国産ブランデーレビュー

サンクゼールの国産アップルブランデー熟成バージョンを味わう!

2018年から(勝手に)注目していた「サンクゼール」が造っている国産アップルブランデーの「いいづなアップルブランデー」。その最新作「アップルブランデー2020Light&Mellow」をようやく味わえたのでレビューです。

今回はとうとう昨年2020年11月に発売となった待望の熟成ブランデー。

いいづなアップルブランデーといえば国産の和りんごを使用したアップルブランデーとして2015年にプロジェクトがスタート。2017年にドイツの蒸留器を使ったシードルの蒸留が開始され、2018年、2019年と無熟成の透明アップルブランデーをリリースしています。それら全て楽しませて頂きました。2018年に伺った商品発表会に行った時

「数年後に熟成タイプも出そうと考えています」

と伺っていたのですが、その待ちに待った熟成タイプです。わーい。

ちなみに過去のサンクゼール アップルブランデー記事はコチラ↓
国産「いいづなアップルブランデー」の発表会に行ってきたよ①
国産「いいづなアップルブランデー」届いたのでレビュー
いいづなアップルブランデー第2弾レビュー:今度は「ふじ&ブラムリー」
国産「いいづなアップルブランデー」第3弾が発売!届いたのでレビューだよ
おすすめブランデーのおつまみ:サンクゼールの洋ナシジャム×チーズ!

いいづなアップルブランデー熟成タイプの基本情報

アップルブランデー2020Light&Mellow
容量:245ml
アルコール度数:40%
価格:3,520円(税込)

基本的な商品説明としてメーカー説明を引用しましょう。

飯綱町で収穫されたりんごを使用し蒸留した原酒をオーク樽で熟成させました。幻の和りんご「高坂りんご」の原酒をブレンドすることで華やかな香りと奥行きのあるブランデーになります。飯綱町とサンクゼールが力を合わせて作り上げた、日本初の和りんごを使用した熟成ブランデーです。

https://stcousair.jp/SHOP/WB00012.html

と、こちらは一般的な説明なのですが、ここはBrandy Daddy。せっかくなのでもう少し詳しく見て行きましょう。詳細な情報をこのアップルブランデー蒸留担当の方に直接伺うことができました。

使用している原酒について

このアップルブランデーはいくつものリンゴから作られた蒸留酒がブレンドされています。

ブレンドされているリンゴ種類は「ふじ・ ブラムリー・高坂りんご・シナノスイート・秋映・紅玉・シナノドルチェ」。

その中でもいいづなアップルブランデーに特徴的なのは高坂りんごです。高坂りんごは日本に古くからある在来種の和りんごで、サンクゼールのある飯綱町の天然記念物であり、収穫量が限られる貴重なりんごです。いいづなアップルブランデー第一弾から使用されているリンゴです。

↑高坂りんご
出典:https://stcousair.jp/SHOP/WB-0005.html

この高坂りんごのブレンド比率は1%だそう。1%と聞くと少なく感じてしまいうかもしれませんが、高坂りんごは通常の食用リンゴとは異なり、非常に独特な渋みと香りが特徴的なリンゴです。僅かなブレンド比率であってもこのブランデー全体に奥行きをもたらしてくれる役割を果たしています。

各リンゴの原酒ブレンドの順序は次の通りです。

  1. 大きなアクセントとなる「高坂りんご/ブラムリー/ふじの一部」はまずそれぞれの品種ごとに蒸留し、それを後からブレンド。
  2. 一方でベースとなる「シナノスイート・秋映・紅玉・シナノドルチェ・ブラムリー・ふじの一部」は一度ブレンドした果汁を蒸留しその後前者のブレンド原酒とブレンド。この②の蒸留原酒が全体の約80%となっています。

熟成期間について

熟成期間は22か月~12か月の原酒をブレンドしているとのことです。

※ブレンドされている高坂りんごは12ヶ月熟成

使用している樽について

使用している樽は全てフレンチオーク。全部で4種類の樽を使用しています。

ブラムリーの一部:1空樽(54L)※1
高坂りんご:2空樽(28L)※2
ブラムリーとふじの一部:新樽(116L)
ベースのブレンド果汁:Hennessyで使用されていた古樽(401L)

※1※2:それぞれ熟成に使用された回数

特に驚いたのは高坂りんごに使用されている樽の大きさです。樽の要素が大きく出るであろう極小サイズですね。400Lの古樽でおだやかに熟成された原酒に、新樽の樽香がしっかりした原酒や高坂りんごの様なアクセントになる原酒をブレンドし味わいを整えているイメージとのことです。

アップルブランデー2020Light&Mellowのボトルデザイン

ボトルやラベルデザインも大事にしたい派の私にとってはこのオシャレなデザインもいいづなアップルブランデーのポイントですね。

容量は245mlなので小さめではありますが、その分そのスリムな形状にシンプルなラベルデザインが目を惹きます。プレゼントにも喜ばれそうなデザインですね。オシャレな空間に置きたくなります。

これまで無熟成タイプのボトルは白いラベルでしたが、今回は赤っぽいラベルになっています。熟成感の表現でしょうか。色合いの変更のみというこれまで一貫性のあるデザインがまたよいですね。

