
10年前と比べて少しずつ日本でも知名度が上がってきたピノー・デ・シャラント。
ピノー・デ・シャラント(Pineau des Charentes)を簡単に言ってしまうと「ブドウ果汁にコニャックをブレンドして熟成させた甘い味のワインのようなもの」です。アルコール度数は17%前後のものが多いですね。
ピノー・デ・シャラントに関する説明は下記の記事で書いていますので、そちらをご参照下さい。
参考記事
ピノー・デ・シャラントとは何か?ワイン?ブランデー?
ピノー・デ・シャラントの知名度が上がったのはいいけど、結局どう保管しておけばいいの?といった疑問も多いかもしれません。今回はそのピノー・デ・シャラントの保管方法や賞味期限、最適温度などを見ていきましょう。
なお、この回答は私の独断ではなく、ピノー・デ・シャラント生産者から直接得た回答をまとめたものですので、それなりの裏付けと信憑性はあるものと考えて頂いて構いません。
開栓前の保管方法
開栓前のピノー・デ・シャラントは常温保管でOKです。置き方は縦置きが基本です。コルクがら匂いが移ってしまうのと、コルク自体がダメになってしまうのでワインのように横置きは避けましょう。
しかしながらワインや他の醸造酒と同様に極端に高温な場所や紫外線が当たる場所は避けるに越したことはありません。いわゆる冷暗所がベストです。
開栓前であれば基本的に何年でも置いておいて大丈夫とのことです。
ただし、特に赤のピノー・デ・シャラントは瓶底に澱が沈殿しやすいので、たまに様子を見てあげると良いでしょう。
開栓後の保管方法と賞味期限

一度ボトルを開けた後は「冷蔵保存で3ヶ月以内に飲む」が基本です。
冷蔵庫で保管しましょう。これも縦置きです。
蒸留酒であるコニャックと違い、アルコール度数17%しかないピノー・デ・シャラントは一度開栓し空気に触れる面が多くなると酸化のスピードが一気に早くなります。冷蔵保存することで酸化の影響を最小限に留めることが可能です。
また、賞味期限に関してはどのピノー・デ・シャラント生産者に聞いてもほとんど同じ回答が返ってきます。
「変わらず美味しく飲むには3ヶ月以内。長くても4ヶ月以内かな。」
もちろんボトルにもよるかもしれませんが、3ヶ月を超えると冷蔵保存していても酸化による味わいの変化がどうしても避けられなくなります。コニャックや蒸留酒の場合は経年や酸化によって良い方向に変化する場合もありますが、ピノー・デ・シャラントはアルコール度数の低さ故、時間が経つにつれて状態が良くなるという事はまずないと思っておいてよいでしょう。
私自身、ピノー・デ・シャラントに関しては経年によって良い方向に変化した経験はありません。
ということで開栓後に劣化をなるべく避け美味しい状態を保つ保管方法に関して結論は「冷蔵保存で3ヶ月以内」です。
ピノー・デ・シャラントの最適温度は?

ピノー・デ・シャラントは冷やして飲むという飲み方が基本です。
結論として、最適な液体温度は10℃です。
これも商品にもよりますが、ピノー・デ・シャラントは基本的にかなり甘口のヴァンドリキュールとなります。そのためあまり常温に近い状態ですとやや飲みづらさもあります。
逆に3℃や5℃といった極端に低い温度ですと風味が損なわれ、本来のピノー・デ・シャラントの美味しさが発揮されません。
ピノー・デ・シャラントは赤・白・ロゼと3種類ありますが、基本的には液体温度10℃がどのピノー・デ・シャラントでも最適温度としておすすめできます。
ドメーヌ・デュ・シェーヌのフォルブランシュ100%ピノー・デ・シャラントなど、少し酸味があるタイプのピノー・デ・シャラントはもう少し高く13℃くらいでもいいかもしれませんね。
一般的な冷蔵庫の温度は約2℃~6℃くらいです。先述のようにピノー・デ・シャラントを冷蔵保管した場合は、予めボトルを室温に慣らしておくか、グラスに注いで3、4分程待ってあげると丁度よく10℃前後になるでしょう。(室温25℃と仮定した場合)
ピノー・デ・シャラントの保管方法まとめ
開栓前
→常温でOK。冷暗所がベスト。縦置き保管。期限なし。
開栓後
→冷蔵保管。縦置き保管。劣化せずに美味しく飲める賞味期限目安は3ヶ月。
飲むときの最適温度
→商品にもよるが液体温度10℃がベスト。

コニャックとは異なり、保管方法が繊細なのがピノー・デ・シャラントです。
開栓後は冷蔵保管というのがちょっとネックですね。一般的な冷蔵庫の容量を考えても縦置きできるのは2~3本くらいが限界かなと思います。専用のセラーでも持っていれば話は別ですが、なかなかそこまでは一般家庭では難しいでしょう。その辺りもピノー・デ・シャラントがなかなか普及しづらい要因のひとつかもしれませんね。
とはいえ、ちゃんとした保管方法を知っていれば十分に美味しさを引き出せますので、是非1本でもピノー・デ・シャラントを手に取ってみることから初めてみてはいかがでしょうか。
