2018年8月6日、イタリアのワインや食材の取扱いで有名な(株)フードライナーの飲食業界向け試飲試食会「フードライナー大展示会」に行って参りましたので、その様子の一部をレポートします。
(※商品写真は撮影許可を頂きました)
お目当ては・・・そう、フードライナーさんが輸入しているベルタ社とポリ社のグラッパです!!
参考記事
→ブランデーとグラッパの違いは何?
会場は虎ノ門ヒルズ52階!
今回の試飲試食会の開場は何と、あの虎ノ門ヒルズ52階にある高級ホテル「アンダーズ東京」のホールにて行われます。
実は私、虎ノ門ヒルズ初めて入りました。
普段虎ノ門とか霞ヶ関とか行く機会ないからなぁ。
いや、にしても虎ノ門ヒルズでけーな・・・
150種類以上のワインが・・・
さてさて、会場に入り、向かって右手と正面にはフードライナーが取り扱う150種類以上のイタリアワインがずらりずらりと並んでいます。会場左手には生ハムやチーズなどイタリアの食材が満載。どれでも自由に試飲試食可能です。
みんなここぞとばかりに飲みまくり食べまくり。
飲み会か?笑
「飲み放題!」とか書くと怒られそうなので(笑)訂正しよう。あくまでも、どんなお酒を仕入れるかを検討するための、まじめな業界向け試飲会である。(でもみんな飲む)
眼前には東京タワーが。何とも良い景色です。
ベルタとポリ見つけた
さて、当サイトはブランデーサイトという事で、今回私が試飲したかったのはベルタ社とポリ社のグラッパです。
発見~!!
世界一(?)有名なグラッパといえばベルタ社ですね。
当サイトでもベルタのトレ・ソーリ・トレ・グラッパ ディ バローロ(2007)は一押しのグラッパでした。(今は取扱いが無いビンテージですが・・・)
現在これに該当するのはトレ・ソーリ・トレ グラッパ ディ ネッビオーロでしょう。ビンテージ年度は毎回変わります。トレ・ソーリ・トレは7年3ヵ月熟成なので、今年は2010年のビンテージが出回っていました。私が感じるに、同シリーズの中ではアプリコットやチェリーといった熟成果実系の香りと味わいが最も強く、大変まろやか。7年、8年の熟成グラッパの中では一番飲みやすいグラッパだと思います。
その他、普段なかなか飲めないベルタの最高級グラッパ「パオロ」も試飲。こちらは20年熟成です。うーん、さすがにうまい。
フードライナーが取り扱うベルタの製品はほとんど試飲可能だったので、色々試飲させて頂きました。
試飲したボトル達
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ブリック・デル・ガイアン(写真左)
モスカート・ダスティ100%。7年4ヵ月熟成。ブリック・デル・ガイアンはベルタ社の畑の名前。
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トレ・ソーリ・トレ(写真右)
バローロ及びバルバレスコのネッビオーロ100%。7年3ヵ月熟成。一番私の好み。
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パオロ(写真左)
バルベラ・ダスティ、ネッビオーロ使用。約20年熟成。年間5376本限定生産。
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マジア(写真右)
ベルバラ・ダスティ、ブラケット、マルヴァジア使用。10年4ヵ月熟成。発酵を5度で止めてその後蒸留。分類的には「ブドウ果実蒸留酒」。一番個性的な商品。
↑ソーロペルジャン
色々ブレンド。1200Lの大樽で8年、100Lの木樽で2年の合計10年熟成。
↑ロッカニーヴォ
ベルバラ・ダスティ100%。7年3ヵ月熟成。年間15,600本限定生産。
↑カザロット
ベルタのイタリアワインを非連続蒸留したもの。絞りかすは使わず、梗や皮をすべて取り除き、新鮮な果実だけを大樽の中で発酵させます。所謂「アクアヴィーテ」。試飲会では大人気。
その他グラッパシリーズ
熟成の短いグラッパ達。
右から
舌噛みそう・・・
この4つの中で、個人的にはやはりニッビオが一番お気に入り。癖もなく一番飲みやすいです。
ポリ社のグラッパ達
ポリ(Poli)のグラッパ達も勢ぞろい。ポリと言えばベネチアングラス (ムラノ製手吹き)ばかりおススメしていたのですが、もちろんグラッパ自体も良いものが揃っています。
もうこの時点で結構酔っぱらってきたので、こちらは全部試飲するには至りませんでした。というか多分途中で味が分かんなくなるわ・・・。
中でも印象的だったのはサルパシリーズの大容量3リットルボトルですね。どうやって注ぐのこれ。↓
そして最近のジンブームに乗っかったポリのジン「マルコーニ46」。モスカート由来のフレッシュだけど柔らかい口当たり。ちなみにマルコーニ46とはポリの蒸留所がある番地名&アルコール度数を示しています。
その他ワインや食材盛り沢山
もうワインは150種類以上あって、とても全部試飲はできません。とりあえずグラッパという目的は果たしたので、後は色々飲んでみるのみ。
最初は品種別で飲み比べなどしてみたのですが、種類がありすぎて正直もーよく分からん。後半は小売価格1000円単位で価格の低い物から高いものをとりあえず飲んでみる始末。もうこうなってくるとただ飲んでるだけ。
パルマ産プロシュット(生ハム)とサラミを頂きながら。
うーん、これまた美味美味。(語彙力の低下)
たまにはグラッパもいかが?
ブランデー好きと言えばどうしてもコニャックやカルヴァドスに傾斜しがちですが、たまにグラッパを飲むと新しい発見や出会いがあるものです。
ブドウ品種や熟成期間の違いによる香り、味わいの差はコニャックよりも顕著に感じることができるかもしれません。
迷っている方は是非とも手に取ってみてはいかが?
今回のフードライナー試飲会で再確認しましたが、私の中でおすすめのグラッパ、というか好みのグラッパ3年前から変わらず次の2つでした。
5,000円以下の入門グラッパであればニッビオ グラッパ ディ ネッビオーロ。
15,000円前後のちょっと良いグラッパであればトレ・ソーリ・トレがおすすめです。