2018年一発目のバーは、当サイトでもお馴染みフレンチスピリッツが出揃う銀座のオーセンティックバー「doux bar」です。
新年一発目と言っても、1月16日だったので、既に半月くらい経ってしまいました。ちょっと年末年始は忙しくてね。。。(言い訳)
オーナーの横井氏に挨拶がてら、営業時間外だったけど17時過ぎにお邪魔して、結局そのまま21時くらいまで4時間くらい居座ってしまいました。
シャトーポーレ トレヴィエイユ ボルドリ
さて、この日も出るわ出るわレアもののコニャック達。今回頂いたのは全部で4種類くらい。
その中でも特記すべきボトルはこれ。
シャトーポーレ ボルドリ トレヴィエイユ
(CHATEAU PAULET CHATEAU PAULET BORDERIES TRES VIEILLES)」
です。そのレビューと感想をば。
今やほとんど市場には流通していない貴重な1本。
100%ボルドリ産のブドウを使用したコニャックです。
熟成年数は80年。
とはいっても、実際の内わけとしては、50年ほど樽で熟成させた後、ガラス容器に移され、その後更に30年程蔵で眠っていた模様。合計80年。いやぁ、恐れ入ります。
シャトーポーレとは
シャトーポーレの情報自体少ないのです。
シャトー・ポーレ社は1848年創業。
コニャック地方スゴンザックの町の城館、シャー・ポーレを本拠として創業されたそう。
シャトー・ポーレ社自体は自社畑を所有していないネゴシアンです。
シャトーポーレ ボルドリのレビュー・感想
恐らく私が最近飲んだ中で、産地や熟成感の観点からこのシャトーポーレボルドリに近いものは、同じくボルドリ100%の「デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリ」です。
必然的に比較対象はこのボトルとなってしまいます。
参考記事
→デュカイトレヴィエイユボルドリの感想・評価
シャトーポーレ ボルドリの香り立ち
グラスに注いだ後の香り立ちはデュカイ以上だった・・・。
海外や他の方々のレビューだと、ナッツ香、チーズ香といった表現が見られるのですが、率直に感じた香りは
「超熟成レーズンだこれ」
そしてその後、グラス内での時間が経つごとに変化していく香り立ち。確かに10分くらい経つとナッツ系果実香のような香りに変化。
グラスの中で時間が経つにつれて、80年の歴史を各レイヤー毎に見ているかのような芳醇な香りの変化を楽しむことができます。
シャトーポーレ ボルドリの味わい
舌の上にズッシリとのしかかる重めのボディ。
同じボルドリ産であるカミュ ボルドリーXOとは全く違う重み。
80年物ということで「とろみのあるまろやかさかな?」と想像していましたが、良い意味で裏切られました。デュカイ トレヴィエイユボルドリよりアルコール度数が高く、 47%というこも相まって、更に力強く、パンチが効いています。
そして、舌の上に広がるオイリー感を感じ取った後は「これがランシオか・・・」と感嘆せざるを得ない鼻抜け。
これまで私がランシオと思っていたランシオとは何だったのか、くらいの衝撃。
最近の私の傾向としてボルドリ産コニャックに傾斜しつつあるのですが、やはりこのレベルのコニャックにになるとグランドシャンパーニュやプティットシャンパーニュなどといった産地の区分けはもはや無意味。グランドシャンパーニュだろうとボルドリだろうと、上質な作り手が作った上質なコニャックはやはり至高のブランデータイムを与えてくれます。
はぁ~、来てよかった。
2018年もよいブランデーイヤーを
さて、その他にも数本コニャックを頂いたのですが、それはまた後日。
そしてこの日はdoux barで偶然にもラム酒界で超有名なブロガーさんにお会いしました。
私と横井氏とその方と3人で、ラムの話やコニャックの話、色々なバーの話で盛り上がり、あっという間に数時間が過ぎてしまいました。お酒関係でweb上でも活躍されている方と志共感し、私もより一層コニャック熱が入りました!
私はラムに関してはまだまだ全然勉強が足りないのですが、これを期にそろりそろりと手を伸ばしてみようかなぁ・・・。
素敵な出会いに感謝です。