ブランデー知識【入門編】

【2022年最新】ブランデーのVSOPやXOなどのランク違いや意味は何か?

2022年7月14日

初めてブランデーを買おうと思った時に「これはどういう意味?」となるのが、「ナポレオン」「VSOP」や「XO」といった等級(ランク)表記です。

当サイトでもブランデーの表記に関しては度々まとめていますが、改めてブランデー入門としてブランデーのランク表記の違いや意味について分かりやすく見ていきましょう。

熟成年数によってランク表記が決まる

ブランデーにおいてこのようなランク表記は、そのブランデーの熟成年数によって変化します。

よく見かける表記として下記のようなランクがあります。

VS [Very Special]
VSOP [Very Superior Old Pale]
ナポレオン
XO [Extra Old]
Hors d'âge(オール・ダージュ)、Extra(エクストラ)、Heritage(ヘリテージ)など

これらは基本的に下に行けば行くほど、そのブランデーが長い間熟成されていることを表します。

少し商品名を分解してみましょう。例えば有名処のヘネシーVSやヘネシーXOの場合、「ヘネシー」というブランデーの「VS」クラス、「XO」クラスという分け方になります。

まずはVSOPやナポレオン、XOといった表記は熟成年数によって変わるブランデーの等級(ランク)の呼び方であることを知っておきましょう。

では全てのブランデーが同じ基準なのか、どの程度熟成されているのか、細かい点を次から見ていきましょう。

AOCで規定されているかされていないか

まず、ブランデーといっても様々な種類のブランデーが存在します。

ここでは大きく2つの種類で分けてみましょう。

AOCで表記の基準が決められているブランデー

ブランデーとして最も有名でもあるフランスの3大ブランデー「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」を例にとってみましょう。

これら3大ブランデーはフランスの原産地呼称統制:AOC(Appellation d'Origine Contrôlée)で産地、製法、熟成年数などが細かく決められています。このAOCは各ブランデーはじめワインやチーズ、その他農業製品の品質を保証するために設けられた制度で、 その基準を満たさないと「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」と名乗れません。

このAOC内で各ブランデーの種類ごとに熟成年数によってVSOPやナポレオン、XOといいた表示の基準が厳密に設けられています。

独自の基準で表記しているブランデー

上記以外の例えば日本のブランデーやその他AOCが存在しな国のブランデーでは独自の基準で表記を行っています。

フランスのVSOPやXOなどの表記方法を踏襲しているブランデーが多いですが、中には「サントリーVO」など独自の表記が用いられているブランデーもあります。これらのブランデーは熟成年数に応じた細かいランク表記の基準が法律によって決まっているわけではありません。そのため表記方法などは比較的自由度が高いです。

熟成年数について詳細は後述しますが、コニャック、アルマニャック、カルヴァドスの場合XO表記は最低10年熟成となります。しかしそれ以外のブランデーの場合極端な話6年熟成でもXOと名乗ることは可能です。

やや大雑把なイメージですが

  • 厳格にAOCで表記基準が決まっている「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」
  • 日本のブランデーやその他の国のブランデー

という風に区別しておく良いかもしれません。

次からは厳格な基準が決まっているコニャック、アルマニャック、カルヴァドスの熟成年数別表記を掘り下げていきます。

「コント」という言葉を知っておこう

コント(Compte)、とはブランデーの熟成年数を表す単位です。このコント数によって、VSなのかVSOPなのか等のランクが決定します。

基準はコニャックとアルマニャックなどにブランデーによって若干異なります。

収穫の翌年4月1日から数える

代表的なコニャック、アルマニャックの熟成年数の考え方から見てみましょう。コントの周期は毎年4/1~翌年3月末日です。毎年10月頃に原料となるブドウの収穫が行われ、発酵→蒸留と進みます。収穫した年の翌年3月末日までに蒸溜を終えなければなりません。
(例えば2021年中に収穫したブドウは2022年3月末までに蒸留を終えなければならない)

まず、蒸留した年のコントは「コント00」となります。翌4月1日から樽の原酒はコント0と数えられ、それは翌年の3月末日まで続きます。次の4月1日からはコント1となり、以降4月1日が来るごとにコント数が繰り上がります。コント2以上(つまり2年熟成完了)にならなければコニャックとして売ることはできません。

例)コニャックにおけるコントの考え方
↓クリックで拡大↓

アルマニャックの場合、表記基準や表記方法に若干違いがありますが、コントの考え方は同じです。

調合されたブランデーの最も若いコントでランクが決まる

多くのコニャック、アルマニャック、カルヴァドスは、その商品コンセプトに従って、様々な熟成年数のブランデーが調合(ブレンド)されて最終的に瓶詰されます。もちろん単一の熟成年数で瓶詰めされるブランデーももちろなりますが、特にコニャック、カルヴァドスにおいては複数の熟成年数の原酒がブレンドされている商品の方が割合としては多いです。(アルマニャックは比較的単一の熟成年数、いわゆるヴィンテージものも多い)

その調合されたブランデーの中で最も若いブランデーの熟成年齢に従ってVSOPやXOといったランクの呼称が定められています。

コニャックとアルマニャック、カルヴァドスでそれぞれちょっと基準が違うので、別々に見ていきましょう。

コニャックの等級(ランク)の読み方

コニャックのAOCは現在フランスのコニャック管理局であるBureau National Interprofessionnel du Cognac (通称:BNIC)によって定められています。

