アルマニャックレビュー

アルマニャック ダローズ1988 ライッテのレビュー

今回新たに購入したボトルはアルマニャックの中でも人気の高いダローズよりヴィンテージ1988のボトルです。前回の1982年ヴィンテージとも比較しながら見て参りましょう。

ダローズのヴィンテージアルマニャック

こちらの記事でも書いたように、ダローズはネゴシアンでもあり熟成家でもあります。

ダローズ契約する原酒提供元から優良なアルマニャックを買い付け、それを自社で熟成しボトリングすることで有名な生産者です。

その中でもヴィンテージシリーズはThe Unique Collectionというカテゴリにあたります。ダローズが契約する原酒提供元のヴィンテージアルマニャックを詰めたヴィンテージシングルカスクシリーズです。

ダローズは約45の原酒提供元と契約があり、基本的に生産域は全てバ・アルマニャックの生産者ですが、それぞれ原料となるブドウの品種や所有する畑の広さなどは様々に異なる特徴を持った生産者です。

ダローズのThe Unique Collectionにおける原酒提供元情報は全てコチラのページから確認することができます。

ダローズ1988 ライッテの生産者と基本スペック

今回手にしたダローズ1988ヴィンテージの生産者は「Chateau De Lahitte(ライッテ)」という生産者。

生産者の詳細は付属する小紙に紹介されていますが、こちらにも記載しておきます。

原酒提供元ドメーヌ:Chateau De Lahitte(ライッテ)
生産責任者:Mme De Lamothe
生産域:バ・アルマニャック100%
村名:Courrrensan
地質:砂状・粘土質
畑の広さ:25ヘクタール
ブドウ品種:ユニブラン67%・コロンバール33%
ブドウ樹齢:40年
蒸留者:Mikhalowsky
蒸留器:連続式蒸留器
樽詰め前蒸留後のアルコール度数:55%
熟成樽:地元のガスコンオーク
蒸留年:1988年
ボトリング年:2020年
熟成年数:32年

輸入元:輸入元:有限会社スリーリバース
購入価格:税込16,720円(2022年2月)

いやぁ、ここまで詳細な情報が開示されているのは飲み手としては嬉しいですね。

ダローズ1988ライッテの香り

まずオレンジを中心とした柑橘系の香り立ちが広がります。

そしてべっこう飴、蜂蜜系の甘く粘性のある香り。あとはほんのりバナナでしょうか。

アルマニャックらしい葉巻感も感じることができます。スパイス感は控えめですが、クローヴなどのやや甘みを含むスパイス感もほのかに拾うことができます。

10分程経つとそこにヴァニラの要素が加わってくるのが分かりますね。

アルマニャックとしてはかなり果実感の強い香り立ちに入ると思います。とても柔らかく、アルマニャック特有のウッディさや土感の印象はかなり薄めです。

ダローズ1988ライッテの味わい

香り立ちで感じたオレンジ・・・砂糖漬けのオレンジに近いかも。

その後にプルーン。そしてやはりヴァニラ感。

飲み込んだ後には少しチョコミントのような甘さと爽快さもと同時にザラメ+黒糖のような濃いお菓子のような感覚を覚えます。

渋みやビターチョコレート感、オイリーさは少ない。

輸入元の説明には

香りはフルーティでオレンジピール、ドライアプリコット、マルメロのジャムとバニラにシナモン。
味はバランス良くフルーティ。

とありますが、確かにオレンジを中心としたフルーティーさが強調されるアルマニャックです。久々に輸入元テイスティングコメントに同意しました。

香り立ちと口に含んだ瞬間の柑橘さはこれまで飲んだアルマニャックの中でもかなり突出したものがあるように思えます。

ダローズ1982モンテュロンとの比較

参考記事
アルマニャック ダローズ1982年 モンテュロンのレビュー

もうお分かりの通りダローズ1982ヴィンテージとは全く違うキャラクター。

これは生産者が違うというのもありますが、それよりもブドウ品種の違いによるものが大きいですね。

1982は純粋に品種はバコ100%。こちらの1988はユニブラン67%、コロンバール33%です。

バコは元々フォルブランシュとノアの混種でもあることから、長熟アルマニャックにはフローラルな要素を与えることがあります。

それに対し、1988で使用されていて注目すべきはコロンバールでしょう。こちらはより力強くフルーティーさを与える傾向にあります。

今回のダローズ1988はそのフルーティーさがより強調された形のように思えます。

また先述したように今回の1988ライッテはアルマニャックとしてはウッディさもスパイシーさもかなり控えめ。ちょっとウッディなコニャックと言われても違和感がないくらいアルマニャックとしてはクリアな仕上がりになっています。

まぁここまでくると「アルマニャックである必要があるのか?」疑惑も出てくるのですが、とはいっても一般的なコニャックよりははるかに力強いです。

ただまぁ・・・私は果実感のあるブランデーが好きなので良いですが、アルマニャックとしてのどっしりとした満足感に期待すると少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。特にタバコや葉巻と合わせる場合はあまり積極的に勧めるのは難しいかもしれませんね。

味わいが薄いという訳ではありませんが、樽感・タンニンの少なさと果実感から、バ・アルマニャックの中でもかなりスイスイ飲めてしまう系のアルマニャックだと思います。

単体としてアルマニャック的な力強さを求めるのあれば1982だが、フルーティーさでは圧倒的に1988。何か私のイメージとしてはウイスキーでいうとグレンロセス18年あたりに味わい的には似てる気がするんですよね・・・。

アルマニャックの最初のお試しとして柔らかいものから始めたい方にはおすすめできるアルマニャックだと思います。

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