今回のレビューはヴァン・ド・リキュールイベントでも出させて頂いた、「モクション(Mauxion)」が手掛けるピノーデシャラント40年熟成です。

モクションは数多くのヴィンテージコニャックや質の高いコニャックを輩出することで、ここ数年コニャック界隈でも話題となっているコニャック生産者。そんなモクションが手掛けるこのボトルですが、ここ最近味わったピノー・デ・シャラントの中では最も特徴的な香り立ちがするピノー・デ・シャラントでした。
モクション ピノー・デ・シャラント40年の基本情報

Mauxion Lot 85 Pineau des Charentes
種別:ピノー・デ・シャラント
アルコール度数:17%
生産域:グランドシャンパーニュ
ブドウ品種:ユニブラン100%
熟成年数:約40年
容量:700ml
購入時期:2026年5月
購入価格:8,316円(税込)
Cognac Expertより
Lot85ということで、1984年蒸留のコニャックを使用しブドウ果汁とブレンド後、1985年に500リットルのオーク樽で40年樽熟成されたピノー・デ・シャラントです。
購入した際は20%オフのキャンペーン中だったのですが、約40年熟成のピノー・デ・シャラントでこの価格は大変お買い得でした。
香り立ち
一言で表そう。
白ネギである。
もうね、ネギですよネギ。あと玉ねぎ。そしてニンニク。
とにかくヒガンバナ科ネギ属の香り立ちが凄い。
決してネガティブな意味ではありません。大変特徴的で面白い香り立ちです。
嘘でしょと思われる方は是非このボトルを飲んでみてほしい。
私も最初はこの表現が合っているのか戸惑いましたが、私が感想を伝える前に複数の方から「白ネギ」「たまねぎ」「にんにく」などの意見を頂けたので恐らく大きくは外れていないと思います。
ここまで特徴的な香味野菜感を醸し出すピノー・デ・シャラントには初めて出会いました。
もちろん、その奥には青リンゴやプラムといった果実の香りもあります。そしてほんのり鉄分感。
が、しかしあまりにも香味野菜感が前面に出ています。
味わい
味わいでは一転して、長期熟成を経たピノー・デ・シャラントの濃厚なプラム、アプリコット感が前面に出ます。
鼻抜けと余韻では香り立ちで感じた白ネギの香りが程よく発生し、その後に薄い蜂蜜感が舌の上と喉の奥に残り続けます。
ん~、でもやっぱり鼻抜けはネギだな。白ネギ。
まとめ

ユニブランの原酒を使用して、ここまで香り立ち特徴的な香り立ちが発生するピノー・デ・シャラントは初めてでした。
香り立ちと味わいの後半に結構な鉄分感を感じてしまうのですが、恐らくこれは使用しているコニャックの蒸留時のカットタイミングによるものだと予想します。カミュのインテンセリィアロマティックと同様、恐らく通常よりもヘッドのカットタイミングが早く、通常はカットされてしまう部分をハートとして抽出しているように思えます。
ピノー・デ・シャラントとしては40年の長期熟成を経ている訳ですから、結構重厚感があるタイプです。1口の満足感は凄い。
香り立ちと鼻抜けの特徴さ故、やや好みが分かれるタイプのピノー・デ・シャラントだと思います。シガーとかには合うのではないでしょうか。