アルマニャックレビュー

アルマニャック ダローズ1982年 モンテュロンのレビュー

今回はアルマニャックの有名ネゴシアン「ダローズ(Darroze)」よりヴィンテージアルマニャック、「ダローズ 1982年 モンテュロン」を新たに購入したのでそのレビューです。

ダローズのヴィンテージアルマニャック

ダローズは契約する原酒提供元から優良なアルマニャックを買い付け、それを自社で熟成しボトリングすることで有名な生産者です。

ネゴシアンでもあり熟成家でもあるダローズ。以前はフランシス・ダローズというブランド名でしたが、現当主であるMarc Darroze氏に引き継ぐタイミングで「ダローズ」ブランドに統一。先代でもあり父親でもあるFrancis氏と共に優良なヴィンテージアルマニャックを中心に展開しています。

ダローズのアルマニャックは大きく分けて4つのカテゴリがあります。

The Unique Collection

ユニークコレクション
ダローズが契約する原酒提供元のヴィンテージアルマニャックを詰めたヴィンテージシングルカスクシリーズ。今回のボトルもこれにあたります。

ダローズは約45の原酒提供元と契約があり、基本的に生産域は全てバ・アルマニャックの生産者ですが、それぞれ原料となるブドウの品種や所有する畑の広さなどは様々に異なる特徴を持った生産者です。

ダローズのThe Unique Collectionにおける原酒提供元情報は全てコチラのページから確認することができます。

今回私が手にした生産者はDomaine de Monturon。バ・アルマニャック区域に 1.1ヘクタールの畑を持つ生産者で、使用される葡萄品種はバコ100%です。連続式蒸留器での蒸留で、熟成前の留液はアルコール度数53%で樽詰めされます。

Les Grands Assemblages

レ グラン アッサンブラージュ
こちらはヴィンテージ、シングルカスクではなく、ダローズがブレンドを行ったアルマニャック。

熟成年数別に8年、12年、20年、30年、40年、50年、60年というラインナップがあります。

このレ グラン アッサンブラージュシリーズも日本にちゃんと輸入されています。

Luxe Gascon

ダローズのハイエンドアルマニャックシリーズ。熟成がピークに達しディミジョン(ガラス瓶)に移された至高のアルマニャックをボトリングしたもの。

このシリーズは1920年代、30年代、40年代頃のアルマニャックが中心で、価格的にも20万~とかなりのハイクラス。

Biologic

現当主のMarc Darroze氏がワイン生産者のパートナーと共に始めたオーガニックアルマニャックシリーズ。

まだ実験的な要素もありあまり浸透はしていない様子。(2022年1月現在)

ダローズ1982年 モンテュロンの基本スペック

今回私が購入したダローズ1982年 モンテュロンの基本情報は下記の通り。

ダローズ1982年 モンテュロン
Darroze 1982 Monturon

生産域:バ・アルマニャック
ドメーヌ:モンテュロン
葡萄品種:バコ100%
ヴィンテージ:1982年
ボトリング:2020年
アルコール度数:40%
容量:700ml
輸入元:有限会社スリーリバース
購入価格:税込19,680円(2022年1月時点)

ダローズ1982年 モンテュロンの香り立ち

やや最初はアルコール感のツンとした刺激が気になる部分もありましたが、どうやらグラスに鼻を近づけすぎたのかもしれない。

一旦グラスから鼻を離します(笑)

ゆっくりとグラスに近づくと香り立ち自体は少し弱めですが、ほんのり心地よいリンゴ・・・青リンゴ感が漂います。

その後花を近づけるにつれミルクチョコレートとクルミが感じられますね。

更にリコリス、白コショウといったスパイス系が続きます。

湿った腐葉土のような香りもちらほら。この腐葉土はポジティブな意味で、心地よさを運んでくれます。

全体的に果実的な香りは少な目。

ダローズ1982年 モンテュロンの味わい

口に含んだ一瞬、甘いチョコレートを感じたあとはすぐにクローヴのようなスパイス味。この辺りは原料である葡萄品種がバコ100%である事で感じられる特徴かもしれません。

甘いと言えば甘いのですが、どこをとってもやはり木の要素を含む香味・・・オーキーなバニラ・・・といった感じでしょうか。

やはり果実味は少ないですが、感じるとしたら乾燥したオレンジの皮でしょうか。

余韻としてはやや短め。ドライ。

鼻抜けにくすぶっている炭を連想させるスモーキーさとどことなく藁の香味。さらにローストしたてのアーモンドのような甘く香ばしい要素を強く感じることができます。

飲み終えたグラスからはほのかに紫蘇のような甘酸っぱい香りが・・・。

ダローズ1982年 モンテュロンまとめ

ダローズはヴィンテージ、原酒元ごとに大きく味わいの特徴が異なるのが大変面白いアルマニャックです。

そこがヴィンテージを主とするネゴシアンの醍醐味といったところでしょうか。

このダローズ1982を基準に私が最近飲んだ近しいヴィンテージのダローズと比べると

ダローズ 1988 ライッテ
→より果実味が感じられ、オレンジ、アプリコット系の香味が特徴的なダローズ

ダローズ1987 ソウリン
→よりどっしりと重厚感のあるウッディなダローズ

といった具合に特徴が分かれます。そういった意味で今回の1982は何とも言えない・・・やや香味、余韻共に印象が薄いダローズとなってしまった感は否めません。

良い言い方をするとよりクリアでキレがよいためスイスイと飲めてしまう・・・といえばそうなのかもしれません。
(クリアとっても前回のカステルフォート1976より遥かに濃厚である)

コニャックよりも個体差が激しい気がするアルマニャック ヴィンテージ。しかし何事も飲んでみなければ分かりません。そこが楽しいところ。

高品位なヴィンテージ アルマニャックを輩出し続けるネゴシアン、ダローズ。次のヴィンテージも楽しみに味わっていこうと思います。

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