ジャケ買いならぬ名前買いである。
ドラキュラの魂!その名も「Soul of Dracula XO (ソウル オブ ドラキュラ XO)」。コニャックです。ボトルには若干胡散臭いドラキュラおじさんがこちらを見つめております。
この時点で地雷臭ハンパないのです。
インポーターは色々マニアックなお酒を輸入している有限会社ウィック。
果たしてドラキュラの魂と称されたコニャックのインパクトやいかに・・・。
Soul of Dracula (ソウル オブ ドラキュラ)とはどんなブランドか?
謎の多いこのコニャックですが、実態もやや謎に包まれているブランド。
公式HP上ではあまりブランドや商品に関する詳細は述べられておりません。
アドレスも「Cognac,France」と書かれているだけで、Cognacのどこやねん状態。Gallaeryページを見ると、Z級映画の序盤でドラキュラの使い魔あたりに食われてしまいそうなおねーさん達がこっちを見ています。
こちらのソウル オブ ドラキュラ XOの詳細も以前(ホントに数ヵ月前の2019年2月あたり)までは色々掲載されていたのですが、ラインナップが変更されたのか、2019年4月現在はそのページも無くなっています。確か、私の記憶が正しければ、ソウルオブドラキュラのXOは熟成年数別に3種類くらいあって、今回私が手に取ったのは一番若いXO(熟成年数10~15年)だったと思います。
このソウル オブ ドラキュラですが、コニャック以外にもウォッカやジン、テキーラ、スパークリングワインなんかもラインナップがあります。
英語表記であるブランド名からしてフランス国内向けではなく輸出を前提に作られているコニャックであることが伺えます。
とにかく安い
まぁ色々とツッコミどころ満載なコニャックなのですが、何と言っても魅力的なこのお値段。一応XOと名乗っておりますが、何と小売価格3500円くらいで手に入ります(2019年4月現在)。これまで出会ったどの「XOクラス」のコニャックより安いです。
もし、これでめちゃめちゃ美味しかったら、史上最強のコスパを誇るXOコニャックとなるのですが、果たして・・・
ソウル オブ ドラキュラ XOの総評
もう総評から入ってしまおう。
ソウル オブ ドラキュラ XOを飲んで最も強かった印象は
「まるで水あめのよう」
である。
キャラメルや黒糖ではありません。水あめです。特徴としては、無機質な甘さと、平坦で短い余韻。
香り立ちはほのかにグレープフルーツ感があるものの、どうしてもややアルコール感、インクっぽさが際立ってしまう。
うーん、申し訳ないがこれ以上の感想は出てこなかったのです・・・。
「水あめコニャック」
以上。
勝負どころはコンジュール
価格帯で比較するのであれば、コニャックのコンジュールです。こちらも3000円台で手に入るコニャックのひとつ。
参考記事
→アメリカ生まれのコニャック「CONJURE(コンジュール)」の感想・レビュー
ただしコンジュールの熟成年数は3年ほど。
これは値段をとるか、熟成年数をとるかなのですが、価格帯で比べるのであれば意外と3年熟成にもかかわらずコンジュールの方が複数の香りの楽しめたり、余韻もあったりします。
個人的にはソウル オブ ドラキュラ XO買うならコンジュール買うかなぁ・・・。
ソウル オブ ドラキュラ XOと同等の熟成年数を引っ張り出すのであれば、値段は全然違うけど、ポールジローヴェイユレゼルヴ15年やポールジローVSOP10年、ラニョーサボランVSOP 10年あたりなのでしょうか。さすがにこの辺には勝てない。完全に「XO」の名前負けである。
うーむ、値段相応と言ってしまえばそれまでなのですが、残念ながら史上最強のコスパを誇るXOコニャックとはいきませんでした。
カ、カクテルで使ったりやジンジャーエール、トニックウォーターで割る分にはだいぶコスパ良いコニャックかもしれません。
超お手頃価格ではあるので、この魅力的なドラキュラ伯爵に興味ある方は是非お試しを。