2019年7月28日(日)、コニャック最大手のヘネシーが毎年開催しているヘネシーカクテルコンペティション2019に招待され、カクテルコンペを観戦に行きました。
あとヘネシーXOとカクテルを飲みに。(飲み放題だ!)
そのレポートです。写真を800枚くらい撮ったのですが、さすがに全部は載せきれないので、雰囲気の伝わりやすい約50枚の写真と共にお楽しみ下さい。
今年で4回目のカクテルコンペ
このヘネシーカクテルコンペティションは2016年に始まり、今年2019年で4回目。比較的最近開催され始めたカクテルコンペです。
もともとバーでもっとヘネシーを使ってほしい!というプロモーションもかねて行われていたこのコンペ。これまではベースとしてヘネシーXOを使った創作カクテルのコンペでしたが、今年からヘネシーVSも加わり、ヘネシーVS部門とヘネシーXO部門の2部門に分かれました。
やはりXOをカクテルのベースに使ってしまうと、カクテルのコスト的にも跳ね上がってしまうので、価格的にカクテルのベースとしやすいVSカテゴリを広めるために今年から2部門制となったそう。
各部門の優勝者には特典としてフランス現地のヘネシーコニャックツアーがプレゼントされ、ヘネシー社に招待されます。
全国から腕利きのバーテンダーたちが決勝に進出
北は北海道、南は鹿児島から書類選考を突破した全国のバーテンダーが決勝に集まってきます。
各部門10名の合計20名のバーテンダーがそれぞれのカクテルを披露します。
会場は品川プリンスホテル39階Table 9
この会場がまた豪華で・・・
場所は品川プリンスホテル39階にある高級ラウンジ「Table 9」。
うひゃー、初めて入りました。
コンペティションが行われるスペースは2ステージに分かれていて、各ステージで2名ずつ試技が行われます。
審査員は・・・
ヘネシーカクテルコンペティション2019の審査員は全5名。
日本バーテンダー協会 会長 早川恵一 氏
日本ホテルバーメンズ協会 会長 小森谷弘 氏
プロフェッショナルバーテンダーズ機構バイスチェアマン 松本徹 氏
スピリッツ&シェアリング株式会社 代表取締役社長 南雲主于三 氏
MHD 専務取締役 南部ノルディン 氏
といった、バー業界(お酒業界?)では誰もが一度は耳にしたことあるような錚々たるメンバーです。
審査基準の詳細をメモするのを忘れてしまいましたが、ヘネシーを活かしたカクテルの出来栄えや味、見た目、魅せ方はもちろん、使いやすい素材を使用しているかなどの普及性や、ネーミング、質疑応答の受け答え、制限時間など、様々なシビアな評価基準があるようでした。
コンペ開催!カクテルの魅力
いよいよカクテルコンペが開催されます。ここからは写真ダイジェストでお楽しみください。
ヘネシーVS部門
①IRISH BAR ARIGO(大分) 下畑雄大さん
②Bar柿沼(東京) 柿沼辰弥さん
③Salon Bar Thistle(滋賀) 宮下純さん
④COCKTAIL WORKS上野店(東京) 峰岸翔弥さん
⑤OTARU TIMES GARTEN(北海道) 羽立晃憲さん
⑥京王プラザスカイラウンジ(東京) 川勝隆斗さん
⑦Bar Merry Widow(神奈川) 赤間拓也さん
⑧ホテル日航大阪(大阪) 白鳥慶果さん
⑨オーセントホテル小樽(北海道) 中尾祥太さん
⑩BAR 保志 Segreto(東京) 木村祐貴さん
ヘネシーXO部門
①Bar Agami(東京) 柴田護さん
②The Bar TopNote(広島) 野間真吾さん
③セルリアンタワー東京ホテル「ペロピスト」(東京) 小宇都佑香さん
④Wine&Bar麦家(宮崎) 緒方唯さん
⑤BAR Le Coq(京都) 南里洋祐さん
⑥京王プラザホテルスカイラウンジ(東京) 小坂駿さん
⑦BAR Recette(東京) 髙橋伸影さん
⑧オーセントホテル小樽(北海道) 田村龍さん
⑨BAR 万(鹿児島) 吉富万洋さん
⑩BAR YAMANOI(栃木) 山野井皇さん
皆様見事なカクテル裁きでした。
カクテル手法の割合としては、シェイカーを使ったカクテルが70%、スワリングカクテル(大きなグラスを手で回して作るやつ)15%、ステアカクテル15%といった感じでした。
どれも独創的で美しく、甲乙つけがたい作品ばかりでした。
しかしオリジナルの自家製素材シロップや自家製ジュースを素材として使っている選手も多くいたのですが、独創性が高まる分、普及性が低くなります。その点は審査員の方からもコメントがあったのが印象的でした。
アフターパーティーでヘネシー三昧
コンペが終わると、表彰までの約1時間、アフターパーティーが開催されました。
バーラウンジではヘネシーXOやヘネシーXOを使ったヘネシーネーブルやヘネシーメアリーなどが飲み放題。39階からの絶景を楽しみながら頂きました。
一通りカクテルを頂いた後は、ひたすらヘネシーXOをストレートで飲みまくる貧乏精神をいかんなく発揮しました私。
パーティー後半にはメインラウンジにて立食パーティー。豪華な食事がバイキング形式で提供されます。さすが品川プリンスホテル。めちゃめちゃうまい。
うーん、これだけの規模のイベントを1社のコニャックブランドが開催するとは・・・流石というかやはりというか、そこはヘネシーさん。というかMHD。他のコニャックメーカーはこんな事できません。
一人で1時間ほど飲み食べしまくっていた私ですが、誰かと一緒に来たら5倍楽しかったと思う。
いよいよ表彰!優勝は・・・・
特別賞1名と各部門上位3名の計7名、そして各部門優勝者の中から1人、グランドチャンピョンが表彰されます!
