コニャックレビュー

ピエールリュカXOメモワールのレビュー

2022年9月12日

今回のレビューはコニャック「ピエールリュカXOメモワール」。

ピエールリュカは東京八重洲の酒屋リカーズハセガワが直輸入をしているコニャックとしてコニャックファンの間では有名といえば有名なコニャックブランド。以外と今回当サイトでちゃんと記事にするのは初めてですね。

以前Barで飲ませて頂いて美味しかった記憶があるので、今回ちゃんとボトルを買ってじっくりと飲むことにしました。

ピエールリュカXOの基本情報

ピエールリュカXOメモワール
PIERRE LECAR XO MEMOIRE

容量:700ml
アルコール度数:40%
熟成年数:平均23年
(8種類のヴィンテージのブレンドで20年から25年の原酒を使用)
ブドウ品種:ユニブラン95%、フォルブランシュ、コロンバール少々
生産域:ブレンド
輸入業者:有限会社八重洲長谷川食品
購入価格:税込16,800円(2022年8月購入)

ピエールリュカは自社でブドウの栽培から発酵、蒸留、熟成を行う生産者ですが、このXOのみ味わいにバラエティーを出すために自社ブドウ以外にも買い入れたブドウ(たぶんフォルブランシュとコロンバール)を入れているそうです。

ピエールリュカXOメモワールの香り立ち

柑橘感とフローラル要素がうまく混ざり合う心地よさが特徴。

まず最初にオレンジの皮。

そしてジャスミン、スミレのようなお花感が後を追います。これは良い。ちゃんと感じるフローラル。

その後、カレー・・・クミンのようなスパイス感がほんのりとしつこくない程よい塩梅で感じることができます。

樽感やウッディさなど渋みを彷彿とさせる要素はほとんど無いような気がします。

10分くらいグラスを置いておくと蜂蜜、ジンジャーも控えめですが少し顔を出します。が、それと同時に少しだけアルコール由来のややケミカルな香りが気になる場面もちらほら。

23年熟成のコニャックとして非常にバランスの取れた香り立ち。

味わい

意外とピリッとパンチがあり、スパイス味を感じます。

香り立ちで感じた柑橘要素はやや控えめ。

代わりにアプリコットとチョコレート感をよく拾うことができます。

一発目の鼻抜けは弾けるようなサフラン、そして余韻にアーモンドがいますね。

香りの通り、樽感は少な目ですが、40%というコニャックとして最低限のアルコール度数と裏腹に感じるスパイシーさ故にコクというか、飲みごたえがあるコニャックです。

この飲みごたえは少量混じっているコロンバール(ブドウ品種)にも起因しているのではないかと勝手に予想。

あとは差が出るとしたら加水の方法でしょうか。このピエールリュカXOメモワールもアルコール度数40%に最終調整されているので当然加水はされているのですが、4~5段階の加水を1年間でゆっくりと行うそうです。ブレンド後は更に2年の熟成を行います。

ブレンド前に一気に加水する方法よりもかなり丁寧ですが、それでも4~5段階の加水を1年で終えるのを早いと捉えるかゆっくりと捉えるか・・・。

8年間にわたってじっくりとフェーブル(コニャックと蒸留水を混ぜたもの)で加水を行うデラマンと比較すると短期間での加水のように感じますが、それでも恐らく非常に繊細な加水方法を取っているのでしょう。

いわゆる加水香というか、加水によるアンバランスさは全く感じず、全くコニャックとしての味わいを損ねることなく大変丁寧に加水・熟成されているように思えます。

突出した特徴は少ないかもしれませんが、恐らく10人中9人が「美味しいね」と答えるコニャックとして大変よく完成されたクオリティ。とても優等生なコニャックです。

ジャンフィユーと比較してみる

同じ20~25年熟成のコニャック代表格であるジャンフィユー トレヴィユーXOと比較してみるとそのキャラクターの違いが大変面白い。

ジャンフィユートレヴィユーXOはグランド・シャンパーニュ100%のコニャックであるため、当然生産域も違うのですが、どっちが良い悪いではなく方向性の比較が楽しいですね。

グランド・シャンパーニュの特徴であるオレンジ系をしっかりと感じ、どっしりとした重厚感も感じるジャンフィユー。

それに対しスパイス感とフローラル要素を存分に楽しむことができるピエールリュカXO。

生産域と作り手、そしてブレンドの方法によって同じコニャックでここまで違いを楽しめるのは実に素晴らしい。

余韻としてオレンジ感と複雑性を感じるのはジャンフィユーはゆっくりと夜の寝酒に楽しみたい1杯。逆にハツラツとしているピエールリュカXOは食中や最初の1杯に楽しみたいコニャックです。

ピエールリュカXOメモワールまとめ

全体的に特に非の打ち所がないがない大変よくできたコニャック。

どちらかというとフルーティーというよりも、フローラス要素も含んだスパイシー系寄りに分類されるコニャックだとは思います。柑橘系やフルーツ感満載を求める方にはあまり向かないかもしれませんが、大変バランスの取れたコニャック。

完成度の高いコニャックですが、同じ20~25年熟成のコニャックと比較すると16,800円という価格面では少しハードルが上がります。最安値の武川蒸留酒販売で15,120円、Amazonでは送料込みで17,900円という価格帯です。(2022年9月時点)

ほぼ同じ熟成年数でオレンジ感をたっぷり味わうことのできるジャンフィユー トレヴィユーXOが10,000円前後で入手できてしまう現在の市場(今後は上がるけど)を考えると、ピエールリュカXOメモワールがあまり手に取られていないのは全てその価格の高さ原因があるのではないかと思ってしまうほど。

もう少しすると物によっては30年~35年熟成が見えてくるゾーンの価格でもあります。長熟が正義とは言いませんが、やはり消費者的にはそっちに目がいってしまいますよね。

まぁしかし価格が高くておいしいのは当然といえば当然なわけで、クオリティと価格のバランスの難しさを改めて考えさせられる1本です。

個人的には20~25年熟成のコニャックとしては非常に完成度も高く、味わいや香り立ちも良いコニャックだと思うが故に、そこだけ何とかならんかなぁ・・・というコニャックです。

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