コニャックレビュー

ジュールゴートレ XO 3rd ミレニアムのレビュー・評価

2021年6月25日

今回レビューを行うのはコニャック「ジュールゴートレ(Jules Gautret)」より、ジュールゴートレ XO 3rdミレニアムです。

ジュールゴートレはわりと世界各国に流通しているコニャックで、日本にも何種類か輸入されていますが、実はちゃんと自分で買ってレビューするのは初めてでした。ジュールゴートレのブランドの特徴から少し紐解いていきましょう。

現在は巨大企業に買収されているが・・・

ジュールゴートレの歴史自体は1847年に遡ります。その時代からコニャックの蒸留を家族経営で行っていました。そして約100年後の1959年に多くのお酒のボトリングや貯蔵、輸出を手掛ける巨大な連盟「UniCognac」によって買収されます。

その後ジュールゴートレのブランドを博したコニャックは大きく世界展開を行い、1995年にドイツ、ベルギー、1997年に中国、2002年にロシア・・・その他現在までにポーランド、ウクライナなど合計40ヵ国に積極的に輸出を行っています。

元々は家族経営の小さなコニャックハウスですが、現在は巨大コニャック企業の一端を担うブランドの一つです。

ジュールゴートレ XO 3rd ミレニアムの基本スペック

では改めて今回のボトルの詳細を見てみましょう。

ジュールゴートレ XO 3rd ミレニアム

容量:700ml
アルコール度数:40%
熟成年数:詳細不明(最低15年熟成のXOクラス)
生産域:グランドシャンパーニュ、プティットシャンパーニュ、ボルドリ、ファンボア、ボンボア、ボアゾルディネールのブレンド(比率等詳細は不明)
輸入業者:コルドンヴェール株式会社
購入価格:税込9,680円(2021年5月購入)

このXO 3rdミレニアム自体はジュールゴートレが2000年に商品化したコニャックです。商品名「3rd ミレニアム」は19世紀にあたる1847年の創業から始まり、20世紀、21世紀と3世紀に渡りジュールゴートレが続いている事を記念してつけられたものだそうです。その後何度かボトルデザイン等が変更されましたが、同ブランドを代表するXOコニャックとなっています。

熟成年数の詳細は不明。輸入元の説明では最低15年熟成とのことです。ただ、これは完全に私の勝手な経験則なのですが、価格帯と後述する所感故に恐らく20年以上の原酒比率はかなり低いのではと想像しています。

生産域も詳細は不明ですが、単一生産域というわけではなく様々な生産域のコニャックがブレンドされています。

パッケージとボトル

パッケージはとりあえずだいぶデカいです。またボトルもめちゃくちゃ重い。ボトルはジュールゴートレのブランドマークである白鳥のシルエットが加工された特別製。ボトルだけで1.2kgあります。ここ最近買ったフラット系ボトルの中では一番重たいかも・・・。

この重厚感が見かけ倒しでない事を祈ります。

カラメルが・・・

まずジュールゴートレXO 3rdミレニアムの色合いですが、同価格帯クラスのコニャックと比較するとかなり濃いめです。

恐らく結構なカラメル添加がされている事が予想されます。

・・・・ん?

・・・・

「カラメル色素含有」(^o^)

裏ラベルにめっちゃ明記されていました(笑)

食品添加物の表示義務に抵触しているのかどうか分かりませんが、コニャックのラベルにここまで明記されている事は割と珍しいので若干面食らった感がありますが、ちゃんと書いてあると逆に妙な安心感があります。(え

もちろんコニャック規定内のカラメル添加なので、それ自体がダメと言っているわけではないのですが、色合いと主力輸出先が中国・ロシアあたりということで規定内でそこそこのボリュームのカラメル添加がなされているのではないかと想像します。

ジュールゴートレ XO 3rd ミレニアムの香り立ち

まず最初に感じるのは、ミルクたっぷりのコーヒー・・・いや、カフェオレそしてシナモン。・・・なんというか、ウインナーコーヒーを連想させるような香り立ちです。

その後にはキャラメルと蜂蜜のあま~い香り立ち。かすかに紅茶。

何口か飲んでいると子供の頃に食べていたシュワシュワのグレープキャンディーのような、ややケミカルな香りも立ち上がってきます。

お花系やフルーツ系といった華やかな香り立ちは無いものの、全体的にとろみのある甘さを連想させる香り立ちが中心です。

ジュールゴートレ XO 3rd ミレニアムの味わい

率直に言うとかなり甘めなコニャック。頭悪そうな表現ですが。

ダークチョコ、ザラメ、バニラ・・・そして木を舐めたような印象が強く残ります。

フルーツ感はあまり拾うことはできません。

加糖による味付けは確実に感じてしまうものの、良い言葉でいうと重厚感のある甘みですかね・・・。

んー、何だろう・・やや人工的な味わいで胡麻化されている感が強いかもしれない。コニャック プルニエXOとか近いかも。

ただ、この違和感は他の同価格帯のコニャックをいくつか飲み比べて初めて感じる違和感と言えるかも。初めてのコニャックがこのジュールゴートレXO 3rdミレニアムだった場合「お、意外と濃厚で美味しい!」と感じる人がいることもまた間違いない側面だと思います。

確かに濃厚・・ただそれはどこか人工的で「甘い」と感じてしまう濃厚さ。それ故に申し訳ないが鼻抜け・余韻はかなり薄く短いと言わざるを得ません。後付けの味わいの弊害は最終的に余韻のステップに現れてしまいます。

まとめ?

普段からある程度様々なコニャックを飲んでいる人やコニャックファンから見るとどうしてもジュールゴートレXO 3rdミレニアムは「クドい」「人工的」という印象が残ってしまう事は避けられないかもしれません。

しかしネガティブな面ばかり見てもしょうがないので視点を変えてみましょう。

先述したとおり、初めてのコニャックがこのジュールゴートレXO 3rdミレニアムだった場合「お、意外と濃厚で美味しい!」と感じる人もいるかもしれないという点に活路が見出せるかもしません。

このコニャックの良し悪しはそのシチュエーション次第。ヘタに飲み手を選ぶ華やかさが無い分、意外とコニャック初手によいかもしれない。あとかなり甘めなのでシガーのお供にもよいかもしれない。また個人的には甘い×濃厚の組み合わせも好きなので、甘党の方にはチョコレートケーキのお供にジュールゴートレ XO 3rdミレニアムというのも意外とハマる組み合わせだと思います。あとメロンとかね。(柑橘系のフルーツはちょっと合わないと思う)

そんなポジティブな面も見つつ、改めて飲んでみると・・・

まぁ、ぶっちゃけいわゆる「飲み慣れている」人にはおススメできない。9割方ネガティブな評価で終わると思う。

「コニャック初手には良いかもしれない」と書きましたが、バーなどでこのコニャックを提供する場合はアフターフォローとして、これとは全く別方向の華やかなグランドシャンパーニュ系のコニャックを提供するといった手法を取った方が効果的だと強く思います。なんというか、このコニャックだけだと、濃くて甘いんだけど「へぇ」で終わってしまいそうな印象が強いです。

このコニャックは元より中国・ロシアを中心とした市場がメインであり、その市場を考えると色素が濃く甘い系のコニャックの方が当然売れる。このコニャックのブランド展開を見ればこのような方向性に至るのは理解することができます。それ自体は全然アリで否定する気はありません。

が、うーむ、どうしても私としては「おすすめ」というのは難しい。ひとつのコニャックの在り方として楽しんで貰うのが良いと思います。

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