コニャックレビュー

ボルドリ産コニャック飲み比べ:その⑤まとめ

2017年11月13日

ボルドリ産コニャック飲み比べその⑤。ようやくまとめです。

何かえらい長い内容になってしまいましたね・・・。総括はサクッといきましょう。

これまでの記事に書いた通り、今回は100%ボルドリ産のコニャック3つを飲み比べました。

です。

それぞれどれも高品位でレベルの高いコニャックなのですが、果たしてそのおすすめ度合とは?

その他の関連記事

その①:ボルドリ産3つのコニャックの紹介
その②:カミュXOボルドリの感想
その③:デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリの感想
その④:デュピュイ 1971ボルドリの感想
その⑤:3つを比較した結果・・・(←当記事)

価格的には・・・

同じボルドリ産といっても、やはり3つとも全然違う特徴を持ったコニャックです。良い具合に住み分けが出来ています。

購入価格順で並べると

デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリ(34,800円)
デュピュイ1971ボルドリ(23,000円)
カミュボルドリーXO(13,000円)

であり、これは熟成年数とも比例しています。

ただ、やはり実際に飲んだ際の評価は個人の好みも含め分かれるところです。

うまく住み分けているボディの重さ軽さ

最も顕著に表れるのは、ボディの重さでした。これは完全に赤ワイン的な表現で分けることができました。

「フルボディ」→デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリ
「ミディアムボディ」→デュピュイ1971ボルドリ
「ライトボディ」→カミュボルドリーXO

です。この違いはコニャックを飲み慣れていない人でもすぐに分かるくらいの差があります。特にデュカイとカミュの差は大きいです。

気軽に飲めるカミュの評価は高い

「ライトボディ」なカミュですが、ライトボディ=低評価というわけではありません。

むしろ私個人的にはカミュXOボルドリの評価はかなり高めです。

なぜなら、一番「ちょっと一口飲みたいな」「寝る前に1杯飲んどくか・・・」となった時、最も手に取りやすいのはカミュだからです。

ライトボディというと、その名の通りフルボディとは反対で、「軽い」「薄め」といった表現に使われ、お酒においてはマイナスなイメージも多いですが、逆に言うと渋みやコクが軽いために飲みやすい、のが最大の特徴です。最も気軽に飲むことができます。価格的にも。

このコニャックは大手カミュの企業戦略にとてもマッチした仕上がりとなっています。若い女性層や、これから華やかなコニャックを初めて楽しもうという層に向けたコニャックです。この軽めで飲みやすいボディがその一旦を担っています。

恐らく他のデュカイやデュピュイに比べると、ワインから入った方々でも「あ、いけるね」となる確率はグンと上がると思います。

そういった意味でも、ターゲット層を狙い撃ちできるカミュの企業努力もかなり評価に値します。

まぁ、このライトボディが合う合わないは人それぞれですが。

そして、カミュ ボルドリーXOを何回も飲むうちに「ん~、何かに似てるな・・・」と感じていたのですが、ようやくその正体が分かりました。

そう、紅茶です。

角砂糖2つくらい入れた甘めの紅茶。どちらかというと「午後の紅茶ストレートティー」に近い。

スミレっぽいとか、甘いとかよく分からない表現を使っていましたが、ようやく最もしっくりくる表現に辿りつきました。

うん、カミュXOボルドリは、アルコールの効いた「午後の紅茶ストレートティー」だ(笑)

そりゃ一番グビグビいってしまうわ。

最もバランスのよいデュピュイ

香り、濃厚さ、余韻全ての観点から最もバランスの良いのはミディアムボディと称したデュピュイ1971ボルドリです。
優等生。

軽すぎることも重すぎる事もなく、香り立ち、鼻抜け、余韻、全てにおいて(コニャックファンの間では)高評価が期待できる一品です。

いつもと違うコニャックならデュカイ

デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリはカミュXOボルドリとは対照的で、かなり個性的でした。

「これがランシオ香の教科書か・・・」と思わせる余韻。

熟成年数が長いコニャックではありますが、長塾的な「まろやかさ」とは全く別方向です。

口、鼻への居残り具合は最も強く、人によっては「エグみ」という感覚に変わってしまうかもしれません。

もちろん、それはそれで評価すべきランシオ香ではあるのですが、この渋みは大きく好みが分かれるとこだと思います。

恐らく、普段コニャックを飲まれている方で、カミュ ボルドリーXOを飲んで「渋っ」と思う方はいないと思いますが、このデュカイトレヴィエイユボルドリは3割くらいの人は「渋っ」って思いそう。

ボルドリ産コニャックおすすめまとめ

総合的なバランス力でいうと、(私の中で)最も評価が高かったのは「デュピュイ1971ボルドリ」でした。これは大方予想通り。

ただ、先述したように、意外とカミュXOボルドリも負けていません。
家に帰ってちょっと一口飲みたい時や、友達とワイワイしながら飲むときは間違いなくカミュボルドリーXO

「もう一杯のんじゃお」となるのも間違いなくカミュボルドリーXO

コニャックの風味が好きか嫌いか分からない人に初めてのコニャックとしておすすめできるのもカミュボルドリーXOです。

カミュいいぞ!!

たまにはいつもと違うのを飲みたいな~という時はデュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリ。でも恐らく追加の「もう一杯」は無い。

といった具合に私の中では3本の決着がつきました。

いやぁ、そもそも100%ボルドリ産のコニャック自体、商品が少ないので、この3本いっきに買ってよかったです。

でもボルドリコニャックはハマるとグランドシャンパーニュ100%よりハマっちゃいますね。

まだまだこれからもボルドリコニャック集めてみます。お楽しみに~。

その他の関連記事

その①:ボルドリ産3つのコニャックの紹介
その②:カミュXOボルドリの感想
その③:デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリの感想
その④:デュピュイ 1971ボルドリの感想
その⑤:3つを比較した結果・・・(←当記事)

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