今回のレビューコニャックは、デイリーコニャックとしても人気の高いプロプリエテールコニャック「フラパンVSOP(FRAPIN VSOP)」です。
今更感がありますが、私も何度かリピート購入しているので、改めて。
間違いなく魅力的な価格帯
2019年現在、フラパンの正規輸入代理店はサッポロビールです。
フラパン自体も比較的大きなプロプリエテール(原料栽培から瓶詰まで一貫して自社で行う)として有名ですが、日本の代理店も大きなところです。そしてコニャックとしては間違いなく魅力的な価格帯。
私が最近購入した2019年7月時点で、購入価格は3,120円(税抜)です。並行輸入品ではなく正規品のVSOPコニャックとしてもオタールVSOPあたりと肩を並べるくらいお手頃価格。希望小売価格としてはもう少し高いのかもしない。
海外通販だと65ユーロとやや高めなので、現時点の価格は大変お買い得と言わざるを得ない。おそらく数年後は5,000円くらいの価格までは値上がりする可能性が十分にあるので、デイリーコニャック用に買いだめするなら今のうちだ(笑)
フラパンVSOPの基本情報
おさらいとしてフラパンVSOPの基本情報を記載しておきます。
フラパンVSOP(FRAPIN VSOP)
グランドシャンパーニュ100%
アルコール度数:40%
容量:700ml
熟成年数:一応平均10年熟成とある。が、実際は様々な原酒がブレンドされているため明確には不明ですが、VSOPということで押し並べて5~10年の原酒ブレンドかと考える。
購入価格:税抜3,120円(2019年7月時点)
フラパン自体もグランドシャンパーニュ地区に300ヘクタールの自社畑を持つコニャックメーカーであり、長い歴史を誇る。そのエントリーモデルがまさにこれ。
フラパンVSOPの感想
香り立ち
VSOP特有の若草や牧草といった香り立ちはほとんど感じることがない。
レモン、オレンジピールといった柑橘系の香りが主役となっているようです。その他少しコショウ系のスパイス風味とプラム系の果実感。熟成年数も若いことから、当然ややアルコールのアタックを感じますが、ツーンと劈くような攻撃的なものではありません。ただ若干全体的に香り立ちは弱く、結構グラスに鼻を入れないと立ってこない。
味わい
所謂「スッと入ってフッと消える系」コニャック。
香り立ちで感じた柑橘系の香味を感じることはあまりなく、どちらかというとキャラメル、ハチミツ、ザラメ・・・といった甘味の強い味わい。ヘネシーVSOPプリビレッジまでとはいかないですが、方向性としては似ているのかもしれません。
同じグランドシャンパーニュでもフランソワヴォワイエVSOPやラニョーサブランVSOPとは大きく異なり、良くも悪くも後味が軽い。
同じVSOPカテゴリとしても余韻という意味ではかなり物足りなさを感じてしまいます。その分「あれ?あれ?」という感じで味を確かめようと何杯もスイスイ飲んでしまうので、すぐにボトルがなくなってしまい購入頻度も高めに(笑)
逆に言うとこのフラパンVSOPは癖が少なく、リーズナブルでもあることから、カクテルの材料としては使いやすいのかも。現に、ジンジャエールとかで割ると結構楽しめます。
なお、3週間ほどでこの減りよう。
まとめ:デイリーコニャックとして色々な楽しみ方を
フラパンVSOPはストレートで飲もうとすると、どうしても印象に残りにくい。というか余韻がなさ過ぎてストレートで飲むには面白みにかけるというのが正直なところ。
ただお手頃でデイリーコニャックとして十分に楽しめるコニャックではあるので、ストレートにこだわらずロックにしてみたり、色々なもので割ってみたり、様々な飲み方で楽しんでみるにはちょうどよいコニャックです。
この辺の結論はオタールVSOPなんかと同じ方向性だ。そういった意味ではリピートあり。
お願いだから今まで通り小売価格3,000円台で手に入るコニャックであり続けてほしい。そんなコニャックだよフラパンVSOP。