今回もブランデー×ジュースの自宅で混ぜ混ぜカクテル特集である。
これまでコニャック×ファンタグレープやコニャック×リアルゴールドなどやってみましたが、「甘ったるすぎるわ」や「いやそれはどうなのよ・・・」という声も少なからず聞こえてくるような気がするので、今回はもう少しちゃんとしたヤツです(笑)
(え、別にこれまでフザけてたわけでは・・・)
今回は暑い夏のシーンにおいても自宅で簡単に、すっきりと美味しく飲むことができるコニャックと葡萄ジュースを使ったカクテル
「セプ・ドール( CEP D'OR )」
です。
元はショートカクテル
事の経緯としては、先日酒育の会の代表である谷嶋氏がリカルWEBにてコニャックを使った簡単カクテル紹介ということでこの組み合わせを紹介していたのが始まり。
→谷嶋氏のコニャックカクテル記事はコチラから
コニャックを使ったカクテル「セプ・ドール」は、もともと新宿のバー「CEP・DOR(セプ・ドール)」のマスターが考案されたとされるショートカクテルで、今回はそれを自宅用にロングカクテル仕様にアレンジしたものです。
元より、「セプ・ドール(CEP D'OR)」とはフランス語で"黄金の葡萄の木"という意味。そして『フランスの美食と観光の国際委員会』なる団体が
1業種につき1品種にのみ与える称号であり、コニャックにおいては有名なプロプリエテール「ジャン・フィユー」からジャン・フィユー セプ・ドールがその栄えある称号を手にしています。
簡易版セプドールのレシピは?
さて、今回紹介するコニャック×葡萄ジュースの簡単カクテル「セプ・ドール」のレシピは下記の通り。
素材
コニャック:適量
ブドウジュース:適量
作り方
- ワイングラスに氷を入れる
- コニャックを適量入れる
- 少しコニャックと氷を混ぜる
- 葡萄ジュースを適量入れる
- 少し混ぜる
- 完成!!!
・・・・適量
適量!!!!!
分からんwww
あいかわらずカクテルレシピや料理レシピによく見る「適量」の適切な量が分からない私であります。ミリ単位で指定してくれた方が個人的には嬉しいのですが。
・・・とまぁグチはさておき、「適量」の良い所は各個人の好みに合わせていくらでも調整可能というところ。コニャックとブドウジュースの割合は大変好みによるところが大きく、比率は自由に変えることができます。
目安としてはコニャック1に対し、ブドウジュース1~4くらい。
コニャックを40ml使うのであれば、葡萄ジュースは40ml~160mlくらい。
これは実際にどの程度アルコール強めの方がいいだったり、どのくらい甘めの方がいいだったり、本当にその人の好みによるところが大きいのです。
私は結構アルコール度数は高めでも大丈夫な方なので、1:1か1:2くらいでちょうどよいです。
もう少しジュース感が強い方がよければ1:3くらいでもよいかもしれません。1:4はさすがに葡萄ジュースが支配的になってしまう印象があります。
まずは1:1から初めてみて、少し味見してみてアルコール感がきつ過ぎればジュースを足せばいいし、自分の好きな分量を徐々に足して好みの領域を見つけるのがおすすめです。
コニャックとジュースは何を使う?
さて、ここまで見て頂いた方は私の使っているコニャックとジュースが気になった方も多いと思います。
このセプ・ドールはシンプルが故に混ぜ合わせるコニャックとジュースに結構左右される部分があります。
自宅で楽しめるブランデーカクテルがコンセプトですので、味わいとお手軽さ、そして価格面には重点を置きたいところです。
個人的に、仕様するコニャックで重要なポイントは
- 比較的タンニンが少ない
- クセが無い
- ボトル5000円以内くらい
という指標が目安だと思います。あくまでも葡萄ジュースと混ぜ合わせるということであれば、なるべくクセがなく、渋みの少ないコニャックがベスト。ある意味「主張が少ない」という一見短所に見えそうなこの要素はシンプルなカクテルにする場合はお互いの素材と喧嘩することなく長所となり得ます。
今回私が使用したコニャックはABK6コニャックのVSOPでしたが、ラニョーサブランVSOPなんかも良いですね。価格面から考えるとやや高めで、上記の条件からは外れてしまうので、もう少し安いABK6 VS、あるいは価格面でも3000円台で手に入る優秀な大手レミーマルタンVSOPやヘネシーVSあたりでもよいかもしれません。この辺は予算と相談です。
逆にこれ以上の価格帯やXOクラスの熟成年数となってしまうと、コニャックの個性が強くなりすぎてこのシンプルなカクテルには不向きになってしまう傾向があるように思えるのであまりおススメできません。
葡萄ジュースは?