見事優勝に輝いたのはこの2名!
へネシーVS部門優勝
Bar柿沼(東京) 柿沼辰弥さん
カクテル名:Euphoria(ユーフォリア)
レシピ:
ヘネシーVS 30ml
テイラーファインルビー 10ml
バナナシロップ 10ml
チョコレートドリンク 20ml
コーヒービターズ 2 dashes
デコレーション:
シナモンパウダー
グリオットチェリー
手法:シェイク
ヘネシーXO部門優勝
The Bar TopNote(広島) 野間真吾さん
カクテル名:Time with Elegance
レシピ:
ヘネシーXO 30ml
ハーブリキュール 15ml
生クリーム 15ml
自家製バニラミントシロップ 10ml
自家製紅茶ビターズ 3dashes
デコレーション:カカオニブ
手法:シェイク
かなり遠い位置から撮って、望遠レンズ持って行ってなかったので画質はこれが限界・・・すみません。。。
そしてグランドチャンピョンに輝いたのはヘネシーXO部門優勝の野間真吾さんでした!
お二方とも素晴らしいカクテルでした!
残念ながら参加選手のカクテルをこの場で飲むことはできませんでしたが、特にヘネシーVS部門優勝のBar 柿沼さんは都内神楽坂にあるバーなので、近々伺って作って頂こうかなと目論んでおります。
そして優勝した2人には待望のヘネシーコニャックツアーが贈呈。いってらっしゃいませー。
コンペ入賞者まとめ
特別賞
BAR 万(鹿児島) 吉富万洋さん
ヘネシーVS部門
3位:ホテル日航大阪(大阪) 白鳥慶果さん(写真左)
2位:IRISH BAR ARIGO(大分) 下畑雄大さん(写真右)
優勝:Bar柿沼(東京) 柿沼辰弥さん(写真中央)
ヘネシーXO部門
3位:オーセントホテル小樽(北海道) 田村龍 氏(写真左)
2位:Wine&Bar麦家(宮崎) 緒方唯さん(写真右)
優勝&グランドチャンピョン:The Bar TopNote(広島) 野間真吾さん(写真中央)
ヘネシーカクテルコンペティション2019まとめ
いやぁ、カクテル技術の高さももちろんですが、ヘネシーの規模のデカさにも驚くばかり。先述しましたが、いちコニャックブランドのみでこの規模のイベントを開催できるところなんてヘネシー以外にないわけで・・・。だてに世界のコニャックシェア6、7割を誇っているわけではありませんね。
ヘネシーの味が云々というよりも、普通にカクテルイベントとして楽しいイベントでしたので、来年はぜひ何人か一緒に行って観戦して飲んで楽しみたいですね!また次回が楽しみです。
あとは、今回出場した方々のカクテルレシピをヘネシー以外のコニャックをベースにした際にどこまで変化がもたらされるのかという所も大変気になります。「ヘネシーの魅力を最大に引き出すカクテル」を主に置かれたこのイベント内では叶わない願いかもしれませんが、是非とも味わって味わってみたいというのは誰しも思うことでしょう。
コニャックをカクテルのベースとして使う場合、やはりVSコニャックやカクテル向けのコニャックが使われることがほとんどですが、特にXOクラス以上のある種の完成されたコニャックをカクテルにすることで、倍、いや累乗的な魅力をどこまで引き出すことができるのか大変興味がありますね!
そんなコニャックの可能性に改めて気づかせてくれた今回のカクテルコンペに感謝です。
2019/8/18記事追加:後日談
VS部門で優勝したカクテル「Euphoria(ユーフォリア)」を味わいに、神楽坂にある「bar柿沼」へお邪魔してきました。
→詳細はコチラから