コニャックレビュー

ポールジロー0年の体験と味わい

2016年4月10日

先日、とあるコニャックBarで中々味わえないブランデーを頂きました。

ポールジロー 0年

そう、私も大好きなあの有名コニャック、ポールジローが出している熟成年数0年のブランデーです。
ポールジローといえば当サイトでもおすすめ第1位にランクインさせている熟成年数50年の「ポールジロー ヘリテージ 」や、ちょうどよいまろやかさで人気の熟成年数35年のコニャック「ポールジロー トレラール 」等が有名ですが、これは熟成年数0年。初めて見たという方も多いのではないでしょうか。

熟成年数0年なので定義としては「コニャック」ではありません。(コニャックの定義と熟成年数についてはコチラを参照)
ワインを蒸留したてのほぼ原液をそのまま瓶詰めしたものです。樽熟成していないので、色も無色透明。蒸留したてなのでアルコール度数も70度あります。一見するとブランデーとは思えない液体です。

ポールジローの実験的商品

このポールジロー0年は日本ではジャパンインポートシステムが輸入元となっています。ポールジロー家が「蒸留したてはこんな感じだよ」という輸入業者向けに出荷したもので、一般的な店舗やネットショップ等にも中々出回っていないレアものですね。

よっぽどのブランデー好きでない限り、なかなか口にすることはないでしょう。

ポールジロー0年の味わいと感想

アルコール70度というだけあり、かなり強烈。さすがに「まろやかさ」や「広がる香り」は感じることができません。真っ先に感じるのは舌先にダイレクトアタックしてくるアルコールの愚直な刺激。そしてほのかに香るブドウの酸味と風味。その後に感じるのは「これが蒸留したてのブランデーか・・・」という未知との遭遇です。

正直かなりキツく、いつもの4分の1くらいのペースでチビチビと飲むしかありませんでした。

やばい、かなり酔うわコレ。

原液に近いブランデーは飲み比べたことが無いので、このポールジロー0年に「ポールジローさ」を感じるかと言われると正直Yesとは言い難いです。

最も香りが花開くと感じるのはグラスから15cmほど鼻を離した状態。この距離でようやくブランデーっぽいブドウの香りが漂ってきます。

と、まぁ予想していたように「旨いブランデー」「旨いコニャック」といった観点からすると、とても万人におすすめできる物ではありませんが、あの「ポールジロー」の「0年」という希少さとコニャック好きの興味と欲を満たすといった意味ではコニャックマニアには是非おすすめしたい一品ですね。とにかく全く別物。そりゃ当然か。

やはりコニャックは35年くらいがよい・・・

と、いうことで、ポールジロー0年は私にとって大変貴重な体験をさせてくれました。興味と欲は満たされました。

でもやっぱ1杯で十分だわ(笑)

ポールジローのコニャックはやはり35年熟成のポールジロー トレラールや50年熟成のポールジロー ヘリテージがおすすめです。。。

ちなみに今回訪れたこのポールジローが味わえるBarは、渋谷にある「ドンナセルヴァーティカ」。ブランデー好きの間では有名なコニャックBarですね。コニャック専門Bar自体大変珍しいので、コニャック好きの方には120%おすすめできるBarです。

マスターのお人柄とコニャックに対する情熱も素晴らしい!

ポール ジロー トレラール 35年 40%/700ml

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