コニャックレビュー

60年熟成コニャック「ジャン・フィユー No.1」の感想@銀座doux bar

2018年3月3日

2018年3月2日、久々にコニャック、カルヴァドス、フレンチラムでお馴染みの(?)銀座 doux barさんにお邪魔しました。この日は色々と目的があり、様々なコニャックを頂いたので数回に分けて紹介したいと思います。

その目的の一つがこのコニャック「ジャン・フィユー No.1(Jean Fillioux No.1)」です。

初めにこのジャン・フィユーNo.1のご紹介と感想をば。

実はこのボトル、2018年2月に酒育の会が開催したフランス コニャックツアーに参加された方がお土産として「是非Brandy Daddyさんにも」ということで、doux barさん経由で飲ませて頂く事ができました。

お名前は出せませんが、この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

私も今年1月にこのボトルの存在を知り「めっちゃ飲んでみたい・・・」と思っていた矢先、このような機会に恵まれて嬉しい限りです><

ジャン・フィユーNo.1の自信

ジャン・フィユーといえば、グランドシャンパーニュを代表する最も大きいプロプリエテールの一つです。そしてこの「ジャン・フィユーNo.1」はごく最近発売されたばかりの新製品。

参考
ジャン・フィユーの特徴とラインナップ
プロプリエテールとは何か?

ジャン・フィユー現当主のクリストフ・フィユー氏が「現存する全ての樽の中で最高の一樽を選んだ」という触れ込みのボトルです。

自ら「No.1」と名付けるあたり、その自信作っぷりが伺えます。1955年~1960年蒸留の原酒が使われているそうで、熟成年数としては60年近い代物です。

まさにNo.1と呼ぶに相応しい1本。

500mlじゃないよ。珍しい200mlボトル

ジャン・フィユーNo.1の通常ボトルはコニャック界の重鎮、鯉沼氏によってセレクトされ、最近日本にも輸入されました。洋酒の宝庫である目白の田中屋さんや、リカーズハセガワさんなどで入手することができます。(2018年3月現在)

ジャン・フィユーNo.1の通常ボトルは500mlです。

しかし、今回飲ませて頂いたボトルは、何とも珍しい200mlボトル。

現地お持ち帰り用のボトルのためか、これはフランス現地でしか手に入らないボトルです。たぶんこの200mlボトルは日本で流通しないと思うのである意味めっちゃ貴重な1本。

中身は通常の500mlと同じです。

ラベルも200ml用に少しサイズの小さいラベルが貼られています。そして、そのラベルの裏面を見てみると・・・・。

明らかに別のラベルの切れ端か印刷失敗したラベルの裏に印刷されたのであろう形跡が(笑)

「この辺の手作り感がいいですね~笑」とdoux bar横井オーナーと一緒に和みました。

ジャン・フィユーNo.1を頂きます

ではでは、悦に浸る時間もそこそこに、早速ジャン・フィユーNo.1を頂きます。

長期熟成ならでは熟成感、そして余韻の広がりはさすがと言ったところ。

ジャン・フィユーは「エクストラヴィユー」あたりまでの比較的若いコニャックであれば、どちらかというと、スッと入ってきてボディが軽い印象が強いのですが、この「No.1」レベルの熟成品となるとさすがに違いが顕著です。

艶のあるグランドシャンパーニュのブドウ感はもちろん、様々な果実が口の中で広がり、いつまでもその余韻に浸っていたくなる程。

同じくジャン・フィユー50年熟成の一品「ジャンフィユー レゼルヴ・ファミリアル」と比較するとやはりどちらも甲乙つけがたい。それぞれに特徴が異なるので、「どちらが勝ち」というものではないですが、香りに関してはジャン・フィユー特有のスミレっぽさはレゼルヴ・ファミリアルの方が強いかもしれません。

オリジナルチョコレートとのマリアージュ

このジャン・フィユーNo.1のお供として頂いたのは、これまたすごいショコラ。フランス現地のジャン・フィユーに行くと、ゲスト用として出してくれるショコラだそう。

こちらも冒頭に紹介した方がお土産として持ってきて頂いたもの。本当にありがとうございます。。。

ジャンフィユー自らがマリアージュにセレクトしたショコラであり、本来であれば現地でしか食すことができません。

よく見ると「Au son du ble」というスゴンザックにあるお菓子屋さんで作られたショコラのよう。おそらくジャンフィユーと仲のよい地元のお菓子屋さんなのでしょう。

この辺も大手ではマネできない、ジャン・フィユーの地元愛が感じられる所ですね。

ジャン・フィユーの再発見

それにしても、この「ジャン・フィユーNo.1」は改めてグランドシャンパーニュの力強さ、ジャン・フィユーというコニャックの質の高さと、こだわりを感じさせてくれます。

そして話を伺ったコニャックツアーの話や、ラベルからもジャン・フィユーのプロプリエテールとしてのコニャックにかける情熱を改めて知ることができ、より一層このボトルを楽しむことができました。

どうしよう、家に帰ったらまた飲みたくなってきた(笑

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