらのコニャックも抜栓から2年経ってより最後の一滴まで楽しめるコニャックに進化しました。どちらもおすすめコニャックです。
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