アルマニャックレビュー

生まれ年ブランデー:アルマニャック ド カステルフォート 1986を飲む

今回のレビューは久々にアルマニャック。

手に取ったのは、アルマニャック De Castelfort 1986です。

1986は私の生まれ年です。特に誕生日というわけでもないのですが、何となく手に取りました(笑)これとは別に、更に10年古い1976ヴィンテージも購入したので、そちらはまた別記事にて。

Castelfortのヴィンテージアルマニャック

このアルマニャック De Castelfortは

カステルフォートとは、フランス語で「堅牢な要塞」という意味。

バ・アルマニャック地区産の原酒のみをボトリングしたヴィンテージ品。

バ・アルマニャックとは?

アルマニャックにもコニャック同様に生産域が区分けされています。

このカステルフォートの生産域となる西部の「バ・アルマニャックBas-Armagnac」地域は、サーブル・フォーヴと呼ばれる黄土色の砂が主体で珪砂や酸化鉄、海洋性堆積物を含む砂質土壌です。この土壌にはフォル・ブランシュやバコなどのブドウ品種が適しており、一般的に一番上等なアルマニャックが造られている地域です。

その他のアルマニャック生産域に関してはコチラを参照下さい。

ヴィンテージ

カステルフォートは多くのヴィンテージアルマニャックを出していることでも有名で、国内にも多くヴィンテージボトルが入っています。

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アルマニャックはコニャックと比較するとヴィンテージ表記のあるものが多く存在します。

これはコニャックと比較するとヴィンテージ表記の規定の厳格さの違い(コニャックの方が厳しい)にも起因するところもあるのですが、明確な年数表記の物が手に入るのもアルマニャックの良いところですね。

今でこそアルマニャックの規定も結構厳格されましたが、昔はヴィンテージ表記の基準もだいぶ緩い時もあり、表記されている年数の前後数年のものは普通に混じっている・・・なんてのも多く存在しているブランデーでもあるので、どこまで信ぴょう性があるのか若干?な部分もありますが。

(例えば終戦年の1945年なんかのヴィンテージはとても人気が出るので、普通に前後5年くらいのやつを混ぜて1945年表記にしていたとか何とか・・・)

それでも明確な年数表記があるとついつい手にとってみたくなりますね。自分の誕生日や記念モノとして欲しい年代を見つけやすいのも嬉しいところです。

カステルフォートの場合は単一生産者ではく、複数の生産者からなる共同体(生産者貯蔵庫協同機構)のため、バ・アルマニャックの様々な1986年原酒がブレンドされているようです。

そのため、どの段階で加水されたか、どういった原酒なのか、どのようなプロセスでブレンドされているのか等、そこまで追跡することは難しく、ややヴィンテージのプロファイルが不明慮な部分があります。

コニャックのブドウ品種は9割以上ユニブランが使用されていますが、アルマニャックはユニブラン(60%)はじめバコ(30%)やフォルブランシュ、コロンバールといった個性豊かな品種がより多く使用されています。このカステルフォートに使用されているブドウ品種も、どれがどれだけ使用されているのか細かい内容は不明。

驚くべき価格帯

特にこのカステルフォートはそうなのですが、

「このヴィンテージでこの価格!!?」

なんてのが山ほどあるのもアルマニャックの特徴。

今回購入した1986年ヴィンテージは2019年ボトリングの約33年熟成。

そして価格は脅威の7,000円台。

ウイスキーはもちろん、コニャックでもこの価格は考えられないですね。

こちらの1965年ヴィンテージ(2013年ボトリング)なんて、これでも1万8千円台です。信じられん。

昨今のアルマニャックや単一生産者のアルマニャックはやや値上がり傾向にあるように思えますが、それでも熟成年数に対しての価格面は他のブランデーではなかなか類を見ないといって良いでしょう。

果たして、良くも悪くもその価格に比例するお酒なのでしょうか。では今回のボトルを見てみましょう。

アルマニャック ド カステルフォート1986の基本スペック

De Castelfort 1986
ド カステルフォート1986

生産域:バ・アルマニャック
ヴィンテージ:1986
ボトリング:2019年
アルコール度数:40%
容量:700ml
輸入元:有限会社ウィック
購入価格:税込7,280円(2020年9月時点)

外箱は木箱です。
ボトルデザインはスタンダードなスリムボトル。

カステルフォート1986香り立ち

やや渋みを含んだ柿。

その後レモンの皮に鼻をつけて直接嗅いでいるような強めの香り。

フローラルというよりも全体的に甘酸っぱいレーズン感が凄まじく漂います。

複雑かといわれるとそこまでではなく、少しアルコール感と・・・加水によるものでしょうか、やや淡泊な消毒液と、濡れた木材のような香り立ちが入り混じります。

全体的に渋め。

カステルフォート1986味わい

香りで感じたレモン感は全くありませんが、黒糖とざらめのような甘みと、干し柿的な渋みが絡み合います。あとはもろレーズンの酸味。

その後に少しの蜂蜜。

タンニンは強め。結構樽感があります。

余韻はやや短め。

結構舌と喉にまとわりつくような重厚感。

30年熟成前後のグランドシャンパーニュ コニャックとはうってかわって、ブワッと花開く要素や複雑さは見当たりませんが、渋みとオイリー感は強いのでシガーとかには合いそう。

飲んで数分、口の中に残る感覚に何か覚えがあると思い、記憶をたどって思い出しました。

そう、それはこのサンフローラ プロポリスのど飴。まさにコレ。(このプロポリスのど飴も何と樽熟成(笑)

その後しばらくすると、ノーベル製菓のはちみつきんかんのど飴に変化。

全体的には無理やり加水でアルコール度数40%まで落としたようなちょっと違和感のある感じがどうしてもぬぐえないので、無加水の状態を是非とも試してみたいところ。

よく一般的な表現に「アルマニャックは男性的なブランデーだ」などと言われますが、このカステルフォート1986もその荒削り具合を代表するアルマニャックと言っていいかもしれません。

大変好みが分かれるアルマニャックです。

私はどちらかというと苦手なタイプ。

86ヴィンテージだけど、7000円台・・・まぁそうだよね・・。と、おこがましい感想を並べてしまうに至るに十分な要因を孕んでいるボトルです。

こんなこと言ったらあれですが、結構インパクトはあるブランデーなので製菓用としてもいいかもしれない。ブランデーケーキとかにはめっちゃ合いそう。

そんなこんなでやや残念な結果となってしまったアルマニャック ド カステルフォート1986ですが、まだまだ抜栓して間もないということもあり、これから1ヶ月、2ヶ月後には何か劇的な変化が訪れるかもしれません。

何はともあれ、1986は私の生まれ年。

その歳月を噛みしめ、しばらくの間自分と共に成長の過程を見守ってみようと思います。

そんなボトルですカステルフォート1986

カステルフォート フォル・ブランシュ 42.4度 700ml

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