グラッパはどのような飲み方が一番おいしいのだろう?
グラッパのおすすめの飲み方は何だろう?
長年の葛藤にひとつの終止符が打たれたような気がしました。
今回は9/3(日)に小岩のCocktail Bar RavenさんBrandy Daddyでコラボ開催したブランデーイベント「ブランデー・バディ」にて素晴らしいグラッパの組み合わせに出会いましたので紹介させて頂きます!
その他の様子は別途イベントレポートにて書きますのでしばしお待ち下さい。
グラッパとコーラで作るマウスカクテル
そう、今回グラッパとベストな相性となったのは、コーヒーでも紅茶でもジンジャーエールでもなく、コーラです。
コーラ×グラッパ×コーラ
この組み合わせが最強でした。
※写真はRavenさんのX(Twitter)より拝借 @cocktail_raven
使用するグラッパは「シボーナ グラッパ マディラウッドフィニッシュ」。マディラワインの長期間の熟成に使用された樽に、ウイスキーを詰めて熟成させた樽・・・を使ってグラッパを数ヶ月間熟成させた茶色いグラッパです。
コーラとの組み合わせといってもグラスの中でグラッパをコーラで割るのではありません。
ここがポイント。飲む順番としては次の通り。
①コーラをひとくち飲む(飲み込む)
②すぐにグラッパをひとくち飲む(飲み込む)
③もう一回ひとくちコーラを飲む
この3ステップです。
ひとくち目①のコーラで少しスパイス感と甘みを残し、口の中を糖でコーティングした後、②グラッパを飲みます。これによりアルコールの刺激が緩和されグラッパがより円やかに。そして熟成グラッパの干し草感と香草感、コーラのスパイスが信じられないほどよい塩梅に鼻から抜けます。
その後③締めのコーラによりグラッパのスパイシーな余韻と鼻抜けを更に引き延ばし、口の中にエグみを残すことなくきれいにフィニッシュしてくれます。
この3段構えの飲み方がもうこの上ない至福。熟成タイプのグラッパにおいて超おすすめの飲み方です。
イベントでは各部最も素晴らしいブランデーと割り材の組み合わせ・カクテルを考案した方にベストバディ賞を授与させて頂いたのですが、この組み合わせはイベント第1部においてダントツでベストバディ賞となった方の考案で、ほぼ全ての組み合わせを熱心に検証された結果辿り着いた飲み方でした。
グラッパの有名な飲み方としてはエスプレッソを飲んだグラスにグラッパを入れて楽しむ「レゼンティン」や、砂糖入りのエスプレッソに、お好みのグラッパを少し垂らして飲むホットカクテル「カフェ・コレット」という飲み方、グラッパとコーラで作るカクテル「グラッパリブレ」などもありますが、そのどれにも該当しない楽しみ方です。
他のグラッパではどうか?
グラッパは一般的に樽熟成されてない透明なグラッパと、樽熟成された色付きグラッパの2タイプあります。今回使用したグラッパは先述した通りシボーナのマディラウッドフィニッシュで、熟成タイプのグラッパとなります。
では熟成されていない透明なグラッパだとこの組み合わせはどうでしょう?
全てのグラッパを試したわけではありませんが、やはりコーラと最も相性がいいのは熟成タイプのグラッパですね。これは樽由来のスパイシーさがキーとなっているからです。
またあまりにも長期熟成タイプのグラッパでは樽感が強く出すぎてややエグみが勝るかなという印象もあります。
コーラ×グラッパ×コーラはやはり今回使用した「シボーナ マディラウッドフィニッシュ」において最適解となる飲み方なのかもしれません。もともと樽熟成の期間も数ヶ月と短く、柔らかめの樽熟グラッパ特有のスパイス感がコーラのスパイス要素との調和を生み出すのです。
そしてそれをステアしたりシェイクするのではなく、あえて別々に飲む。それにより
コーラのスパイス→コーラの糖→グラッパの円やかさ→グラッパのスパイス→コーラと合わさるスパイスの余韻
と段階的な変化を楽しむことができます。
ということで結論としてコーラ×グラッパ×コーラというよりもコーラ×シボーナマディラウッドフィニッシュ×コーラが最高におすすめなグラッパの飲み方のひとつという結果になりました笑。
特にシボーナのグラッパはシェリーウッドやポートカスク、ソーテルヌカスクなど様々な異なる樽で熟成させたグラッパが豊富です。まずは是非シボーナマディラウッドフィニッシュで一度試してみて、その後いろんなグラッパで試してみて下さい^^