アルマニャックレビュー

アルマニャック シャトー ド ラキー [1982]バコの感想・レビュー

2019年1月9日

久々にアルマニャックのレビューをば。

だいぶ前に頂いたものですが、サイトに載せていなかったので掲載します。

アルマニャック
シャトー ド ラキー [1982]バコ Fut#196FOR THE BOW BAR & SHINANOYA

酒販店の信濃屋さんと、北海道すすきのにあるバー「THE BOU BAR」さんのコラボボトルです。信濃屋さんとTHE BOU BARさんはこれまでにいくつかコラボボトルを出しており、コニャックのDUPUY lot.66、Lot75やアルマニャックのジェラス [1980-2017]といったブランデー好きにはたまらん商品を出されています。

その中の一本が今回のシャトー ド ラキー [1982]バコ。両者コラボのシャトー ド ラキー には2種類あり、この1982年の他には2006年のヴィンテージがあります。原料としては1982年はバコ種100%。2006年の方はフォルブランシュ種100%となっています。(熟成年数も違うけど)

補足として説明しておくと、バコはアルマニャック独特のブドウ品種で、ガスコーニュ地方の最良の品種と言われています。もとはフォルブランシュ種とアメリカのノア種の交配によって生まれたブドウの交雑種です。開発したのはフランソワ・バコという人。だからバコ。傾向としてはオイリー感があるアルマニャックに仕上がる(気がする)。

どうやってコラボしているか?

2014年から始まったTHE BOW BAR & SHINANOYAコラボシリーズは、現地とも繋がりの深いTHE BOW BAR オーナーの本間氏と信濃屋スピリッツバイヤーの北梶氏が実際に現地を訪れ、生産者と共に珠玉の1樽を選び、それをボトリングしたもの。1樽なのでもちろん数量限定。今回のシャトー ド ラキー [1982]バコは限定190本。

シャトー ド ラキーとは何か?

(一部メーカー説明を抜粋)
Château de Lacquy:シャトー ド ラキー。1711年創業。アルマニャック最古のプロプリエテールの一つ。バ・アルマニャック。

約20ヘクタールの畑を所有し、メインとしている原料はコロンバール、バコ、フォルブランシュの3つ。その土壌は黄土色の砂(有名なサーブル・フォーヴ)を含む軽い土壌で、酸化鉄と海洋性堆積物が豊か。

オーナーであるジル・ド・ボワセゾン伯爵自らが、畑づくり、ぶどう作りに始まり、全工程に目を光らせて一貫管理する事で、安定感のある高品質アルマニャックが生み出されています。アルマニャックのバイブルとして知られるチャールズ・ニール氏著書『ARMAGNAC』では、140もの生産者の中から、特に傑出した4つの生産者の内の1つに選ばれ最高位に位置付けされている名門シャトーです。

オフィシャルWEBサイト

最もおすすめできるアルマニャックの一つ

肝心のレビューですが、このシャトー ド ラキー [1982]バコは個人的に最もおすすめできるアルマニャックの一つです。

1982年蒸留、2017年瓶詰なので熟成年数としては34年となります。バコ100%ということもあり、熟成年数もさることながら、それ以上にバコの「バコ感」をとても素直に感じることができる一本。私にとって「バコ感」というのは、ハチミツであったり、キャラメルに象徴される甘味と、喉の奥に「ねっとり」と広がるオイリー感といった印象を指します。

フォルブランシュを使用したアルマニャックは、どちらかというと派手で、華やか。オレンジや柑橘系の香りが広がり、スッキリとした味わいなのですが、バコはそれとは対照的。

フォルブランシュの場合はアルマニャック特有のワイルドさをより強めてくれるのに対し、バコの場合はより柔らかく丸みを帯びさせようとしている感じ。どちらが良いという事ではなく、それぞれそういった特徴があるという話。

アルマニャックもコニャックと同様、使用されているブドウはブレンドされる事が多いですが、単一品種オンリーのアルマニャックも決して珍しいものではありません。

これまでいくつかバコ単一種のアルマニャックを飲んだことがありましたが、このシャトー ド ラキー [1982]バコがこれまでで最も私が思う「バコ感」を強く感じることができました。逆にいうと結構甘党なアルマニャックなので、好みは分かれるかも。

シャトー ド ラキー [1982]バコは個人的に万人におすすめしたいアルマニャックなのですが、190本限定ボトリングというのが大変惜しい><

まぁだからこそ希少なのですが・・・。

シャトー ド ラキー [1982]バコはどこで手に入るか?

基本的に店舗限定販売のため、楽天やAmazon等にはラインナップがありません。

が、2019年1月現在、信濃屋さんのオンラインショップ(楽天じゃないほうの)にはまだ在庫があるようです。190本という少量限定ですがまだ在庫があるという状況にアルマニャック市場の厳しさを感じざるを得ません。。。(*´Д`*)

これコスパ的にもスゲーいいボトルだと思うだけどなぁ。

なお、価格帯的にお手頃となっている2006年ヴィンテージの方は既に売切れ。

ちなみに信濃屋コラボボトルとは関係ない方のシャトードラキー(30年と17年)はコチラから

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