ブランデー知識【入門編】

VSOPとは?VSOPのおすすめブランデーの選び方やおすすめの飲み方を紹介【入門編】

ランク別おすすめブランデー特集。

ここではブランデー入門としてVSOPの意味や基準、そしておすすめVSOPブランデーを紹介します。

ブランデーは熟成が進めば進むほどより味わい深さと芳醇な香りを持つようになりますが、その中でも比較的熟成年数の若いブランデーが「VSOP」と呼ばれます。

VSOPの読み方と意味って何??

ではまず基本編のおさらいです。VSOPとは、ブランデーのブランドや銘柄ではなく、ブランデーの熟成年数によって決められた等級です。

スリースター → VO → VSOP → ナポレオン → XO
という順に等級が高くなります。(詳しくはコチラを参照)

VSOPはVery Superior Old Paleの略を意味し、読み方は普通にブイエスオーピーでオッケーです。

後述しますがVSOPブランデーの熟成年数はおよそ5年~10年程であることが多く、ブランデーとしては比較的若い分類に入ります。

また厳密にこれらのランク基準はコニャックとアルマニャック、カルヴァドスなど国の基準によって厳格に熟成年数に対する表記が決まっているブランデーにのみ当てはまります。簡単に言うとコニャックはフランスのコニャック地方で作られたブドウを原料としてたブランデー。アルマニャックはフランスのアルマニャック地方で作られたにブドウを原料としたブランデーです。そしてカルヴァドスはフランスのノルマンディー地方で作られるリンゴを原料としたブランデーです。

なので、実は国産のブランデー(サントリーVSOPなど)や他の国の様々なブランデーはこの基準からは外れ、独自の基準でVSOPといった表記を使っています。
ただ、総じて熟成年数はコニャックやアルマニャックの熟成年数を基準としている所が多く、若めのブランデーに使用されます。

→コニャック・アルマニャックの違いについての詳細はコチラのページを参照

VSOPの熟成年数は?

それではここで最も代表的なブランデー・・・ブランデーの王とも呼ばれるフランスの「コニャック」を例にとってVSOPの意味を深堀していきましょう。

コニャック(アルマニャック、カルヴァドスも)ではブランデーの熟成年数を「コント」で表します。蒸留されたブランデーが樽に入って1年目はコント0。樽に入って2年目はコント1。3年目はコント2・・・と増えていきます。コニャックにおいてはコント4以上(熟成5年目以上)の熟成年数を経たブランデーがVSOPクラスを名乗ることができます。
コント10以上になるとナポレオン・XOクラスとなりますね。

コチラのページに詳しく解説していますが、製品としてのブランデーは色々な樽から様々な熟成年数のブランデーがブレンドされています。ブレンドされたブランデーの中で最も若い熟成年数を基準にしてVSOP等のランクが決められます。

一般的にコニャックのVSOPは平均的に熟成年数7~10年のブランデーがブレンドされているものが多いです。

コニャック以外の各国のブランデーは法律により熟成年数表記が決まっていない所がほとんどなので、日本の国産ブランデー含め独自の基準、自社基準に従ってVSOPという表記を使用しています。

VSOPブランデーの魅力

VSOPクラスのブランデーは熟成年数としてはXOクラスと比べ、まだまだ若く、まろやかさやコクはXO程感じない場合があるかもしれません。

その代り何といってもVSOPブランデーの魅力はそのフルーティーさと爽やかさにあります。比較的シャープな味わいが多いのも特徴です。またXOクラスよりも価格が安いので、よいVSOPを選ぶことができれば大変コストパフォーマンスよくブランデーを楽しむことができるでしょう。

また、その爽快さとコストパフォーマンスのよさから、自宅で様々な物で割ったり、カクテルにしたり、XOクラスのブランデーよりも楽しみ方の幅が広いのが特徴です。

VSOPブランデーおすすめの飲み方

ブランデーといえばストレートかロックで・・・というイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

むしろVSOPクラスの若いブランデーであればむしろ自宅で気軽に割って飲むのに最適なブランデーです。

ブランデーはもともとアルコール度数40%程あるので「ブランデー初めて飲むけど・・・」「アルコールがきつくて飲めない」と言った方々には是非試して欲しい飲み方がありますので紹介しますね!

①VSOPブランデージンジャーエール割り

ブランデーとの組み合わせで鉄板なのがこのジンジャーエール割りです。

おすすめはブランデーの繊細な風味を活かすために甘口のジンジャーエールを使用します。ウィルキンソンの辛口ジンジャーエールだとジンジャー感が強すぎてブランデーの風味を活かせないので、カナダドライジンジャーエールなどの甘口がおすすめです。カナダドライジンジャーエールだと入手のしやすさも魅力ですね。

おすすめの割合はブランデー1に対してジンジャーエール3くらい。具体的な容量でいうとブランデー45mlに対してジンジャーエール130mlくらいがちょうど良いです。もう少しドライな方がよければジンジャーエールを100mlくらいに少なくすればいいですし、ちょっとキツイなって方はジンジャーエール150mlくらいに増やしてもいいと思います。

作り方は簡単

  1. グラスに氷を入れる
  2. VSOPブランデーを45ml注ぐ
  3. 5周くらいかき混ぜ氷と馴染ませる
  4. ジンジャーエールを130ml注ぐ
  5. 軽く氷を浮かせるように少し混ぜる

です!ガーニッシュとしレモンなんかを添えてあげるとよりフレッシュになりますね!

