
今回のレビューはコニャックBOWENより「Cognac BOWEN Elisabeth(コニャック ボーエン エリザベス)」!
このボーエンエリザベスは2021年に某Barにて味わせて頂き、その香り高さに感動した1本でもあります。その感動が忘れられず自分でも1本持っておきたいと思い2年4年越しにCognathequeより個人輸入しました。
コニャック ボーエン エリザベスの基本情報
コニャックBOWEN自体はネゴシアンであり、自家蒸留は行っていない。ラインナップとしては様々な地区の原酒がブレンドされているコニャックが多いですが、このBOEWN Elisabethに関してはボルドリ100%のコニャックとなっています。

Cognac Bowen Elisabeth
アルコール度数:40%
生産域:ボルドリ
ブドウ品種:ユニブラン
熟成年数:?
容量:700ml
輸入元:個人輸入
購入価格:105ユーロ + 送料27ユーロ = 計132ユーロ / 約21,000円 (2025年4月購入)
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熟成年数は明記されていませんが、恐らく15年程の熟成年数だと思われます。
コニャック ボーエン エリザベスの香り立ち

私がこれまで飲んだコニャックの中で、フローラルさでいうとこのボーエンエリザベスの右に出るコニャックは無い。
と言っても過言ではないくらい花系の香り立ちが素晴らしい。
誰がどう嗅いでも明らかなジャスミンとスミレの香りが心地よさを引き立てます。我々がボルドリに求めるフローラルさがそこにはあります。
その後は甘いレモンの砂糖漬け。オレンジピール。
カミュXOボルドリと似たような、樽っぽさやスパイス感はほとんどない、非常にクリアな香り立ち。カミュXOボルドリはアールグレイ系の紅茶感がありますが、こちらはそのままジャスミンティーにレモンを入れたほんのり酸味を伴う紅茶感です。
コニャック ボーエン エリザベスの味わい

口当たりは大変スムース。
最初はベッコウ飴や蜂蜜、キンカン系の甘みが広がります。その後にメープルシロップのような粘性のある甘み。
ほんの少しだけ出がらしの紅茶葉をそのまま噛んだような渋みはありますが、それが良いアクセントとなっています。
コニャック ボーエン エリザベスの余韻
余韻は中程度。
特段南国フルーツや枯れ葉系のランシオを感じるわけではなく、最初の香り立ちで感じたフローラルそのまま+バニラ感が余韻となり鼻を抜けていく印象。
ややクリアすぎる部分もあり、最後の印象としては弱いかもしれません。
最後に口の中に残るのはジャスミンティーの柔らかな香りと、わずかに感じる柑橘の皮のほろ苦さ。砂糖漬けのレモンや金柑の甘みがゆっくりと引いていき、その後に残るのは、うっすらとしたバニラと白い花の香り。
コニャック ボーエン エリザベスまとめ

香りを楽しむコニャックという表現が最も当てはまるコニャックだと思います。
おそらくこのスムースさからも、割と加糖されているコニャックなのではないかと想像します。それを差し置いてもフローラル系コニャックとしては大変秀逸なボトルです。
全体としては、非常にクリーンで雑味がなく、飲み終えたあとも口の中がスッキリとしています。それでいて、ふとした瞬間にまたあの花の香りを思い出すような、そんな印象を残してくれるコニャックです。
どっしりとした重厚感のあるコニャックや、長いランシオを求める方には少し違うかもしれませんが、最初の1杯や、飲み疲れしない綺麗なコニャックを求める方にはマッチするのではないでしょうか。
スイスイ飲んでしまうコニャックなのであっという間に1本空いてしまいそうです。