コニャックレビュー

大手コニャックVSOP飲み比べ検証【前編】:ボトル~色味

2018年9月21日

2018年9月某日、前から行いたかったブランデー企画「VSOP比較」を実践致しました。

ご協力頂いたのはお馴染みのバー「doux bar」の横井オーナーです。

協力:doux bar

doux bar
コニャック・カルヴァドス・アグリコールラムなどのフレンチ系スピリッツを中心に取り扱っている銀座のオーセンティックバーです。オーナーの横井貴久氏が長年情熱をもってコレクションされているボトルが沢山あります。コニャック好きなら是非一度^^

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今回の検証の事の発端は私が参加したレミーマルタンXOセミナー。ここで改めて大手コニャックメーカーを再発見するために、ヘネシー、レミーマルタン、マーテル、クルボアジェ、カミュのコニャックビッグ5を再度比較検証してみたいという個人的な欲望が発端でした。

やや時間が経ってしまいましたが、ようやく実践。

まずは各メーカーのエントリーボトル(?)であるVSOPクラスから。

各1本1本それぞれは飲んだ事あっても、なかなか大手VSOPクラスを並べてテイスティングする機会ってありませんでした。そういった意味でもとても貴重。

果たして各コニャックの特徴と違いとは?そして個人的に最もおすすめのVSOPコニャックとは・・・?

検証内容やコメントが長くなるので、記事は前編と後編の2回に分けてお送りします。今回は前編。

用意したVSOPコニャック達

今回は先ほどの大手コニャックメーカーのVSOPクラス6種類を並べました。

写真左から

です。

ヘネシーだけVSOPを2種類用意しました。

というのも、実は日本で正規に販売されているヘネシーのVSOPはこのフィーヌシャンパーニュなのですが、これだけ明らかに価格帯が他のVSOPクラス(4,000円前後)よりも倍近い価格(9000円前後)なのです。価格帯を揃えるためにも、並行輸入でも人気なヘネシーVSOPプリビレッジを用意しました。

実はdoux barさんに置いてあるコニャックはコダワリのあるプロプリエテールコニャックが中心だったため、普段これらの大手メーカーのVSOPはお店に置いていませんでした。今回はこの企画のために特別にヘネシーVSOPフィーヌシャンパーニュ、レミーマルタンVSOP、マーテルVSOP、クルボアジェVSOPを引っ張り出してきてもらいました。(笑

ヘネシーVSOPプリビレッジとカミュVSOPは私の私物コニャックを持ち寄りました。

【参考記事】
プロプリエテールコニャックとは?

ボトルデザインの違い

ヘネシーVSOPプリビレッジだけ寸胴なボトル。

クルボアジェは少し前の世代のボトルです。それ以外は現行デザイン。

なお、カミュVSOPだけスクリューキャップです。その他はコルク。

個人的にはカミュの流線形ボディとキャップが美しくて好き。

6種類×3人分を注ぐ

今回の検証に参加したのはdoux barオーナーの横井氏と私、そしてもう一方の合計3名。6種類×3人分の合計18杯をグラスに注いていきます。

うーん、これはちゃんとグラスの置き場所を乱れないようにしないと、絶対にどれがどのグラスか分からなくなる(笑

私が使用するグラスだけ付箋を貼らせて頂きました。

それぞれのグラスを見てみる

ボトルの並び順と同じく、写真左から

です。

使用したグラスは基本的にリーデルの「<ヴィノム>コニャック」です。脚数の関係上、私だけ一部「<ソムリエ>コニャックXO」を使用しています。

各コニャック色味の違い

背景が統一されていないので分かりにくいかもしれませんが、ヘネシーだけ明らかに色が濃い。背景マジックではなく本当にカラメル色満載に濃いのです。ガングロコギャル(死語)です。

ちなみに、↓の写真は私の自宅で撮ったカミュVSOP(左)とヘネシーVSOPプリビレッジ(右)です。(写真加工してません)

こう見ると大分違いが分かるかと思います。あ、圧倒的な色の濃さ。

いや、ここで言いたいのは、カラメル添加=悪という意味ではありません。後述する味わいもそうですが、このVSOPクラスからも各メーカーの戦略の違いが見えかくれして面白いと思うのです。

「あからさまに濃いコニャック=カラメル添加」という図式は、少しコニャックに詳しい人や少数生産のコニャックの作り手が好きな人程避ける傾向にあります。彼らの多くは、「何も添加されていない職人技のコニャックを愛している」、もしくは「少数派のコニャックが好きな自分を愛してる」かのどちらか。

しかしそれは少数派であり、世の中的には、同じ値段で濃い色のコニャックと薄い色のコニャックが並んでいると、濃い色のコニャックを手に取ってしまうというのが圧倒的多数派。

ヘネシーにおいては(同じ価格帯の場合)、「濃い色のコニャック=より熟してそうなコニャック=高級そうなコニャック=売れるコニャック」というセオリーを大きく反映している・・・と一見思いがちですが、そもそもこの図式自体ヘネシーが作りだしたマーケットであり、ヘネシー的には大正義なのです。

このヘネシーの「濃い色=正義」路線はヘネシーの売上がコニャック全体の7割を占めている限り変わることはないのだと思います。

背景を白くすると色の違いが際立ちます。(おしぼりで背景代用中)

色味の順番

見た目の色は、上から濃い順に・・・

とった順番でした。

果たしてこの特色と実際の香り、味わいとの関連性はいかに・・・。

【後半】に続く・・・

ということで、「大手コニャックVSOP飲み比べ検証【前編】:ボトル~色味」はここまで。次回【後編】は、各コニャックの香り、味わい、そして総評へ。

果たしてVSOPコニャックの可能性とは・・・。

乞うご期待。

2018/9/30後編追加

後半記事を追加しました。

大手コニャックVSOP飲み比べ検証【後編】:香り~味わい

協力:doux bar

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