コニャックレビュー

ボルドリ産コニャック飲み比べ:その① 3つのコニャック

2017年10月13日

2017年10月某日、欲に負けて、100%ボルドリ産コニャックを飲み比べたくなったのでまた買いあさりました。

今回飲み比べ用に買ったのは次の3つ。

左から

カミュ ボルドリー XO
デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリ
デュピュイ(DUPUY) 1971ボルドリ(1971~2011)

散財しまくりですが、特に後ろから2つ(デュカイとデュピュイ)は開栓するのも勿体ないくらいの上質ボルドリ産コニャック。どんなハーモニーを奏でてくれるのか楽しみです。

なお、この記事は全5回に分けて書こうと思います。

写真の撮影場所は相変わらずウチのダイニングテーブルの上なので、時々背景にスティ〇チが写り込みますが、お気になさらずm(__)m

女性にこそおすすめしたいボルドリ産コニャック

コニャックといえばグランドシャンパーニュばかりが注目されがちですが、ボルドリ産のコニャックもとても素晴らしい特徴を持っており、ハマる人はグランドシャンパーニュ産コニャックよりもハマると思います。

なお、コニャックの産地についてはコチラの記事をご参照下さい。

スミレの香り?

一般的によく言われるのは「ボルドリ産コニャックはスミレの香りがする」という表現です。スミレの香りというのは主観的な表現の一つなので、感じ方は人によるかと思いますが、一般的にグランドシャンパーニュ産コニャックはパンチが効いて「ガツン!」とくる特性であるのに対し、ボルドリ産コニャックは、どこか優しい、そしてやや甘味を感じる特徴があると思います。結構グイグイっと進んでしまいます。

ボルドリの土壌

以前、カミュのセミナーに参加した時のレポート(→コチラ)にも書いていますが、ボルドリの土壌は粘土質が多く、地層が「火打石」→「粘土質」→「石灰」となっているため、石灰質の地層にブドウの根がたどり着くまでに多くのミネラルを取り込むことができます。そして粘土質の土壌が多いため、グランドシャンパーニュ産のブドウよりもまろやかになる傾向があります。

そしてボルドリはコニャックのクリュの中でも最も日照時間が長いため、使用する白ブドウ(ユニブラン)が黄色になりやすいのです。それによりベータカロテンが多く含まれるブドウに育ち、それがボルドリ特有のフローラルな香りの要素となっています。

そのため、より優しい女性的なコニャックであり、上質なボルドリ産であればコニャックを初めて飲む女性の方にもとてもおすすめコニャックです。

3つのボルドリ産コニャックの紹介

それでは改めて簡単に今回のコニャック達を見ていきましょう。

カミュ ボルドリー XO

100%ボルドリ産のコニャックとして最も市場に流通しているのは恐らくこのカミュ ボルドリー XO

カミュは現在もボルドリ地区に180ヘクタールの自社畑を持っていますが、その自社畑で採れたブドウを活かして作ろう!というのがきっかけでカミュが満を持して発売したボルドリコニャックです。

大手にはめずらしいシングルクリュ(一つの畑)から作られたコニャックです。

他の2つに比べると見劣りしがちですが、実は結構な実力をもったコニャックで、決して引けを取りません。

カミュ ボルドリーXO [ ブランデー 700ml ]

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デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリ

デュカイが出す限定コニャック。生産ボトル600本のうちの一つです。日本語表記だと「トレヴィ―ユ」だったり「トレ ヴィエイユ」だったりとマチマチ。

今回3つの中で一番高価だった(笑)

デュカイを取り扱っている会社はブラスタッドティフォン社ですが、同社がボルドリの厳選したブドウ農家から購入したシングルカスクのボルドリコニャック。
熟成年数は60年越えらしい。

今回飲み比べの大本命。果たして、その実力やいかに・・・。

某八重洲地下にある有名酒屋さん(リカーズハ〇ガワ)で購入したのですが、常に在庫1本分くらいしか置いてないらしく、1本買うとすぐに在庫切れになって、再入荷待ちという状態です。

→最新の在庫はコチラからご確認下さい。

てか600本かぁ・・・開けるの勿体ないなぁ。

ちなみに私が購入したボトルのロットは489 / 600でした。

デュカイは「デュカイVSOP」とか「デュカイXO」はかなりリーズナブルなのですが、限定品となると一気に値が上がります。。。なお、日本の輸入販売元はスコッチモルト販売株式会社です。

デュピュイ(DUPUY) 1971ボルドリ(1971~2011年)

さてさて来ました。みんな大好きDUPUY(デュピュイ)様

日本語表記が「デュピュイ」なのか「ドゥピュイ」なのか相変わらずハッキリしない感じですが。

このドゥピュイ1971を買うのは実は2本目。大好きですこのビンテージシリーズ。

国内流通分のデュピュイのヴィンテージシリーズは大体制覇しましたが、特に自分の中では1989年(グランドシャンパーニュ産ヴィンテージ)と、この1971年(ボルドリ産ヴィンテージ)の評価が非常に高いです。

ただ、悲しいことに・・・・特に1989年グランドシャンパーニュの方は2017年10月現在、もう流通していない可能性が高く、どちらもなかなか入手困難ですが・・・。

→デュピュイのメーカー特集はコチラの記事

1971年ボルドリは1971年蒸留で2011年3月28日ボトリングとなっています。

このデュピュイヴィンテージの輸入販売元NOZOMI商会のアドバイザーでもあり、日本唯一のコニャックエデュケイターでもある、鯉沼氏によると、同じ1971年でも樽によって味もちょっと違うので、飲み比べてみると面白いとのこと。(←そんな贅沢な選択肢はなかなか出来ない)

世間的な評価もかなり高いブランドですが、果たして今回1971年ボルドリと他の2本を飲み比べるとどのような新しい特徴が見えてくるのでしょうか。

うーん、楽しみ。

こちらもすぐに在庫切れを起こすので、最新の在庫と価格はコチラから要チェック。

どれもこれも素晴らしい

元々国内に出回っているボルドリオンリーのコニャック自体数が少ないのですが、今回チョイスしたものはその中でもかなり上質なおすすめボルドリコニャック達。

大手ブランド以外のものは限定生産だったり、数が少なかったりで、すぐ消えてしまう悲しいボルドリ産。

さぁ、この頂上決戦を制するのは一体どのおすすめボトルでしょう!

・・・ウマいマズいで言ったら全部ウマいんだけど。

次回、それぞれのコニャックの詳細レビューを行っていきます。乞うご期待。

その他の関連記事

その①:ボルドリ産3つのコニャックの紹介(←当記事)
その②:カミュXOボルドリの感想
その③:デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリの感想
その④:デュピュイ 1971ボルドリの感想
その⑤:3つを比較した結果・・・

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