メーカー・ブランデー別おすすめブランデー特集。今回はグランドシャンパーニュのブドウ100%で作られ、全てブドウの栽培から瓶詰まで全て自家生産しているコニャックブランド(プロプリエテール)である「レイモンラニョー(Raymond Ragnaud)」の特徴と種類、ラインナップ、おすすめの一品を見ていきましょう。
レイモンラニョー(Raymond Ragnaud)の歴史と特徴
レイモンラニョーはフランスのコニャック生産土壌6つのうち、最高の土壌となるグランドシャンパーニュのブドウ畑47ヘクタールを所有しています。その家族経営コニャック造りの歴史は1860年に遡ります。
レイモン・ラニョー社は先述した通り、ブドウの栽培、収穫、蒸留、熟成、ブレンド、瓶詰まで全て自家で行っているプロプリエテールです。また、コニャックで認められている添加物であるカラメルですが、レイモンラニョーの場合はカラメル添加されていません。それぞれの年代と樽によって若干の色味のバリエーションがあるのも手作りコニャックであるレイモンラニョーの楽しみの一つですね。
参考:→プロプリエテールとは?
ちなみに、もう一つ有名な高品位プロプリエテールである「ラニョー・サボラン(サブラン)」社とは親戚関係にあります。所在地も同じです。「ラニョー・サボラン(サブラン)」についてはまた別記事にて特集を行います。
→ラニョーサボラン特集はコチラから
レイモンラニョーの評価
レイモンラニョーはコニャック評論家で有名なニコラス・フェイス氏の著書「コニャック」の中で「強さと繊細さの両極を見事に調和させた、私の味覚にとって最高にバランスのよいコニャック」という高評価を受けた数少ないブランドの一つです。また、商品コンセプトに合わせて微妙にアルコール度数を変えているところもレイモン・ラニョーのコダワリが見えます。
どのラインナップもニコラスフェイス氏の評価の通り、非常にクオリティ高い完成度となっています。ヘネシーやレミーマルタン等の大手メーカーとは一線を画した味わいを楽しむことができるでしょう。
レイモンラニョーの種類・ラインナップ
レイモンラニョーのコニャックは「プレミア(Premium)」「プレステージ(Prestage)」「ピノー(Pineau)」「カラフェ(Carafe)」という4つの種類に分かれています。プレミアとプレステージ、ピノーは日本でも多く流通していますが、カラフェはなかなか市場に出回っているのを見ないですね。海外からの個人輸入が入手手段となるかもしれません。
※基本的に下に行くほどランクと熟成年数が高くなります
通常ラインナップ
日本で流通していて手に入りやすいもの
【プレミア(Premium)】
【プレステージ(Prestage)】
- レイモン・ラニョー レゼルブ(7年)
- レイモン・ラニョー ヴェイユレゼルブ(15年)
- レイモン・ラニョー レゼルヴ レア (18年)
- レイモンラニョー エクストラ ヴィユー (25年)
- レイモンラニョー XO (25年)
- レイモンラニョー ミレジム
- レイモンラニョー オルダージュ (35年)
- レイモンラニョー トレヴィエイユ(50年)
- レイモンラニョー ヘリテージ(エリタージュ) (50年以上)
【ピノー(Pineau)】
※未発酵のブドウ果汁にコニャックを添加して発酵を防止した上、6年間、リムーザンのオーク樽で熟成させた貴腐ワインの様に甘く、アロマティックな逸品。
→ピノー・デ・シャラントの特集はコチラの記事
その他のラインナップ
日本ではあまり流通していない、または手に入りにくいラインナップです。海外からの個人輸入が入手経路となりそうです。
【カラフェ(Carafe)】
プレミア・プレステージのデキャンタバージョン。容器が違うだけで中身は同じ。商品としてのラインナップはあるが、日本で出回っているのを見かけたことがない・・・。
↓参考画像↓
レイモンラニョーおすすめの一品: レイモンラニョー エクストラ ヴィユー(25年)
- 香り :★★★★☆
- 味わい:★★★★☆
- ボトル:★★★☆☆
- コスパ:★★★★★
- 原産地:フランス コニャック グランドシャンパーニュ
- ネット通販価格:8,000円~11,000円くらい(2019年9月時点)
レイモンラニョーで最もおすすめなのはレイモンラニョー エクストラ ヴィユー(25年)です。何といってもそのコストパフォーマンスの素晴らしさ。約8,000円でこの品質のコニャックが楽しめるのは素晴らしいです。
平均熟成25年のコニャックがブレンドされているこのレイモンラニョー エクストラ ヴィユーは、カラメル無添加のため、コニャックそのものの色味を楽しむことができます。蜜のような甘い香りと、口に含んだ時のスパイシーさがじわじわと広がっていきます。
プロプリエテール入門としてはもってこいのコニャックでしょう。
飲み比べおすすめ:レイモンラニョー オルダージュ(35年)
少し余裕が出てきたらレイモン・ラニョー エクストラ ヴィユー(25年)とレイモン・ラニョー オルダージュ(35年)を飲み比べてみてもよいかもしれません。平均熟成年数の差は約
10年です。それぞれ良いところがあります。
やはりオルダージュの方が深みがあるのか?それともエクストラヴィユーのほうが風味が際立つのか?ご自身の舌で確かめてみて下さい^^
ちなみに私も2本買って飲み比べてみました。(色味はあまり変わらないように見えますが・・・)
個人的にはやはレイモン・ラニョー オルダージュ(35年)のほうが味わい深く感じますね。甘味の広がりでは圧倒的です。値段もエクストラヴィユー約8,000円とオルダージュ約18,000円なので、1万円の差はダテではないようです(笑)
通販でレイモンラニョーを安く手に入れるためには?
レイモンラニョー自体、あまり流通量が多くないのですが、基本的にはAmazon や楽天で手に入ります。2016年1月現在、Amazonでほとんどのラインナップを網羅できるようですが、在庫数でいうと楽天の方が多いような印象です。