今回も引き続きピノーデシャラントのレビューです。
今回はファンボア地区のコニャック生産者「シャトーボーロン」のピノーデシャラント白10年です。5年、6年熟成といったピノーデシャラントが多いなか、10年は比較的熟成年数が長い方ではないでしょうか。
ピノーデシャラントって何?という方はコチラ
→ピノー・デ・シャラントとは何か?ワイン?ブランデー?
まずは基本情報から見ていきましょう。
シャトーボーロン ピノーデシャラント白10年の基本情報
Château de Beaulon Pineau Vieille Reserve Or 10 Year
種類:ピノー・デ・シャラント
アルコール度数:18%
生産域:ファンボア
ブドウ品種:セミヨン・ソーヴィニョンブラン
熟成年数:10年
容量:750ml
購入元:株式会社 八田
購入価格:6600円(2024年7月購入)
特徴としてはコニャック向けのブドウ品種であるユニブランではなく、ソーテルヌワインの品種として使用されるセミヨンとソーヴィニョンブランを使用して作られたピノーデシャラントであるという点でしょうか。
それにより独特の香味となっています。
それでは早速開栓。
シャトーボーロン ピノーデシャラント白10年の香り立ち
主となる香りはプラムですが、これまでのピノーデシャラントと少し異なり、やや草っぽい香り・・・というかちょっとフローラルな香りが取れます。ジャスミン。
その後はレモンの皮とジャスミンのようなやや渋みのある柑橘系の香り。
そこまで甘ったるい主張はなく、わりと落ち着いています。
最後に低木と皮といった樽熟成由来のオーキーさも十分に感じることができます。
味わい
ドライアプリコット、プラム。
舌に残るなめし皮。
ピノーデシャラントの中ではかなり甘さ控えめでドライな部類に入ると思います。粘性も低め。
ブドウ品種によるところもあるかと思いますが、どちらかというと熟成由来の香味の影響が大きいように思えます。割とタンニンが出ているほうだと思う。
シャトーボーロン ピノーデシャラント白10年まとめ
飲み疲れしないピノーデシャラント。
以前のレイモンラニョーやフランソワペイローのピノーデシャラントのようにベトベトしない飲み心地なので、氷や炭酸なども入れる必要がない。断然そのままがおすすめ。
もちろんある程度冷やして飲んだ方が美味しいが、そのままでも3杯くらいは飲めてしまう。
こちらのフォルブランシュ100%ピノーデシャラントがほどよい酸味で一味違ったのと同じように、こちらはほどよい樽感が刺さる1本。
どちらも甘すぎるピノーデシャラントはちょっと・・・という方にはおすすめできるボトルですが、こちらの方が重厚感がある分食後酒としては向いているかもしれません。
ピノーデシャラントの樽の余韻を味わいたい方には是非飲んでもらいたい1本です。