テセロン(TESSERON)の特徴とラインナップとおすすめ1品

メーカー別おすすめブランデー特集。今回はフランスのコニャックの中でも愛好家に隠れた人気を持つハイエンドコニャックメーカー「テセロン(TESSERON)」の特徴と種類、ラインナップ、おすすめの一品を見ていきましょう。

テセロンの歴史と特徴

テセロン社は1905年にアベール・テセロン氏により設立されました。設立以来、とても品質の高いコニャックを生産することで世界的に有名です。

テセロンの特徴は何といっても創業以来保管され続けてきた最低でもXOクラス以上の熟成年数を経たハイエンドのコニャックしか作らないこと。その熟成所は湿度が非常に高く保たれたシャラント川沿いの12世紀の建物内にあります。コニャックも熟成度合が高く、少々高価なラインナップとなっています。

→テセロン公式サイトはコチラ

テセロンのLOTとはどういう意味か？

テセロンには「LOT」というランクのようなものがあり、このLOTの後に続く数字は西暦下2桁を意味します。そしてブレンドされているコニャックのうち、最も若いものでその年代以前の古酒が使用されているという意味です。
例えば

LOT29：1929年以前の古酒をブレンド
LOT53：1953年以前の古酒をブレンド
LOT60：1960年以前の古酒をブレンド

という具合です。

↓テセロンの熟成所とセラー

テセロン(TESSERON)の種類・ラインナップ

テセロンのラインナップは豊富ですが、日本の店舗や通販サイトで流通しているものは全体の4分の1程度です。その他のラインナップは海外からの直接個人輸入でなければ入手は困難でしょう。
※基本的に下に行くほどランクと熟成年数が高くなります

通常ラインナップ

日本で流通していて手に入りやすいもの

その他のラインナップ

日本ではあまり流通していない、または手に入りにくいラインナップです。1.75リットル入ったLOTシリーズのマグナムボトルなんかもあります。

テセロン XO Passion
テセロン LOT90
テセロン LOT76 Tradition
テセロン LOT76 Tradition Magnum
テセロン LOT67 Tradition Carafe
テセロン LOT65 Emotion
テセロン LOT53 Perfection Magnum
テセロンテセロン LOT29 Exception Magnum
テセロン TRESOR
テセロン Royal Blend
テセロン Extreme

テセロンおすすめの一品：テセロン LOT29 エクセプション

香り：★★★★★
味わい：★★★★★
ボトル：★★★☆☆
コスパ：★★★★☆
原産地：フランス　コニャックグランドシャンパーニュ
ネット通販価格：50,000円～70,000円くらい

テセロンで最もおすすめしたいのはやはりテセロンを代表する一品「テセロン LOT29 エクセプション」です。
著名なワイン評論家であるロバートパーカ氏が2005年と2007年に例外的に界最高得点の100点をつけた究極のコニャックです。「私が味わった中で最も素晴らしいコニャックであり続けている」とコメントされています。

先述したように、このLOTの後に続く数字は西暦下2桁を意味します。そして少なくともその年代以前の古酒が中心的にブレンドされているという意味です。つまり、LOT29の29には何と1929年以前の古酒がメインとなっている代物なのです。
何と80年以上の歴史を含んだブランデー。重みがあります。

ブドウの原産地はコニャック地方6つの土壌のうち最高の土壌であるグランドシャンパーニュ産。使用されている品種は「ユニブラン」「フォル・ブランシュ」「コロンバール」です。

テセロンは全体的に落ち着いた柔らかい味が特徴で、もちろんこのテセロンLOT29もそうです。しかし、このLOT29は1929の古酒がブレンドされていることもあり、結構な重みがあるコニャックとなっています。柔らかさとボディを同時に感じることができる希なコニャックです。
19世紀の歴史に浸りながら最高のブランデータイムを提供してくれるでしょう。