
今回はコニャックDOBBE(ドッペ)よりDOBBE XO Édition du Noël(ドッペ XO エディション・デ・ノエル)。所謂クリスマスエディションです。
季節外れのクリスマスバージョンですが、早速テイスティング。
ドッペ XO(DOBBE XO) エディション・デ・ノエルの基本情報

DOBBE XO Édition du Noël
容量:500ml
アルコール度数:40%
生産域:ブレンド
熟成年数:?
輸入業者:エム・アンド・ピー株式会社
購入価格:税込13,000円(2023年9月購入)
ドッペ XO(DOBBE XO) エディション・デ・ノエルの香り立ち

グラスから立ち上がる香りはややアルコールの刺激を伴いながらも、プラムやマンゴー、キンカンといったフルーティーさが広がり、キャラメルや蜂蜜の甘やかなニュアンスが重なります。
奥にはレザーやクローヴのスパイスがほのかに感じられ、グラスに注いで10分程経過すると紅茶やレモンティーを思わせる落ち着いた香りへと変化していきます。
味わい
口に含むと、蜂蜜や柑橘(檸檬・みかん)の印象が最も強く現れます。またその後にキャラメルのまろやかさが広がり、ほんのりとしたウッディさがアクセントに。
樽由来の要素は控えめで、全体に軽やかな印象です。一方で、わずかに人工的な甘みを思わせる香味も感じられます。
余韻

余韻は短め。柑橘系の爽やかさ、レモンピールのような酸味と油分のような鼻抜け。印象の持続性には欠けます。
全体として、アロマや味わいのポテンシャルはあるものの、仕上がりはやや平板で奥行きに乏しく、XOクラスのコニャックに期待される複雑さや自然な調和には届いていないと言えるかもしれません。
まとめ
全体的に軽やかで、柑橘系と蜂蜜要素が大きいコニャック。
似たような印象としてはプルニエXOといった甘めな路線に全部りしたコニャックといった感じです。この2本はだいぶ似た方向性のコニャックです↓

クリスマスエディションということで、ケーキやホットワインなど、甘いスイーツ系との相性を考慮してブレンドされているのかもしれません。確かに紅茶などに少し垂らすとレモンや柑橘系の香りが花開きそうな香味を持ち合わせています。
より重厚感があり余韻も重めなコニャックや、長熟コニャック見られる南国ランシオ、あるいは枯れ葉系ランシオを求めている方にはイマイチ物足りないコニャックとなってしまいますが、気軽に消費できるデイリーコニャックとしては良い1本だと思います。
私の好みとしては・・XOクラスのコニャックとしてはややライトすぎる印象です。
ストレートで飲むよりも、炭酸あるいはジンジャーエールなどで割ってあげた方がより一層香りが花開く・・・そんなコニャックです。

このボトル、500mlで13,000円なのでひと昔前であれば何かで割る用のコニャックとしてはやや割高な印象ですが、昨今のコニャックの高騰を考えると妥当な価格帯といったところでしょうか。ちょっともったいない気もしますが。
(近所のお祭りにこのコニャックを紙コップにドボドボ注いで氷を入れて持って行ったのは秘密です)
是非様々な飲み方で楽しんでみて下さい。