コニャックレビュー

「コニャックの華 カミュの魅力」セミナーレポート

2016年11月16日

さて、またまたコニャックセミナーに参加して参りました。

2016/11/6(土)酒育の会主催「コニャックの華 カミュの魅力」セミナーです。

タイトルにもあるように、今回は大手コニャックメーカーの一つであるカミュ社に絞ったセミナーです。講師は現カミュ社ブランドマネージャーの鈴木更紗さん。華やかなカミュらしい可憐な女性である。

カミュセミナーの構成

今回のセミナーは主にカミュ社の特徴と、カミュ社の自信作であるボルドリー産のブドウのみを使ったシングルコニャック「カミュボルドリーVSOP」「カミュボルドリーXO」の話。また、他のメーカーとは異質で独特の風味を持つカミュのコニャック「イル・ド・レ」の話とテイスティングが中心でした。

今回のセミナーは主にカミュ社の特徴と、カミュ社の自信作であるボルドリー産のブドウのみを使ったシングルコニャック「カミュボルドリーVSOP」「カミュボルドリーXO」の話。また、他のメーカーとは異質で独特の風味を持つカミュのコニャック「イル・ド・レ」の話とテイスティングが中心でした。

鈴木さんの話の流れは次の通り。

①コニャックの土壌について
②カミュ社の特徴
③ボルドリ地方の土壌の特徴
④カミュこだりの蒸留方法
⑤カミュこだわりの熟成方法
⑥コニャック「イル・ド・レ」の特徴
⑦カミュコニャックテイスティング
⑧コニャックの色々な飲み方提案
⑨質疑応答

大きくこんな感じでした。

その中から印象に残った話をピックアップしていきます。①の「コニャックの土壌」についてはコチラにも書いている基本的な話なので、割愛します。②の「カミュ社の特徴」もコチラに書いてる感じの内容だったので省略しますm(__)m

ボルドリ地方の土壌の特徴

今回のセミナーでメインとなったのは、普通のカミュ「エレガンス」シリーズとカミュがおすすめするボルドリー産カミュの飲み比べです。つまり、いろんなエリアのブドウで造られたカミュVSOPエレガンスカミュXOエレガンス とボルドリー産のブドウのみで作られたカミュボルドリーVSOPカミュボルドリーXO との比較です。(今回はXOエレガンスは無し)

テイスティング記事はまた別記事にて詳しく書きますが、要はなぜカミュのシングルコニャックはボルドリ産にたどり着いたのか、という内容です。

今回テイスティングを行ったカミュのコニャックたち5種類。写真左から

元々カミュはボルドリ発祥

カミュは元々ボルドリが発祥の地です。現在もボルドリー地区の中に180ヘクタールというメーカー最大の自社畑を持っており、そこボルドリー畑で取れたブドウを活かしたコニャックを作ろう!という事でボルドリー産に力を入れています。

ボルドリの土壌は粘土質が多く、地層が「火打石」→「粘土質」→「石灰」となっているため、石灰質の地層にブドウの根がたどり着くまでに多くのミネラルを取り込むことができ、粘土質の土壌によりグランドシャンパーニュ産のブドウよりもまろやかになる傾向があります。

そしてボルドリはコニャックのクリュの中でも最も日照時間が長いため、使用する白ブドウ(ユニブラン)が黄色になりやすいのです。それによりベータカロテンが多く含まれるブドウに育ち、それがボルドリ特有のフローラルな香りの要素となっています。

その強みを活かしてこれまでのカミュVSOPエレガンス、カミュXOエレガンスと差別化したカミュボルドリーVSOPとカミュボルドリーXOです。 別記事で書きますが、カミュボルドリーの方が圧倒的に甘味と丸みがある味わいになっています。

カミュボルドリーのデザインイメージ

カミュボルドリVSOPとカミュボルドリーXOはそれぞれ、まろやかでフラワリーな香りが特徴です。女性にも好まれやすいのが特徴で、そのため、ボトルデザインも女性を意識したデザインとなっています。 ラベルもクリーム色。ボトルデザインも香水のような形と装飾を意識しているそうです。

↓カミュボルドリーXO↓

それと対になるカミュエレガンスシリーズはどちらかというと男性的なデザインを基調としています。

↓カミュXOエレガンス↓

カミュ独特のコニャック「イル・ド・レ」シリーズ

カミュには「イル・ド・レ」という独特のラインナップがあります。これはフランスのボア・ゾルディネール地区に存在するレ島という島で作られるコニャックです。
島特有の潮風を活かしたヨード香と潮っぽさが特徴的で独特なコニャックです。

イルドレの詳細解説はコチラ

イルドレのラインナップは3種類

  • ファインアイランド
    →最も基本的なイルドレ。塩っぽい。
  • ダブルマチュアード
    →通常のオーク樽で数年寝かせたあと、トーストされた樽に移し変えられる。スモーキーな風味が特徴的。
  • クリフサイドセラー
    →以前は「イル・ド・レXO」という名称でしたが、2016年6月から変更。熟成の最終段階で海から10mの所に位置する「フォール・ド・ラ・プレ」という要塞跡の小屋に樽ごと移される。より潮風にさらされるため、更にヨード香と塩っぽさが強まった風味になっている。

参考記事
カミュの個性派コニャック「イル・ド・レ」シリーズとは?

今回はファインアイランドとクリフサイドセラーの2種類テイスティングを行いました。テイスティング詳細はまた別記事で。

それぞれ熟成年数自体は長くありませんが、非常に個性的で楽しいコニャックです。個人的にはファインアイランドが好きだったかなぁ。炭酸割りにしてもおいしそう。日本食と合うらしい。

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「コニャックの華 カミュの魅力」セミナーまとめ

カミュに絞ったセミナーは私も初めてでしたし、カミュに絞った飲み比べも初めてでした。大手メーカーというこで、あまり手にしなかったブランドでもありますが、ボルドリーXOやイルドレは個性的なコニャックでとても楽しむことができました。

講師のカミュ社ブランドマネージャーの鈴木更紗さんも今後どんどんカミュの魅力を広めていって欲しい次第です。美しい方だったのでまた会いたい。

それぞれのテイスティング詳細と、カミュの楽しい飲み方についてはまた別記事にてアップしたいと思います。

以上、「コニャックの華 カミュの魅力」ダイジェストレポートでした。

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