久々にスタンダードなコニャックを購入。
バロンオタール(Baron Otard)XO Goldです。
(2018年7月現在) 8000円前後という、XOと名の付くコニャックの中ではかなりお安い部類に入るのですが、果たしてその評価やいかに?
オタールの特徴おさらい
コチラのオタールの特徴とラインナップでも書いているように、オタールは1795年にJean-Baptiste Antoine Otardによって創業されました。
オタールの熟成所は10世紀に建てられたコニャック城の地下にて行われており、滑らかさを重視することから、とても湿度が高いことで有名です。湿度90%、室温15℃が年間を通して保たれています。
オタールXO Goldの概要
オタールXOはグランドシャンパーニュ、少量のボルドリとファンボアの原酒がブレンドされています。日本の他サイトを見ると、グランドシャンパーニュとボルドリしか書かれてない所が多いけど、ファンボアもブレンドされています。
アルコール度数は40度。
容量は700mlです。
日本の輸入代理店はバカルディジャパン。
10年ほど前でしたでしょうか?
以前はもっと細長い花瓶のようなボトルデザインだったのですが、デザイン刷新されました。
公式サイトにも熟成年数は明記されていませんが、2010年あたりの記事を見るとどうやらおよそ35年熟成のようです。
オタールXOのボトルデザイン
ひと世代前の細長い花瓶デザインから、やや太めのティアドロップ型のボトルにデザインが変更。
なお前身モデルのクリアボトルはこちら↓
この頃はまだバカルディジャパンではなく、「イー・エス・ジャパン株式会社」と名乗ってた頃だと思います。後に(2008年)イー・エス・ジャパン株式会社がバカルディ社の100%子会社となり、バカルディジャパン株式会社となります。この更に前には黒瓶(フロスティボトル)のオタールXOもありますね。
好き嫌いが分かれる所かもしれませんが、個人的には現行ボトルの方が好きです。
以前のボトルは「Otard XO」の表記がラベルシールだったのですが、現在はボトルに直接印字されており、高級感が出ています。
箱も微妙なエンボス加工がされており、以前の金ピカ箱よりも落ち着いた大人の雰囲気を醸しだしています。
オタールXO開封
スクリューキャップではなく、中にコルクが埋め込まれています。
開けやすいです。
グラスに注ぎます。
カミュXOボルドリとかもそうだったけど、やっぱこの平べったいボトルはちょっと注ぎにくいですね・・・。容量が多いとつい注ぎ過ぎてしまいます。
色味はやや赤みがかった琥珀色。
オタールXOの香りと味わい
香り立ちは、やや若草のような新鮮味。
開封したてだったので、ちょっと新鮮すぎたのかもしれませんが、グラスに注いで10分程するとよい感じに少しボルドリのスミレ感が出てきます。そして例のごとく「午後の紅茶ストレートティー」感も。
味わいは・・・
うむむ・・・
かなり軽い口当たりです。
というか、予想以上に薄いかもしれません。
ヘーゼルナッツやプラム、その後に来るハチミツ感はあります。
舌にのせた瞬間は「おっ」と思いますが、その重みはすぐに消えてしまい、あまり余韻が残りませんでした。
厳密な割合は不明ですが、ほんとにグランドシャンパーニュ中心の35年熟成なのか?と思ってしまうくらい。
というかそもそもこの値段で35年熟成ってありなのか・・・
良く言うと優しいコニャック。
悪く言うと薄いコニャック。
やや残念。
コスパよいコニャック
ただ、同価格帯のコニャックと比べた場合は評価のできるコニャックです。
お手頃な価格帯でもあるので、食後酒やデイリーコニャックとしては良いのではないでしょうか。ボトルの曲線美も高級感があり、見た目にも楽しませてくれます。
というか、日本でのこの価格が謎。安すぎ。
2018年7月現在、約8,000円程で入手ができるのですが、海外だと普通に190ユーロ(約25,000円)くらいなんですよね。
この価格差は一体・・・。
同価格帯の物としては、ジャンフィユーCF20等が挙げられますが、そちらと比べるとオタールXOの方が熟成感は感じる事ができ、クセが無いのでコニャック初めての人にとって「飲みやすい」コニャックとしてはおすすめできるかと思います。
バロンオタールXO結論
軽い口当たり。
ちょっと薄口なので、個人的にはリピート無し。コスパは良いので、デイリーコニャックとして楽しめそう。