未だかつてこのような神イベントがあっただろうか。
そう、10/8(土)小岩のCocktail Bar Ravenにて開かれた「ピノー・デ・シャラント イベント」だ!
小岩のCocktail Bar Ravenさん、大久保のチャブラーシカさんの共催!そしてスペシャルなボトルと共にゲストとして私Brandy Daddyも参加させて頂いたので、その素晴らしい日を少しばかりレポートさせて頂きたい。
全29種類のピノー・デ・シャラントが飲み比べ可能!
そもそもピノー・デ・シャラント(Pineau des Charentes)とは何ぞ?という方は是非下記の参考記事を読んで頂きたいです。
簡単にいうとピノー・デ・シャラントは「ヴァン・ド・リキュール(Vins de liqueur )」の中の一種ということになります。
ヴァン・ド・リキュールとはフランスにて未発酵のブドウ果汁にアルコールを加えて数年の熟成を経たものを指します。その加えられるアルコールとしてコニャックを使用する場合を「ピノー・デ・シャラント」と呼びます。
アルコール度数は17%程の甘みの強いコニャックリキュールをイメージして頂ければと思います。
コニャックは生産量の98%が輸出であることに対し、ピノー・デ・シャラントはフランス国内での消費がほとんどです。
日本にも数種類が輸入されていますが、やはり数は限られています。
そんな中、今回用意されたピノー・デ・シャラント、そしてラタフィアやポモーのなどピノー・デ・シャラント以外のものも含め24種類のヴァンドリキュールが飲み比べ可能なイベントとなりました。(一部 国産やイタリア産あり)
用意されたボトル一覧
ピノー・デ・シャラント↓
Pierre Lucat ロゼ
Jules Gautret 白
Francois Perot 白 10年
Menard 赤
Reymond Bossis 白
Raymond Bossis 赤
Daniel Bouju 15年
Andre Petit Cuvee Yann
ABK6 PDC 10年
Francois Voyer 白
Guillon Painturaud 白 35年
Guillon Painturaud ロゼ 35年
Vin de Liquer a L'armagnac↓
Chateau de Lacquy
Ratafia de Champagne↓
Vincent Couche Chardonnay
Vincent Couche Pinot Noir
Egly Ouriet
Charlie's & Fils
La Foile Marc De Bourgogne
Pommeau↓
Michel Huard
いいづなりんご
Vin de Liqueur↓
Marcvin du Jura
Apple Aperitif↓
Somerset Black Apple Aperitif
Vino de Licor↓
Xarmada Licoroso
Vin doux Naturel↓
Sainte Jacqueline Rivesaltes 1978
35年熟成のピノー・デ・シャラント
今回私の方から提供させて頂いたスペシャルなボトルはこの2本。
生産者:Guillon Painturaud
ブドウの栽培からボトリングまで自社で行っている、グランド・シャンパーニュ、スゴンザックの小規模生産者です。
・ロゼ:Pineau des Charentes Exception Rosé
→メルロー主体
ドライセラーで約35年熟成のブレンド
・白:Pineau des Charentes Exception Or
→ユニブラン主体
ドライセラーで約35年のブレンド
Guillon Painturaudは2019年に私がコニャックに訪問した際に出会った生産者です。その時に飲ませてもらったこのピノー・デ・シャラントが衝撃的すぎて今回是非皆さんにも紹介したく用意させて頂きました。
参考記事
→コニャック滞在記㉗:グランドシャンパーニュの中心で崩壊する私の傘
ピノー・デ・シャラントはほとんど5年~15年熟成のものが多いのに対し、35年熟成のピノー・デ・シャラントはフランス内でもかなり珍しい長熟ピノーデシャラントです。
この2本は日本にまだ輸入されていないのはもちろん、通販サイトでもEU圏内にしか対応しておらず、今回生産者に直接連絡を取り日本まで送って頂きました。
クレジットカード対応しておらず銀行振込のみでしたので、海外送金手数料がかなり痛かったですが、それを差し置いても飲む価値のあるなかなかレアなボトルです。
大盛況のイベント
イベントの開始は15時から。
開始直後から多くのお客様がいらっしゃってとても大盛況。ピノー・デ・シャラントというマニアックな企画にも関わらず、スタートからエンドまで皆様入れ替わりでほぼずっと満席状態。さすがの集客力ですRavenさん・・・
それぞれキャラクターの違うピノー・デ・シャラントを飲み比べて頂き、皆様とても楽しんで頂けたようで私まで大変嬉しい気持ちになりました。
用意させて頂いたGuillon Painturaudの35年熟成ピノー・デ・シャラントも皆様から大変良い評価を頂けたようで、この喜びを生産者にも伝えたい気持ちでいっぱいです。(もちろん生産者にも報告します)
コニャックの入り口としてはもちろんですが、普段あまり触れることのないピノー・デ・シャラントのことを少しでも知って頂きコニャックファンとしてもありがたい限りです。
また、長年SNSなどでやり取りさせて頂いていたけれど実際にお会いしたことない方々と初邂逅を果たすこともでき個人的に大変良い機会となりました。
私は22時で会場を後にしましたが、その後も深夜まで大賑わいだったようで、もう少し残っていればなぁと少し後悔も。
参加者以上に我々主催側もテンション上がったイベントでした。。。
イベントを終えて
この神イベントのお話を頂いたCocktail Bar Ravenさん、そして貴重なボトルを持ってきて頂きイベントを盛り上げて頂いたチャブラーシカさん、そして来て頂いたお客様たちに心から感謝感謝です。。。
このようなピノー・デ・シャラントを多くの皆さんと一緒に飲み比べる機会は私自身初めてでしたので、とても新鮮な体験となりました。
また次回、1年以上は期間空くと思いますが、このような機会が再び訪れることを願っています^^
Guillon Painturaudの35年熟成ピノー・デ・シャラントに関しては私の個人用に白もロゼも1本ずつ家にまだあるので、後ほどゆっくりとテイスティングしてレビュー記事も書きたいと思います。
お楽しみに!