このセプ・ドールはやはり混ぜ合わせる葡萄ジュースの味わいが重要となってきます。どうしても葡萄ジュースの方が濃く、支配的になってしまうのでこの選定は結構重要。
とは言いつつもここも価格とのバランスです。良いジュースを使えばそりゃウマいに決まってる。
まず前提条件としては基本的に黒ブドウ系の葡萄ジュースであること。白くクリア系の葡萄ジュースですと別物のカクテルになってしまいます。
本来的には巨峰100%のジュースが良いのですが、巨峰100%で濃縮還元じゃないジュースって意外とお値段がするものです。
リカルの動画では「佐藤ブドウ園 ぶどうジュース」を使用していますが、こちらも500mlで2500円以上と一般的な葡萄ジュースの感覚としては「高い・・・・」感が否めない部分もあります。もちろんこのジュースはブドウ果汁を抽出後、3ヶ月熟成をさせためちゃめちゃ濃厚で高品位な葡萄ジュースですので、このジュースを使えば間違いなく美味しいですし、まず失敗しません。
ただ、正直1本2500円以上の葡萄ジュースを自宅で何本も買い揃えられるかというと、「自宅で簡単に!」というコンセプトからは外れてしまう気もします。
・・・・ということで。
今回私が使用するのは、近所のスーパーで買ってきた濃縮還元ブドウ100%ジュース(1000ml数百円)です!!!!
近藤乳業(株)のまるごとフルーツ -グレープ-100%ジュース!
こちらは白ブドウと黒ブドウの混合葡萄ジュースですが、結構濃厚で美味しいのよ。人工的な味しないし。
元々うちの子供達用に妻が買ってきてくれたジュースでしたが、この度少し拝借。ごめんね。
その他100%系グレープジュースでしたらある程度代用可能だと思います。
混ぜ混ぜして楽しむ
ということでこいつらをワイングラスにぶち込んで優しく混ぜ混ぜ。
本当は氷も業務用のロックアイスなんかがよいのですが、手元になかったので自宅の製氷機で作った氷で代用。こんな事言ったらバーテンダーの方々からは怒られるかもしれませんが、いいんです自宅で気軽になんですから。
でも本当に透明なちゃんとしたロックアイス使ったら、それはそれで結構味わい変わるから是非余裕のある方はお試しくだされ。
ご自宅にバースプーンなんてオシャレなものがある方は是非バースプーンで優しくクルクルして下さいませ。
混ぜるヤツが無い方はワイングラスの脚を持ってテーブルの上でグラスをクルクルしちゃいましょう。いいんですいいんです。
そして出来上がった「セプ・ドール」をいざ味わいます。
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はい、ウマすぎー。(語彙力の低下)
何杯でもいけてしまいます。
でもアルコール度数は結構高いので、飲みすぎには要注意ですぞ。
色々混ぜ混ぜブランデー
色々やってみて、結局コニャックと同じ原料である(ちゃんとした)葡萄ジュースとの相性はやっぱり良いです。
コニャックはじめ、カルヴァドスやその他色々なフルーツブランデーと、色々な果汁ジュースとの組み合わせを楽しむのもまた一興。
ぜひご自身のベストマッチを見つけてみて下さい。
ちなみに使ってるワイングラスはコチラ↓
ABK6 VSOPはコチラ↓