一点、毎回この栓が硬く上部が狭いので勢いよく開けると栓を落としそうになってしまうのが気になる所でしょうか。蓋部分もガラスなので、落とすと割れる。

アップルブランデー2020Light&Mellowの香り立ち

では早速グラスに注いで参ります。

無熟成タイプのものと比較すると明らかに丸みを帯びた香り立ち。アルコールのツンツン感が圧倒的に消えています。

リンゴの芳醇かつほど良い渋み(高坂リンゴ由来?)に加えてシトラスの爽快感、その後少しばかりキャラメルのような甘い香りも感じ取ることができます。このキャラメル感は明らかに熟成由来のもので、これまでのいいづなアップルブランデーには無かった要素です。

これは良い進化を遂げています。

アップルブランデー2020Light&Mellow の味わい

若いカルヴァドスとはまた違ったリンゴのほろ苦さ。

まだまだ若い熟成年数であるためか、めちゃくちゃ複雑味を帯びているという訳ではないのですが、これまでの無熟成タイプと比較した場合明らかなウッド感を感じます。

本来のスッキリとしたリンゴの風味に、高坂リンゴのもつほろ苦味、それに少し樽感が少し加わりよい塩梅に丸みを帯びるようになりました。

後半には少しイチゴシロップのような甘さも感じることができます。

アップルブランデー2020Light&Mellowの飲み方

アップルブランデー2020Light&Mellowの飲み方としては私自身はストレートでも十分いけるのですが、まだまだ若いブランデーということで飲み慣れない方が多いのも事実かと思います。

ストレート・ロック・水割りなどで飲む場合は、時間をかけてゆっくりと。はじめのうちは若さもあるため強さのある香りがありますが、時間が経つと奥の方からりんごを感じる上品な甘い香りが出てくると思います。ストレート以外に楽しい飲み方として色々試した結果、私的にはこの2つがベストかな・・・

①アップルブランデー3:水1で割る

1対1のトゥワイスアップだとちょっと薄くなりすぎるので、水は少なめ。これはあくまでも私の好みなのでお好みの割合で。ただ、確かに水を加えることで華やかさと飲みやすさは圧倒的に増します。

②コーヒーの後に、追いアップルブランデー

コーヒーとの相性がかなり良いです。

コーヒーに混ぜるのではなく、ブラックコーヒーをひと口飲んだ後にこのアップルブランデー2020Light&Mellowをチェイサー的にストレートで飲むのです。無熟成タイプの時もコーヒーとの相性は良いとされていましたが、それよりも圧倒的に今回の方がいいですね。コーヒーの苦味によりアップルブランデーの甘みがより強調され、またそのままストレートだけで飲む時とは大きく違った姿を見せます。

是非お試しあれ。

その他にも甘めのジンジャーエールで割ったり、リンゴジュースで割ったり、紅茶に角砂糖と一緒に垂らして飲むのも美味しいと思います。

無熟成タイプとリキュールもあるよ

今回はまだレビューを行っていませんが、この熟成バージョンと同時に2020年に蒸留された無熟成タイプもあります。

あと、リンゴ果汁と混ぜて21ヶ月熟成させたリンゴリキュールも新発売となったのでそちらも我が家に届きました。

この2つは後ほどレビューを行いたいと思います。

気になる価格帯としては今回のいいづなアップルブランデー2020Light&Mellowが245mlで税込3520円と正直他のカルヴァドスやアップルブランデー比較した際にやや割高感は否めないので、そこをどう捉えるかですね。お祝いや贈り物にはいいと思いますが、ポンポン割って飲んでいるとすぐ無くなってしまいます(笑)なかなかバーとかに普及するのは今のところ難しそう。

いっそのこと500mlで7000円(税込)とかで出してくれれば熟成タイプだったらいけるかもしれない。そんな気がします。

今後の展開に期待

いいづなアップルブランデーはまだ短い熟成期間を経た成長段階であり、長熟のカルヴァドスやコニャックと比較すると若く軽やかな特徴をもったブランデーです。しかしながら2018年の第一弾と比較すると確実に成長を遂げ、この熟成タイプのリリースは「これまで幼かった子供達が少し大人の階段を上り始めた」・・・そんな楽しみがあります。

このいいづなアップルブランデーは立ち上げ当初の2018年のアップルブランデー第一弾から見ているということもあり思い入れもあり、 応援したいという私の個人的な感情もあり多少のバイアスはあるかもしれませんが、国内初の和リンゴブランデーに挑戦したり、様々な試みを行っているメーカーでもあり、その試みは国産ブランデーを応援したい身としては好感を持たずにはいられません。

2018年に宣言していた熟成タイプもこうして無事リリースされたこともあり、順調に進歩を遂げているいいづなアップルブランデーですが、今後どのような形で更なる進化を遂げるのか見守っていきたいですね。

まずは順調に5年物・・・8年物・・・10年物・・と長期熟成タイプが出ることが楽しみですね。

今後のいいづなアップルブランデーの成長に期待しつつ私も様々な飲み方を試して楽しんでみようと思います。

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