お手軽でおすすめなので是非VSOPブランデーと一緒に試してみて下さい。

参考記事
うまい!砂糖漬けレモン×コニャック×ジンジャーエールのすすめ

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②VSOPブランデー 葡萄ジュース割り

こちらも是非試して頂きたい組み合わせです。市販の濃縮還元 果汁100%ブドウジュースとVSOPブランデーの合わせ技です。

ブランデーはブドウを原料としているものがほとんどですので、ブドウジュースとの相性はバツグンです。

目安はVSOPブランデー40ml、ブドウジュースは100mlくらいですね。あまりブドウジュースを入れすぎるとジュースが支配的になってしまうのでこのくらいがおすすめです。ブドウジュースの量を少な目からスタートして、あとは好みで量を調整しましょう。

作り方はさっきのジンジャーエール割りとほとんど同じ。

  1. グラスに氷を入れる
  2. VSOPブランデーを入れる
  3. 少しブランデーと氷を混ぜる
  4. ブドウジュースを入れる
  5. 少し混ぜる

何杯でもいけてしまいます。是非お試しあれ!

VSOPのおすすめブランデー

ここではVSOPクラスを代表するおすすめブランデーを紹介します。
先ほどのジンジャーエール割りやブドウジュース割りなど、色々な楽しみ方ができるVSOPブランデーと、ストレートで飲むのにおススメなVSOPブランデーの2パターンで紹介しますね。

割るのにおススメのVSOPブランデー

ここではよりお気軽に、自宅でもジンジャーエールや様々なもので割って楽しいVSOPブランデーを紹介します。コスパも重要ですからね。

サントリーVSOP

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日本を代表するサントリーVSOPブランデーです。
恐らくスーパーでも置いている可能性の高い最もお手軽に入手可能なVSOPブランデーだと思います。

正直ストレートで飲むにはあまりおススメしないのですが、ジンジャーエール割り、ブドウジュース割りなど割って楽しむのであれば価格の面からもおすすめ度合いが高いVSOPブランデーです。

是非割って楽しんで下さい。

クルボアジェVSOP

こちらはブランデーの中でも間違いない品質を誇るフランスの「コニャック」です。

クルボアジェVSOPはブドウの香り高さと品質、そして使いやすさ、価格面において最もコスパのよいコニャックだと思います。国産ブランデーと比較するとやや高価になりますが、その価値はありますんので是非試してみて下さい。

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ストレートでおすすめのVSOPブランデー

こちらはストレート、またはロックで飲むのにおすすめのVSOPブランデーです。単体でも十分に芳醇な香りと深い味わいを楽しむことができます。

おすすめ5位:レミーマルタンVSOP

まずは定番のレミーマルタンからのおすすめレミーマルタンVSOPです。
XOには及ばないものの、レミーマルタン独特の少しスパイシーな風味はVSOPにも健在です。また誰でも飲みやすいスッキリとした味わいでもあり、万人向けのVSOPコニャックとも言えます。

XOは価格的にもちょっと・・・入門にVSOPから初めてみたいという方はコスト的にもちょうどよいのではないでしょうか。

→現在の最安値チェックはコチラから

→【参考】レミーマルタン特集はコチラ

おすすめ4位: カルヴァドス シャトードブルイユVSOP

こちらはリンゴを原料としたブランデーであるカルヴァドス。

数百種類ものりんごを使い、伝統的な製法でカルヴァドスを生産する「シャトードブルイユ」より約4年熟成のVSOPです。

若いカルヴァドス特有のフレッシュな味わいの中に、シャトードブルイユらしい力強さ、オレンジピール、熟したリンゴなど複雑な味わいを楽しむことができます。

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おすすめ3位:カミュ VSOPボルドリー

VSOPブランデーおすすめ第3位は、コニャック「カミュ VSOPボルドリー」です。
このボルドリーとはコニャックの生産域の名前であり、非常にフローラルな香りをもっているのが特徴的です。まさに紅茶のようなブランデーといっていいでしょう。
その中でもクオリティ、飲みやすさ、価格の面から最もおすすめなのがこのカミュVSOPボルドリーです。

ストレートではもちろん、入れた紅茶で割ったりしても抜群に美味しいですよ!角砂糖を入れた少し甘めのアールグレイティーか、お手軽に午後の紅茶ストレートティーで割るのもおすすめです。

おすすめ2位:ABK6(アベカシス) VSOP

おすすめVSOPブランデー第2位はABK6(アベカシス)という全ての工程を自社のみで行うブランドが作っているVSOPクラスのコニャックです。
ファンボアというエリアで育ったブドウをメインに使っており、その爽快さとフルーティーさは価格以上のものがあります。私も大好きなコニャックの一つです。

ABK6 VSOP グランドシャンパーニュというボトルもありますが、そちらは生産エリアも異なる別物ですのでご注意下さい。おすすめはノーマルなABK6 VSOPです。

ABK6 (アベカシス) VSOP 40度 700ml

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おすすめ1位:フランソワ ヴォワイエVSOP

当サイト圧倒的におすすめのVSOPブランデーは、グランドシャンパーニュの小規模自家生産コニャック「フランソワ ヴォワイエ VSOP」です。

熟成直後に新樽で3年間寝かせる熟成方式から、VSOPとは思えない濃厚な味わいと樽香を感じることができます。恐らくVSOPコニャックのなかで最も「飲みごたえ」があるコニャックのひとつではないでしょうか。

フランソワ ヴォワイエの詳細レビューはコチラから↓

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