コニャックブランド特集

1600万円で落札されたコニャック ゴーティエ(Gautier)とは?ゴーティエの特徴とラインナップ

2020年5月29日(金)の18時頃、ふら~っとネット徘徊しているとYahooニュースのトップにこんな記事がドドンと出ていてビックリ。

世界に3本だけ 1762年産のコニャック、史上最高額1600万円で落札

※Yahooニュースのリンクは日にちが経つと消えるかもしれません。
※CNNの英語記事はコチラから
※CNN日本語版はコチラから

コニャックの事がYahooニュースに載る事自体珍しいので、ついつい宣伝したくなりfacebookとツイッターでも速攻でつぶやいてしまいました。

ニュース記事のリンクが切れてしまった時のために記事の中身を引用しておきます。

「極めて貴重」な1762年産の仏ブランデー「コニャック ・ゴーティエ(Gautier Cognac)」がこのほど競売に掛けられ、史上最高額となる11万8580ポンド(約1600万円)で落札された。英ロンドンの競売大手サザビーズ(Sotheby's)が28日、明らかにした。

サザビーズによると、落札された「コニャック ・ゴーティエ1762」は「世界にたった3本しか現存しない極めて貴重な品」で、ある一家が19世紀末から保管していた一品。ラベルも製造当時のままだという。  落札したのはアジア人の収集家で、落札価格には蒸留所での「特注体験」が含まれているという。

現存する3本の「コニャック ・ゴーティエ1762」のうち、今回落札されたのは「グランフレール(Grand Frere、兄の意)」と呼ばれる1本。「妹」は製造元の仏コニャック蒸留所「メゾン・ゴーティエ(Maison Gautier)」の博物館に保管され、「弟」は2014年に米ニューヨークの競売で落札されている。

サザビーズは「グランフレール」について、出品者の曽祖父母がかつて養子に迎えた孤児の少年アルフォンス(Alphonse)から贈られた品だと説明している。

アルフォンスは1870年代に養家から仏コニャック地方に働きに行き、10年後にコニャックの瓶を山積みにした手押し車と共に帰宅した。そのうちの3本がメゾン・ゴーティエのコニャックだったという。アルフォンスはやがて第1次世界大戦(World War I)に出征し、それきり帰らなかったとされる。

サザビーズの蒸留酒専門家ジョニー・ファウル(Jonny Fowle)氏は英紙タイムズ(Times)に、「このコニャックはまだ飲める」と述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/8540590b4b08ff0a48f8a3c062303a5cb26731c5

フランス革命(1789年)よりも前ですからねぇ。もはや遺産ですね。

ちなみに、その1762年「弟」ボトルが開封された時の動画を探したらあった。コチラ↓

ということで、今回は落札されたコニャックの持ち主、コニャック ゴーティエ(Gautier Cognac)についてブランドの特徴とラインナップを見て参ります!

1755年に遡るコニャック ゴーティエ(Gautier)の歴史

コニャック ゴーティエはかなり古いコニャックブランドの一つで、公式的なブランド創業は1755年に遡ります。1755年というのは当時のルイ15世からGautier Cognacの名前の元に正式にコニャック生産の許可を得た年であり、実態としては1600年~1640年の間にも一時期コニャック作りをやっていたそうです。(その後当時の当主であるCharles GAUTIER氏は1644年にワイン生産者の娘Jacquette Brochetと結婚)

それも含めるとめちゃめちゃ古く歴史のあるブランドです。それから10世代にわたって親から子へ引き継がれます。

1995年にゴーティエはMarie Brizard & Roger International(フランスのアルコール飲料会社)の一部となり、2006年にThe Belvedere Group(大手卸)の傘下として販売のネットワークを広げ、現在は90ヵ国でゴーティエのコニャックを展開しています。

ゴーティエのオフィシャルHPはコチラから

水車小屋の中に熟成庫が!

ゴーティエの特徴としては何と言ってもその熟成庫の場所にあります。

創業以来変わらない場所にある熟成庫はOsme(オーム)川沿いにある水車小屋です!