まずコニャックの等級(ランク)表記として有名処である次の4つを抑えておきましょう。

VS
→コント2以上(最低2年熟成)

VSOP
→コント4以上(最低4年熟成)

ナポレオン
→コント6以上(最低6年熟成)

XO
→コント10以上(最低10年熟成)

先述したようにブレンドされた最も若い原酒を基準に使用できるランク表記が決まります。例えば4年熟成(VSOP)のコニャックと11年熟成(XO)のコニャックがブレンドされた場合、そのコニャックはVSOPクラスとなり、XOとは名乗れません。

以下がBNICによって定められている最低熟成年数別のコニャックの名称表記です(2020年4月時点)。実はVS、VSOP、XO以外にも細かい名称基準があります。

  • コント2以上で許可される表記
    「VS(Very Special)」「3 Etoiles」「Sélection」「De Luxe」「Millésime」
  • コント3以上で許可される表記
    「Supérieur」「Cuvée Supérieure」「Qualité Supérieure」
  • コント4以上で許可される表記
    「V.S.O.P.( Very Superior Old Pale)」「Réserve」「Vieux」「Rare」「Royal」
  • コント5以上で許可される表記
    「Vieille Réserve」「Réserve Rare」「Réserve Royale」
  • コント6以上で許可される表記
    「Napoléon」「Très Vieille Réserve」「Très Vieux」 「Héritage」「Très Rare」「Excellence」「Suprême」
  • コント10以上で許可される表記
    「XO(Extra Old)」「Hors d’âge」「Extra」「Ancestral」「Ancêtre」「Or」「Gold」「Impérial」「XXO(Extra Extra Old)※」

※「XXO」は最低熟成14年を経たコニャックのみに適用可能

アルマニャックの等級(ランク)の読み方

アルマニャックの場合は全てBNIA(The Bureau National Interprofessionnel de l'Armagnac)という国立アルマニャック事務局によって管理されています。

アルマニャックも同じくブレンドされている場合は最も若い原酒を基準として使用可能な表記が決まっています。代表的なものとして次の表記を知っておくと良いでしょう。

VS(Very Special) / ★★★(スリースター/Trois Etoiles )
→コント1(最低1年熟成)

VSOP(Very Superior Old Pale)
→コント4(最低4年熟成)

XO / HORS D'AGE
→コント10(最低10年熟成)

VSの基準がコニャックと異なりますのでそこだけ注意が必要ですね。

カルヴァドスの等級(ランク)の読み方

カルヴァドスの等級表記は下記の基準です。

VS / Trois Etoiles / Trois Pomme(トロワ ポンム)
→最低2年熟成

Vieux(ヴィユー) / Reserve(レゼルヴ)
→最低3年熟成

Vieille Reserve(ヴェイユレゼルヴ) / VSOP / VO
→最低4年熟成

Hors d'Age(オルダージュ) / XO / Très Vieux(トレヴィユー) / Très Vieux Reserve / Extra(エクストラ) / Napoléon(ナポレオン)
→最低6年熟成

XOやオルダージュが最低6年熟成である部分はコニャックとアルマニャックと比較して大きな違いですね。

また、カルヴァドスは傾向としてVSOPやXOといった表記よりも「8 ans(8年熟成)」「AGE 15 ANS(15年熟成)」という風に直接的に熟成年数を表記する商品が多く見受けられます。

実際はどのくらいの熟成年数が多いのか?

このように、VSOPやXOの表記基準はあくまでも「最低」熟成年数によってきまります。

そのため当然最低10年熟成であるXOと名のつくブランデーであっても、実際は平均的に15年熟成だったり20年熟成だったり、場合によっては35年~40年の原酒のみがブレンドされているものであっても「XO」と書かれている事があります。

実際にどの程度の熟成年数かはそのブランドや商品によっても結構振れ幅が大きいので、あくまでも最低基準として捉えておいたほうがいいでしょう。

これはあくまでも私の経験上ですが、おおむね下記のような熟成年数の幅であることが多い傾向にある気がします。

  • VS:3~7年熟成のものが多い
  • VSOP:5~12年熟成くらいのものが多い
  • Napoleon:6年~15年熟成くらいのものが多い
  • XO:10~25年熟成くらいのものが多い

あくまでも目安なので、上記以下のものもあれば以上の熟成年数のものもあります。

例えばこの下記画像の「コニャック ABK6 XO ルネサンス」はXOクラスですが中身は熟成年数35年~45年のブレンド構成となっています。

また実際にどれくらいの熟成年数がブレンドされているかは公開していなかったり、企業秘密だったりする場合もあるので、あくまでも等級表記は一つの目安として捉えておいた方がいいでしょう。

まとめ

VS、VSOP、ナポレオン、XOが熟成年数による等級(ランク)表記であることと、その読み方、意味がが理解できるとブランデーを見る際により楽しみも増えるかと思います。

全部覚えるのは大変かもしれないので、「何となく知っている」レベルでもいいと思います。(分からなくなったら当サイトに来てください。)

是非ブランデーを見かけた際にはどのような表記がされているのか楽しんでみてください。

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