ゴーティエの場所はここ↓

元々は水車の力を使って機械を動かすためにのこ場所に建てられたそうですが、川や水源がとても近く(というか川の上!)にあることにより高い湿度と一定の気温を保つ独特な熟成庫となり、年間を通した湿度はおよそ80%となっています。

その安定した高湿度のおかげで、乾燥した環境とくらべ長期熟成における水分の蒸発量も少なく、よりスムースでまろやかなコニャックに仕上げることが可能となります。この熟成環境がゴーティエのコニャックのキャラクターを生み出す結果に繋がっています。

環境としては、フランスからイギリスに渡ってテムズ川沿いで熟成されるHINE(ハイン)のアーリーランデッドコニャック達に近いと言われています。

ゴーティエのモットーとして "I am the Lord of the Forest"(私は森の主である)と掲げていますが、これは17世紀当初ゴーティエ一家がコニャックの熟成にも使われるオークが取れるトロンセ近くの森を所有していたことに起源を持ちます。

2017年までのセラーマスターは現在ABK6コニャックのイザベルさん

ゴーティエのコニャックはグランド・シャンパーニュ、プティットシャンパーニュ、ファンボア、ボンボアといった4ヵ所の生産域のコニャックがブレンドされています。

そして、個人的に最も嬉しいのが、この歴史あるゴーティエのセラーマスター兼マスターブレンダーを長年務めてきたのがIsabelle Couppireさん!

イザベルさん@ABK6

イザベルさん一家は何と1750年代から先祖代々コニャックの生産に関わっているコニャック一家。

イザベルさんはその後2018年に私が個人的に大好きなブランドでもあるABK6コニャックに移動し、2020年現在はABK6コニャックブランドを保有するドメーヌ フランシス アベカシスのセラーマスター兼マスターブレンダーとして活躍中です。ABK6に訪問した際に2時間みっちりと対談させて頂きましたが、とても優しくおおらかな方で、丁寧にコニャックのブレンディングやノウハウを教えて頂きました。

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ABK6の全てを語ろう(3) マスターブレンダーとの貴重な2時間対話とオリジナルブレンドコニャック

先祖代々伝わるブレンディング技術がゴーティエからABK6に受け継がれていることになります。(なんでABK6に移ったのかは聞くの忘れた)

コニャック ゴーティエのラインナップ

ゴーティエは一時期日本にも出回っていましたが、2020年現在は流通も少なくあまり出回っていません。

よく見かけるのはこのゴーティエ フィッシャーボールあたりでしょうか。ここではそれ以外のメインとなるラインナップを見て参りましょう!

なおリンク先は海外通販のCognac Expertですが、日本への配送も可能です。

Gautier VS Cognac
→ファンボアとボンボアのブレンド

Gautier VSOP Cognac
→ファンボアとボンボアとプティットシャンパーニュのブレンド

Gautier Napoléon Cognac
→グランドシャンパーニュとプティットシャンパーニュのブレンド

Gautier XO Cognac

Gautier Extra 1755 Cognac

その他商品一覧はコチラから

特に注目どころは2014年から色々なスピリッツコンペで引くほど受賞し、多方から高評価を得ているGautier Extra 1755 Cognac ですかね。このボトルはゴーティエ創業250周年を記念して作られたボトルです。

この中に1755年の原酒が入っているわけではありませんが、ゴーティエのパラディセラーより厳選されたコニャックがボトリングされています。

ただ値段も400ユーロ超え(約47,000円)となかなかの価格帯です。時点でゴーティエXOと行きたいところですが、こちらも200ユーロ超え(約23,000円)とXOレンジとしてはやや高い部類に入りますね。XOクラスでもう少し手に取りやすい価格のものがあればなおよいところ。

手に取りやすいものとしてはVSOPかナポレオンあたりでしょうか。ただCognac Expertからの購入ですとフランスからの直送で送料が1箱(Max4本)4000円程かかるので、どうせ送料かかるならまとめ買いしたいところ。

ちなみにゴーティエのフラッグシップボトルはGautier Eden Cognacとなっており、こちらはおよそ25万円程。うーん、いつか飲んでみたい。

ということで、サザビーズで1600万円落札を叩き出したボトルの持ち主、コニャック ゴーティエ(Gautier)の特徴とラインナップでした。

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